seeing’s diary

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安倍首相が14万円減の「年金カット法案」! 運用失敗で10.5兆円をパーにしたのを隠し国民にツケ回す厚顔

安倍首相が14万円減の「年金カット法案」! 運用失敗で10.5兆円をパーにしたのを隠し国民にツケ回す厚顔

2016.10.15


 またも安倍政権が公的年金をズタズタにしようとしている。

安倍首相は公的年金改革法案について、一昨日13日の参院予算員会で「今国会で審議し成立させてほしい」と明言した。


 この法案は「年金カット法案」と呼ばれている通り、年金支給額を抑え込むものだ。

http://agora-web.jp/archives/2022063.html

 

2015年より安倍政権は年金カットのために「マクロ経済スライド」を適用したが、それでも物価が上昇しても賃金が下落した場合、年金は据え置きとなっている。

だが、現在国会に提出している年金法案では、物価と賃金で下落幅がより大きいほうに合わせて年金も減額するというもので、民進党の試算では、年金支給額は現在よりも5.2%も減少。

2014年のデータにこの新たなルールを当てはめると、国民年金は年間約4万円減、厚生年金ではなんと年間約14.2万円も減るのだという。


 それでなくても、安倍政権はこの4年のあいだに公的年金を3.4%も減らし、医療面でも70〜74歳の窓口負担を2割に引き上げるなど高齢者の生活に追い打ちをかけてきた。

今年3月には高齢者の25%が貧困状態にあるというデータも出ており、年金カット法案によってさらに貧困高齢者を増加させることは必至だ。


 だが、老後の心配などない安倍首相には、苦しい生活を迫られている高齢者の現状など知ったことではないのだろう。

現に、安倍首相は年金を削減する一方で、年金積立金10.5兆円を「消して」しまったのだから。


 既報の通り、安倍政権は2014年12月、「株式市場を活性化する」などというまったくインチキな口実で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用計画を見直して株式比率(国内株、外国株)を50%まで高めたが、その結果、たったの15カ月のあいだに10.5兆円もの公的年金積立金の運用損失を出してしまったのだ。


 しかも、今年4月には2015年度の運用損失が5兆円超に上ることが囁かれていたが、安倍政権は例年7月上旬に実施されていたGPIFの前年度の運用成績の公表を参院選後の7月29日まで遅らせるという姑息な手段で事実を隠蔽。

それでも選挙前に不安になったのか、6月27日に安倍首相は公式Facebookで、こんな“デマ”を流している。


〈「株価下落により、年金積立金に5兆円の損失が発生しており、年金額が減る」といった、選挙目当てのデマが流されています。

しかし、年金額が減るなどということは、ありえません。このことを明確に申し上げたいと思います〉


 もちろん、5兆円の損失はデマではなく事実であり、実際、7月29日にGPIF は損失額を5.3兆円と公表した。そして、運用損による年金削減についても、当の本人が今年2月15日の衆院予算委で

「想定の利益が出ないなら当然支払いに影響する。給付に耐える状況にない場合は、給付で調整するしかない」と言及。

損失損によっては年金額を減らすと安倍首相自らが答弁していたのだ。

安倍首相の投稿こそれっきとしたデマゴギーだろう。


 だが、さらに呆れかえったのは、今月6日の参院予算委でこの巨額損失問題を追及されたときの安倍首相の態度だ。

なんと安倍首相は「平成16年度から25年度までの10年間について、現行のポートフォリオで運用したと仮定すれば、従前よりも1.1%高い収益率が得られる」と強弁。

つまり“10年前からやっていたらうまくいっていた”などと言い出し、10.5兆円をパーにした責任を知らんぷり。

挙げ句の果てに「不安を煽るような議論は慎むべき」とまで付け足したのだ。

煽るも何も、年金積立金を10兆円も消しておいて、不安を覚えない国民はいないだろうという話である。


 だいたい、安倍首相は「消えた年金」問題が発覚した第一次政権時、

「最後のひとりにいたるまでチェックし、年金はすべてお支払いすると約束する」と言ったが、何の約束も果たさないまま退陣。

 

 ---(当ブログのコメント)-----

安倍内閣には、第1次政権時(2007年)からこどもの貧困の問題が指摘されていましたが、その後、こどもの貧困は更に増えました。)

 

(こどもの貧困率の逆転現象)

http://www.jec.or.jp/soudan/images/kikanshi/66-2-7.pdf

 子どもの貧困率は、世界的な経済状況よりも、国内の政策という人為的かつ意図的なものに左右される度合いの方がはるかに大きい。これを示すのが、上の図である。

 上図は、先進諸国における子どもの貧困率を「再分配前」(就労や、金融資産によって得られる所得)と、それから税金と社会保険料を引き、児童手当や年金など の社会保障給付を足した「再分配後」でみたものである。再分配前の貧困率と再分配後の貧困率の差が、政府による「貧困削減」の効果を表す。
 先進諸国においては、再分配前に比べて、再分配後には貧困率が大幅に減少している。つまり、政府の再分配政策(税制や社会保障制度など)によって、子どもの再分配前の貧困率を、大きく削減している。

 この図の衝撃的なところは、日本が、OECD 諸国の中で、唯一、再分配後の貧困率が再分配前の貧困率を上回っている国である。つまり、日本の再分配政策は、子どもの貧困率を削減するどころか、逆に、増加させてしまっているのである。 

 

もう一度言う、福島原発事故の主犯は安倍晋三だ! 第一次政権時に地震対策拒否、事故後もメディア恫喝で隠蔽…
2016.03.11
京都大学工学部原子核工学科出身の吉井議員(共産党)は、2006年3月に、津波で冷却水を取水できなくなる可能性を国会で質問。第一次安倍政権が誕生 して3カ月後の2006年12月13日には「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」を政府宛に 提出。「巨大な地震の発生によって、原発の機器を作動させる電源が喪失する場合の問題も大きい」として、電源喪失によって原子炉が冷却できなくなる危険性 があることを指摘した。

 同年12月22日、「内閣総理大臣 安倍晋三」名での答弁書では、吉井議員の以下の質問に以下の返答をした。

(吉井):「原発からの高圧送電鉄塔が倒壊すると、原発の負荷電力ゼロになって原子炉停止(スクラムがかかる)だけでなく、停止した原発の機器冷却系を作動させるための外部電源が得られなくなるのではないか。」
(安倍):「外部電源から電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電力により、停止した原子炉の冷却が可能である。」

 ---(コメントおわり)-----

 

さらに昨年には、安保法制のどさくさに紛れて「消えた年金」の発覚後に設置した国民からの申し立てを審査する総務省の第三者委員会を15年6月末に廃止してしまった。

結局、持ち主がわからない年金記録は約2000万件も残っている(15年5月時点)。

「最後のひとりまで」と言いながら、2000万件も未解決なのだ。


 安倍首相はこの「消えた年金」問題について、2008年1月に開かれたマスコミとの懇談会で

「年金ってある程度、自分で責任を持って自分で状況を把握しないといけない。

何でも政府、政府でもないだろ」

と語ったという。

年金記録は政府の管理の問題であり国民は何も悪くないのに、ここでもやはり“自己責任”。

──こんな人間に「年金は100年安心」などと言われて安心できるはずがないどころか、現状は改悪の道をただひたすらに走っているだけだ。

(水井多賀子)

 

(当ブログのコメント)これと似た政府の経済運営が過去にありました。
米騒動と治安維持法(共謀罪)

 

1918年に起きた米騒動


とりあえず流れを全体的に説明してみます。


 まず、米騒動が起きた根本的な原因は、第一次世界大戦中の1917年に起きた「ロシア革命」です。

ロシア革命は労働者や兵士の反対から起こりました。

何故革命が起きてしまったのかというと、ロシアの独裁的な帝政や長く続く大戦継続に反対しているものが多かったからです。

「レーニン」率いる「ポリシェヴィキ党」が中心となって起こされたこの革命の結果、ソビエト政権が誕生し、ロシアは「ソビエト連邦」に改名、いわゆる「ソ連」へと変わりました。

この「ソビエト連邦」は「世界ではじめての社会主義国家」として全世界を仰天させました。

ロシア革命後、ソ連はそれまで敵であった、ドイツ・オーストリアと「ブレスト=リトフスク条約」という単独講和を結んで、大戦から離脱しました。


 さて、このロシア革命が起きたときの日本の首相は誰だったのかというと、それは「超然内閣」を組織した「寺内正毅」でした。

寺内正毅はこの「ソ連」に対して非常に危機感を抱いていました。

というのは、当時社会主義者というのは国家を転覆するテロリストのような認識があったのです。 

 

だから、日本もこれまで社会主義を徹底的に弾圧をしてきました。

このような社会主義国家が誕生してしまったら日本にいる社会主義者の勢力も高まってしまうと恐れたのです。

そこで、寺内はそのロシア革命を干渉するために列国(アメリカ・イギリス・フランスなどが中心)と共に1918年に「シベリア出兵」を行いました。

日本や列国が兵を送ることで、革命を邪魔しようと考えたのです。

 

ところが、そんなことを表向きにしたら当然レーニン率いるロシア国民が大激怒してしまいます。

そのため、「チェコスロヴァキア」軍の救出ということを名目にシベリアに兵を送ったのです。


 さて、ここからが米騒動の大きな原因となります。

日本では「シベリア出兵」を行った結果、米価が急増しました。

なぜかというと、出兵した兵たちの食糧を目的に国が大量の米を買い上げようとしたからです。

では、米を大量に買うと分かっている商人たちは何を考えるでしょうか?

「政府は兵士のために大量に米を買おうとしている。

ならばちょっとくらい値上げをしても買い上げてくれるだろう」と考えたはずです。

そのため、商人たちが米の値段を上げて、米価が急増したのです。 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E4%BE%A1


(参考:米価高騰の影響)

 江戸幕府が滅ぶ原因になった日米修好通商条約によって、日本が輸出する生糸、茶、蚕卵紙の生産が追いつかず(輸出超過で良く売れ経済が良くなったと思われた)、

 一方で、国内向けが品不足になり、米の値段を含む物価が高騰し貧困層が増加しました。 

(このグラフは「米一俵(60kg)の価格の推移」のページのデータをグラフ化しました)

 

  もちろん、その影響は普通の一般市民にも及びます。

特に主婦のみなさんにとってはいい迷惑ですよね。

「昨日まで3000円だったのに、今日になった途端6000円に上がってる!どないやねーん!」と思ったはずです。

そこで、富山県の漁村の女性が起こした「越中女一揆というのが起こりました。

 

米騒動」は、この漁村の「越中女一揆」がきっかけで運動が全国規模に広がったという説があった。
しかし、その後の研究が進んだ結果、米騒動は、少なくとも「富山湾沿岸地帯」から始まったものであり、
「漁村から始まったのではない」、
米騒動の主体は「海運・荷役労働者の家族、
「都市漁民」の前期プロレタリアである等と、
従来の「漁村から開始説」が改められた。

 

そして、全国の都市民衆・貧農・被差別民が、商人たちを襲うようになりました。

そして、寺内内閣はこの騒動を「軍隊」を使って鎮圧したのです。

 

 で・す・が、ここで「あれ?」と思いませんか?どうして寺内は軍隊を使って鎮圧をした。

これはあまりにも理不尽だと思いませんでしょうか?


そもそも何故、米騒動が起こったのかというとその原因は先ほども説明したとおり商人たちが利益を目先に米価を上げたから、もっと深い原因まで行けば、政府が大量に米を買い占めようとしたからではないでしょうか?


つまり、米騒動の根本的な原因は「政府自身」にあったのにも関わらず、政府はそんなことを省みず暴力で無理矢理鎮圧したのです。

超然主義ならでのやり方ですね。

当然これには民衆は大激怒します。

この結果、寺内内閣は民衆からの信用を一気に失い、寺内内閣は総辞職という形を取らざるえなくなったのです。

 

-日本の、「科学を論じないしきたり」の歴史的背景-
戦時体制下における教育思潮
から引用。
 

 

1917年(大正6年)から1918年(大正7年)という時期は、
第一次大戦(~1918年)の好況に社会の一部は潤いながらも、
米をはじ めとした物価は高騰を続けた。

 

1917年ロシア革命
 この革命の影響で、社会主義運動が急激に広まっていった。

 

(1)米騒動(1918年)

  米騒動の根本的な原因は「政府自身」にあったのにも関わらず、政府はそんなことを省みず暴力で無理矢理鎮圧した。

(2)小作争議(1922年~)

(3)労働争議(1921年3万人の争議)(1922年~)

など、

社会全体が大きな動揺をしていた。
 また、 

(4)河上肇の個人雑誌『社会問題研究』や山川 均等の『社会主義研究』等により社会主義運動が活発化した。

 

(当ブログのコメント)江戸時代では、百姓一揆を弾圧し首謀者を見せしめに処刑していたが、大正時代の政府は小作争議に対しては、問題を根本的に改善する農地改革の知恵を出した。

 しかし、労働争議に対処する知恵は出さなかったように思います。


1917年(大正6年)9月20日に、
 政府は、このような不穏な空気を抑えるイデオロギー的統制を強めるために
岡田文相が、官制1)を公布して、
内閣に直属する諮問機関の「臨時教育会議」を設置した
そこでは、
「大戦による思想上の変動に対して国民道徳を徹底させ、国体観念を強固にするという国家主義的な方針」
が審議された。

 この臨時教育会議は文教施策を確立するために,従来においては見られなかった大きな組織をもって発足した。
同会議の委員には,総裁の平田東助,副総裁の久保田譲,その他,教育専門家,学者,政治家,産業界代表者,官省および軍代表者など三十六名が任命され、戦後の教育方策を樹立するための基本方針を審議して答申することとなった。

 寺内首相は,その主要目標の中で、国民教育の全般を通じて徳性,智能、身体の教育をなし,護国の精神をもつ忠良なる国民を育成することに務めなけばならないとした。
このためには,実科教育,高等教育の検討を必要とすることが挙げられている。

 この会議は1917(大正6)年10月から1919(大正8)年3月までの間に,九つの問題についての諮問に詳細な答申がなされている。
 それは,小学教育,男子の高等普通教育, 大学教育及び専門教育,師範教育,視学制度,女子教育,実業教育,通俗教育,学位制度であった。
 教員養成制度についても新たな方策が要望された。

 教育内容については,実科教育尊重の思想から実務生活に生徒の学習を適応させる方針が立てられた。
これらの主要な方針が答申されたが,1918(大正7)年から引き続き昭和初年にかけて,臨時教育会議の諸方策が,実現されることとなった。
 大正後半年から昭和20(1945)年に至る間の教育制度の基本となる体制は,臨時教育会議の答申の線に沿って決定された。

 第一次世界大戦(~1918年)後の日本の社会教育の分野の制度化が広く進められて、文部省の文教行政が学外にまで拡充された。

1917年(大正6年)7月、国柱会の機関誌『国柱新聞』182号が、「安寧秩序を乱す」との理由で、内務省から発売禁止の処分を受けた。

(本来は国家主義的なメディアまでもが発売禁止処分を受けた。)

 

1919年から27年まで、

 日本の工業生産の増加率は欧米諸国を越えていたのであるが,
このような工業発展は,中国市場を中心とする国際的進出と,国内における労働条件の低水準維持策とによって,一応支えられていたのであった。

 

1919年には、コミンテルンが成立し、共産主に基づく世界革命の可能性が現実味を帯びていきました。

 このような状況に対して、原内閣は社会主義団体の監視強化、労働運動に対する融和、そして思想善導といった対策を実施しますが成果は乏しいものでした。

 

1921年には、その手詰まり感を背景として、過激社会運動取締法案が検討されるに至った。

 この法案は、共産主義者による国内での思想宣伝行為に対処することを目的として成立が企図されたが、法案があいまいであったので廃案となった。

 しかしこのような失敗は、まさに治安維持法成立のために必要な条件と表裏一体であり、法案からあいまいな文言及び宣伝罪を排し、内務省と司法省が協力し、両院を説得し、1925年に治安維持法を成立させるに至った。

 

1922年に、非合法(治安警察法違反)の党として日本共産党創立された。

1923年9月1日、関東大震災: 震災直後に緊急勅令で治安維持令が公布された。

1923年に、日本共産党の大検挙。 

 

1924年、全国高校で、社旗禁圧・暴圧反対運動。
1925年、一高・三高の研究会解散命令に対する学連の抗議運動。 

 

1925(大正14)年、政府は大正中期以降の反体制運動の高揚に対して,普通選挙法と治安維持法を制定した。
治安維持法制定当時、政府は「慎重に運用」「一般国民とは関係ない」と説明した。


《2015年現在の状況は、1925年当時の状況と類似している。2015年施行の「秘密保護法」「集団的自衛権関連の法律」が1925年の治安維持法に対応すると思われる。》

1925年末から1926年初め、京大生を中心とする治安維持法・出版法違反事件がおきた。

 

1927年:日本での「金融恐慌」

 

1928年6月には,治安椎持法が改正された。
---------補足-----------

・1928年の治安維持法の改正の趣旨
 この時の改正は2つの目的を持っていました。
①一つは結社罪の最高刑を死刑としたこと*2
②もう一つは目的遂行罪(結社に加入していなくても、国体変革等を目指す結社の目的に寄与する行動を罰するもの)の設定でした。
 特に後者について、改正後に拡大適用されて猛威を振るうことになります。

 この改正(改悪)は、政権や公安警察にとって不都合なあらゆる現象・行動を治安維持法違反にしたという意味を持つ

---------補足おわり------

 

第1の思想弾圧事件(3.15事件)

 

 1928年3月15日:第一回普選(1928年2月)での無産政党共産党)の進出に脅威を持った政府は,選挙直後の3月15日,全国いっせいに日本共産党・労農党・労働組合評議会・無産青年同盟の関係者を多数検挙し,さらに労農党以下3団体の解散を命じた。(3.15事件)
(逮捕者の中に学生150名が含まれていた)

 

治安維持法違反被疑者の弁護人も逮捕される

 3・15事件の弁護人のリーダー格となった布施辰治は、大阪地方裁判所での弁護活動が「弁護士の体面を汚したもの」とされ、弁護士資格を剥奪された。

 さらに、1933年(昭和8年)9月13日、布施や上村進などの三・一五事件、四・一六事件の弁護士が逮捕され、前後して他の弁護士も逮捕された。

 日本労農弁護士団事件》1933年9月~11月,日本労農弁護士団に属する左派系弁護士30人が検挙された。

 その結果、治安維持法被疑者への弁護は思想的に無縁とされた弁護人しか認められなくなり、1941年の法改正では、司法大臣の指定した官選弁護人しか認められなくなった。

 

1928年7月には,内務省に保安課が新設され,思想取締まりにあたる特別高等警察を全国に設置し,憲兵隊に思想係を設置するなど,その権力は思想にまで介入することになり,反体制運動への弾圧が強化されたのであった。

 

1928(昭和3)年12月1日,政府は教学振興・国体観念養成を声明して,「思想善導(青少年健全育成)」への方向で,翌29年8月に,文部省は教化総動員の運動を企画し,これを全国的規模で推進した。

(当ブログのコメント:思想善導は、現代の日本の青少年健全育成に対応する概念です。)

 

  この教化総動員を打ち出すにあたって,文部官僚の危機感は,思想国難,経済困難として表現されている。 教化総動員は,田中内閣に変わって,1929(昭和4)年7月に成立した浜口民政党内閣の施政方針にしたがうことになった。 それは、 一方で,共産党以下反体制運動を抑圧し, 他方で,金融恐慌後の経済危機を克服しようとする, 資本の産業合理化を支援する経済緊縮政策を援助するために, 政府(権力)の支配下にある全官僚・団体の機構を総動員して展開した一大教化運動であった。

 

★1928年に、文部省内に学生課(後の1934年の「思想局」の前身)を設置し、組織的に学生の思想を取り締まった。

その業務は:

「一 内外における社会思想の調査研究に関すること」

「二 学生生徒の思想の調査研究に関すること」

「三 学生生徒の思想的運動に関すること」

「四 その他、思想問題に関する調査研究に関すること」

であった。

 

1929年3月:国会議員の山本宣治(死後に共産党員に加えられる)が、国会で思想善導(「青少年健全育成」に対応する)について質問した後の3月5日に暗殺された。

 

(当ブログのコメント:思想善導は、現代の日本の青少年健全育成に対応する概念です。

 

 また、戦後の日本政府は、(弾圧した国民の復讐を恐れ)、日本占領軍に逆らってでも治安維持法を守ろうとした

(1945年10月4日、GHQから治安維持法の廃止を要求された東久邇内閣は、それを拒絶し総辞職した)

 しかし、戦後にアメリカから与えられた民主主義体制によって日本の治安が良好に保たれたので、

戦前の治安維持法も、共産主義者の暗殺行為も、思想善導も必要無かった。)

 

第2の思想弾圧事件(4.16事件)

 

1929 S(4)4.16事件

・3.15の思想弾圧後に再度、全国規模で全国一斉検挙 700名検挙

 報道禁止されていた

・知識階級の子弟が多く支配者層はショック

共産党にとっては壊滅的な打撃 活動は以後地下にもぐる

・日本軍の山東出兵反対運動主流派逮捕される

・1929.11.5 新聞報道を解除し「共産党事件」と発表

・幹部党員には無期懲役などの重い刑

 

1929年に、文部省内の学生課を学生部に昇格させ(後の1934年の「思想局」の前身)、学生の思想の取り締まりを強化した。

 

1930年:世界恐慌(1929)の影響により、日本が「昭和恐慌」に入り経済が危機的状況に陥る。

 

1931(昭和6)年:満州事変

 

第3の思想弾圧事件(司法官赤化事件)

 

1932年:司法官赤化事件:

 1932年11月12日、東京地方裁判所判事・尾崎陞が日本共産党員であるとして、治安維持法違反により同地裁の書記4人とともに逮捕された

翌1933年2月から3月にかけては 

長崎地方裁判所の判事と雇員各1人

札幌地方裁判所の判事1人

山形地方裁判所鶴岡支部の判事と書記各1人

も相次いで逮捕された

 逮捕された9人の容疑内容はいずれも

研究会を開いた

カンパに応じた

連絡を取り合った

などの行為だったが、

日本共産党の目的遂行のためにおこなった行為とみなされ、全員が有罪判決を受けた。

 

(これらの行為は、政権や公安警察にとって不都合なあらゆる現象・行動を罰する治安維持法の逮捕要件を満足する) 

 

これらは、共謀罪の逮捕要件 を、満足する。

 

第4の思想弾圧事件((長野県と)全国教員赤化事件)

 

1933年 2月4日:

 長野県で教員が思想問題で多数(66校、230名)検挙される(長野県教員赤化事件)。

 この事件を契機に、全国各地で同様の弾圧が行なわれ、1933年12月までに岩手県福島県香川県群馬県茨城県、福岡県、青森県兵庫県熊本県沖縄県で多数の教員が検挙された。

 

第5の思想弾圧事件(滝川事件)

1933年:滝川事件

 1933年3月になり共産党員およびその同調者とされた裁判官・裁判所職員が検挙される「司法官赤化事件」が起こった。
 この事件をきっかけに、5月26日、文部省は文官分限令により
京都帝国大学法学部の滝川幸辰教授の休職処分を強行した。
滝川の休職処分と同時に、京大法学部は教授31名から副手に至る全教官が辞表を提出して抗議の意思を示した。

 

 この様に、日本の戦前には、共謀を罪に定める共謀罪が猛威を振るっていました。

 以上の共謀罪の猛威の例はほんの一部の抜粋です。詳しくは、日本の治安維持法の歴史を自分で調べて学んでください。

 

(当ブログのコメント)
母子家庭の原因の離婚の原因は貧困
を参照。

(家計の金融行動に関する世論調査:2人以上世帯調査)時系列データ(問2(a))

 

 

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000026271631

厚生労働省の毎月勤労統計調査の統計表一覧、季節調整済指数及び増減率11(実質賃金 季節調整済指数及び増減率、現金給与総額(5人以上))から(1月-3月)データを抽出

 

 

総務省統計局家計消費指数 結果表(平成22年基準)の、総世帯の家計消費指数のデータから、実質家計消費指数を抽出

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/index.html

 

(貧困家庭が離婚し母子家庭になると考えられる。離婚しなかったらもっと貧困。)

 

 先進国の北欧をはじめとするヨーロッパでは、大学の授業料が無料というだけでなく、大学生に生活費が支給されます。つまり、大学に行きたい人は誰でも生活が保障されて通学することができるのです。 

 

 それに対して、最近の日本では:

(1)安倍晋三政権は2013年から、貧困層への生活保護基準引き下げ(保護費削減)を実施。

(2)来年度(2015年)は子育て給付金中止、低所得者向けも圧縮ですって。 

(3)「無料塾」継続困難に 来年度(2015年)から国の補助減
琉球新報 9月5日(金)配信
(4)生活保護世帯の学習支援事業 2015年度から国庫補助半減

(5)生活保護のうち家賃として支払う「住宅扶助」について2015年度から引き下げ、2017年度には2014年度と比べ約190億円減額する。
(2015年度予算で食費など生活費に充てる「生活扶助」の約260億円減額も決まっている。そのため、2015年度は実質では計約320億円の減額となる。)
(6)東京都渋谷区が,年末年始の貧困者への炊き出し(食事の提供)をさせないことを目的に宮下公園など3公園を閉鎖

(7)防衛費、補正予算倍に 「経済対策」名目に拡充(2015年1月8日)

 アメリカでは、「徴兵制はいらない。貧困があるから」と言われていて、まさに国家規模の「貧困ビジネス」が戦争になっているわけです。 

 

(このグラフの元データは、警察庁の生活安全の確保に関する統計の、各年度の「少年の補導及び保護の概況」の報告による)

(注目)2015年の小学生の家庭内暴力の増加率は児童虐待件数の増加率の2倍以上あり増加率が大きく異なるので、小学生の家庭内暴力の原因は家庭内には無く、家庭外に原因があると考える。


【 特定秘密保護法、自由主義社会からの脱落への途を歩み出した日本 】
AP通信 / ワシントンポスト 11月26日
(自由・平等を保障する民主主義に、キバをむき始めた安倍政権
「日本の報道の自由に対する深刻な脅威」国外の有識者からも深刻な懸念
国民の監視の目が届かないところで、国民の目に触れることなく、自分たちが望む形にこの国を変えてしまうための環境づくり)
・・・
 この法律が施行されれば、政府は原子力発電所に関する情報について、テロリストの攻撃目標になる恐れがあるとの理由で、大切な情報のほとんどを機密扱いにしてしまうことも可能である、このような批判的な意見もあります。

台湾、報道自由度で世界50位 2年連続で後退も日本より高評価 (2014/2/12)
(「国境なき記者団」(RSF)が12日発表した2014年のワールド・プレス・フリーダム・インデックス(世界の報道自由度ランキング)で、報道の自由度が最も高い上位3位はフィンランド、オランダ、ノルウェーであった。
イギリス(33位)、アメリカ合衆国(46位)、台湾(50位)、韓国(57位)、 日本(59位)、 香港(61位)、ウクライナ(127位)、北朝鮮(178位)、)
日本は韓国よりも北朝鮮に近い

 

(2015年2月12日)国境なき記者団の2015年2月の発表では、報道の自由度の順位で日本の順位が更に下がり、61位になり、更に北朝鮮に近づいた

ドイツ     12位
イギリス    34位
フランス    38位
アメリカ合衆国 49位
台湾    51位
ルーマニア 52位
モンゴル  54位
クロアチア 58位
韓国   60位
日本   61位
ガイアナ 62位
レバノン 98位
北朝鮮 179位

 

2016年の国境無き記者団の発表では、日本の報道の自由度は72位に転落した。

ハンガリー  67位
ボスニア・ヘルツゴビナ 68位
ホンコン 69位
韓国   70位
タンザニア 71位
日本 72位

(コメント終わり)

 

日弁連は共謀罪に反対します(共謀罪法案対策本部)

 

1945年

 占領軍の指揮官のマッカーサーは、日本の徹底改革&天皇制維持の姿勢を決めていた。ワシントン政府は、日本の改革・天皇制いずれにもフラフラしてた。結局はマッカーサーが独断専行で決めていく。

 そのマッカーサーを、日本国民は熱烈歓迎する。
ここで労働基準法を作り組合活動を合法化し、戦前・戦中に拘束されていた社会主義者・共産主義者が釈放される

1945年10月4日、

 マッカーサーから治安維持法共謀罪)の廃止を要求された日本の東久邇内閣は、それを拒絶し総辞職した。

 すなわち、日本の支配層は、敗戦後に、弾圧した国民の復讐を恐れ、日本占領軍に逆らってでも治安維持法を守ろうとした

 

 しかし、戦後にアメリカから与えられた民主主義体制によって日本の治安が良好に保たれたので、

戦前の治安維持法共謀罪)も、共産主義者の暗殺行為も、思想善導も必要無かった。

 

「児童を保護するため」と言った児童ポルノ規制法は、実際は、

「児童ポルノ単純所持罪は児童を逮捕するための法律かも」

でした。

http://sightfree.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

(このグラフの元データは、警察庁の生活安全の確保に関する統計のうち、「平成25年中の少年非行情勢について」の報告による)

 

同様に、「国民をテロから保護するため」と言うテロ準備罪は、

「国民を逮捕するための法律」のようです。

 

また自民党は、テロ準備罪(治安維持法)の成立に向けて、以下の憲法改悪案で運用したいと考えているようです。

憲法36条)公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。

自民党案では:「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、これを禁ずる。」に変えます。
テロ準備罪(治安維持法)の運用等で止むお得ないと総理大臣(安倍)が判断した場合は、拷問を許可するようです。 

 

「首絞まっちゃうよ」 警察官、笑いながらロープで市民拘束 【動画】

「首絞まっちゃうよ」 警察官、笑いながらロープで市民拘束 【動画】
2016年9月29日

 沖縄県東村高江周辺の米軍北部訓練場内ヘリパッド建設に抗議する市民らを警察機動隊員らがロープで縛り、拘束した。

中には、笑いながら「首も絞まっちゃうよ」と対応した警察官もいたという。

市民らは「こんなやり方は初めて。絶対許せない」と怒りに震えた。

 市民らによると、約20人が訓練場内で抗議行動。十数人がH地区わきの高さ10メートル以上ある急斜面の伐採地で座り込みなどしていた際に縛られたという。

 女性は「首が絞められると訴えたのに、『声が出ているから大丈夫』と言われた。

ひどい」と批判。

拘束の際に左足首をねんざした50代男性は「救急車を呼んでと言っても対応しなかった」と憤る。

引き上げる際に警察官が足を滑らせて、男性は切り株に腰を強打。

「こんな危険な場所でこんな乱暴なやり方があるか。

警察は市民を守るのが仕事のはずだ」と強調した。

 ロープで縛る行為について28日夜まで沖縄県警本部にも報告はなく、一部の幹部からは「本当にそんなことしたのか?」と戸惑いの声も。

日米地位協定で米軍に管理権があるにもかかわらず、県警が市民を事実上拘束する権限を行使できるかについて「微妙な部分がある」との指摘も上がった。

 ある県警幹部は、事実を確認していないとした上で「基地内は米軍の同意がなければ逮捕できない。

ロープで巻き付けるのは事実上の逮捕行為と取られる可能性もある」と疑問を呈した。

 市民側の小口幸人弁護士は「ロープで縛ることは、身体の自由を拘束する危険な行為で、通常は逮捕・監禁罪に該当する。

県警は『安全確保の措置』と言うが、こんな行為を直接許す法律はない。

特別公務員職権乱用罪などに問われることもある」と県警の手法を厳しく指摘した。

(当ブログのコメント)これと似た事件が過去にありました。
米騒動と治安維持法(共謀罪)

 

1918年に起きた米騒動


とりあえず流れを全体的に説明してみます。


 まず、米騒動が起きた根本的な原因は、第一次世界大戦中の1917年に起きた「ロシア革命」です。

ロシア革命は労働者や兵士の反対から起こりました。

何故革命が起きてしまったのかというと、ロシアの独裁的な帝政や長く続く大戦継続に反対しているものが多かったからです。

「レーニン」率いる「ポリシェヴィキ党」が中心となって起こされたこの革命の結果、ソビエト政権が誕生し、ロシアは「ソビエト連邦」に改名、いわゆる「ソ連」へと変わりました。

この「ソビエト連邦」は「世界ではじめての社会主義国家」として全世界を仰天させました。

ロシア革命後、ソ連はそれまで敵であった、ドイツ・オーストリアと「ブレスト=リトフスク条約」という単独講和を結んで、大戦から離脱しました。


 さて、このロシア革命が起きたときの日本の首相は誰だったのかというと、それは「超然内閣」を組織した「寺内正毅」でした。

寺内正毅はこの「ソ連」に対して非常に危機感を抱いていました。

というのは、当時社会主義者というのは国家を転覆するテロリストのような認識があったのです。 

 

だから、日本もこれまで社会主義を徹底的に弾圧をしてきました。

このような社会主義国家が誕生してしまったら日本にいる社会主義者の勢力も高まってしまうと恐れたのです。

そこで、寺内はそのロシア革命を干渉するために列国(アメリカ・イギリス・フランスなどが中心)と共に1918年に「シベリア出兵」を行いました。

日本や列国が兵を送ることで、革命を邪魔しようと考えたのです。

 

ところが、そんなことを表向きにしたら当然レーニン率いるロシア国民が大激怒してしまいます。

そのため、「チェコスロヴァキア」軍の救出ということを名目にシベリアに兵を送ったのです。


 さて、ここからが米騒動の大きな原因となります。

日本では「シベリア出兵」を行った結果、米価が急増しました。

なぜかというと、出兵した兵たちの食糧を目的に国が大量の米を買い上げようとしたからです。

では、米を大量に買うと分かっている商人たちは何を考えるでしょうか?

「政府は兵士のために大量に米を買おうとしている。

ならばちょっとくらい値上げをしても買い上げてくれるだろう」と考えたはずです。

そのため、商人たちが米の値段を上げて、米価が急増したのです。 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E4%BE%A1


(参考:米価高騰の影響)

 江戸幕府が滅ぶ原因になった日米修好通商条約によって、日本が輸出する生糸、茶、蚕卵紙の生産が追いつかず(輸出超過で良く売れ経済が良くなったと思われた)、

 一方で、国内向けが品不足になり、米の値段を含む物価が高騰し貧困層が増加しました。 

(このグラフは「米一俵(60kg)の価格の推移」のページのデータをグラフ化しました)

 

  もちろん、その影響は普通の一般市民にも及びます。

特に主婦のみなさんにとってはいい迷惑ですよね。

「昨日まで3000円だったのに、今日になった途端6000円に上がってる!どないやねーん!」と思ったはずです。

そこで、富山県の漁村の女性が起こした「越中女一揆というのが起こりました。

 

米騒動」は、この漁村の「越中女一揆」がきっかけで運動が全国規模に広がったという説があった。
しかし、その後の研究が進んだ結果、米騒動は、少なくとも「富山湾沿岸地帯」から始まったものであり、
「漁村から始まったのではない」、
米騒動の主体は「海運・荷役労働者の家族、
「都市漁民」の前期プロレタリアである等と、
従来の「漁村から開始説」が改められた。

 

そして、全国の都市民衆・貧農・被差別民が、商人たちを襲うようになりました。

そして、寺内内閣はこの騒動を「軍隊」を使って鎮圧したのです。

 

 で・す・が、ここで「あれ?」と思いませんか?どうして寺内は軍隊を使って鎮圧をした。

これはあまりにも理不尽だと思いませんでしょうか?


そもそも何故、米騒動が起こったのかというとその原因は先ほども説明したとおり商人たちが利益を目先に米価を上げたから、もっと深い原因まで行けば、政府が大量に米を買い占めようとしたからではないでしょうか?


つまり、米騒動の根本的な原因は「政府自身」にあったのにも関わらず、政府はそんなことを省みず暴力で無理矢理鎮圧したのです。

超然主義ならでのやり方ですね。

当然これには民衆は大激怒します。

この結果、寺内内閣は民衆からの信用を一気に失い、寺内内閣は総辞職という形を取らざるえなくなったのです。

 

-日本の、「科学を論じないしきたり」の歴史的背景-
戦時体制下における教育思潮
から引用。
 

 

1917年(大正6年)から1918年(大正7年)という時期は、
第一次大戦(~1918年)の好況に社会の一部は潤いながらも、
米をはじ めとした物価は高騰を続けた。

 

1917年ロシア革命
 この革命の影響で、社会主義運動が急激に広まっていった。

 

(1)米騒動(1918年)

  米騒動の根本的な原因は「政府自身」にあったのにも関わらず、政府はそんなことを省みず暴力で無理矢理鎮圧した。

(2)小作争議(1922年~)

(3)労働争議(1921年3万人の争議)(1922年~)

など、

社会全体が大きな動揺をしていた。
 また、 

(4)河上肇の個人雑誌『社会問題研究』や山川 均等の『社会主義研究』等により社会主義運動が活発化した。

 

(当ブログのコメント)江戸時代では、百姓一揆を弾圧し首謀者を見せしめに処刑していたが、大正時代の政府は小作争議に対しては、問題を根本的に改善する農地改革の知恵を出した。

 しかし、労働争議に対処する知恵は出さなかったように思います。


1917年(大正6年)9月20日に、
 政府は、このような不穏な空気を抑えるイデオロギー的統制を強めるために
岡田文相が、官制1)を公布して、
内閣に直属する諮問機関の「臨時教育会議」を設置した
そこでは、
「大戦による思想上の変動に対して国民道徳を徹底させ、国体観念を強固にするという国家主義的な方針」
が審議された。

 この臨時教育会議は文教施策を確立するために,従来においては見られなかった大きな組織をもって発足した。
同会議の委員には,総裁の平田東助,副総裁の久保田譲,その他,教育専門家,学者,政治家,産業界代表者,官省および軍代表者など三十六名が任命され、戦後の教育方策を樹立するための基本方針を審議して答申することとなった。

 寺内首相は,その主要目標の中で、国民教育の全般を通じて徳性,智能、身体の教育をなし,護国の精神をもつ忠良なる国民を育成することに務めなけばならないとした。
このためには,実科教育,高等教育の検討を必要とすることが挙げられている。

 この会議は1917(大正6)年10月から1919(大正8)年3月までの間に,九つの問題についての諮問に詳細な答申がなされている。
 それは,小学教育,男子の高等普通教育, 大学教育及び専門教育,師範教育,視学制度,女子教育,実業教育,通俗教育,学位制度であった。
 教員養成制度についても新たな方策が要望された。

 教育内容については,実科教育尊重の思想から実務生活に生徒の学習を適応させる方針が立てられた。
これらの主要な方針が答申されたが,1918(大正7)年から引き続き昭和初年にかけて,臨時教育会議の諸方策が,実現されることとなった。
 大正後半年から昭和20(1945)年に至る間の教育制度の基本となる体制は,臨時教育会議の答申の線に沿って決定された。

 第一次世界大戦(~1918年)後の日本の社会教育の分野の制度化が広く進められて、文部省の文教行政が学外にまで拡充された。

1917年(大正6年)7月、国柱会の機関誌『国柱新聞』182号が、「安寧秩序を乱す」との理由で、内務省から発売禁止の処分を受けた。

(本来は国家主義的なメディアまでもが発売禁止処分を受けた。)

 

1919年から27年まで、

 日本の工業生産の増加率は欧米諸国を越えていたのであるが,
このような工業発展は,中国市場を中心とする国際的進出と,国内における労働条件の低水準維持策とによって,一応支えられていたのであった。

 

1919年には、コミンテルンが成立し、共産主に基づく世界革命の可能性が現実味を帯びていきました。

 このような状況に対して、原内閣は社会主義団体の監視強化、労働運動に対する融和、そして思想善導といった対策を実施しますが成果は乏しいものでした。

 

1921年には、その手詰まり感を背景として、過激社会運動取締法案が検討されるに至った。

 この法案は、共産主義者による国内での思想宣伝行為に対処することを目的として成立が企図されたが、法案があいまいであったので廃案となった。

 しかしこのような失敗は、まさに治安維持法成立のために必要な条件と表裏一体であり、法案からあいまいな文言及び宣伝罪を排し、内務省と司法省が協力し、両院を説得し、1925年に治安維持法を成立させるに至った。

 

1922年に、非合法(治安警察法違反)の党として日本共産党創立された。

1923年9月1日、関東大震災: 震災直後に緊急勅令で治安維持令が公布された。

1923年に、日本共産党の大検挙。 

 

1924年、全国高校で、社旗禁圧・暴圧反対運動。
1925年、一高・三高の研究会解散命令に対する学連の抗議運動。 

 

1925(大正14)年、政府は大正中期以降の反体制運動の高揚に対して,普通選挙法と治安維持法を制定した。
治安維持法制定当時、政府は「慎重に運用」「一般国民とは関係ない」と説明した。


《2015年現在の状況は、1925年当時の状況と類似している。2015年施行の「秘密保護法」「集団的自衛権関連の法律」が1925年の治安維持法に対応すると思われる。》

1925年末から1926年初め、京大生を中心とする治安維持法・出版法違反事件がおきた。

 

1927年:日本での「金融恐慌」

 

1928年6月には,治安椎持法が改正された。
---------補足-----------

・1928年の治安維持法の改正の趣旨
 この時の改正は2つの目的を持っていました。
①一つは結社罪の最高刑を死刑としたこと*2
②もう一つは目的遂行罪(結社に加入していなくても、国体変革等を目指す結社の目的に寄与する行動を罰するもの)の設定でした。
 特に後者について、改正後に拡大適用されて猛威を振るうことになります。

 この改正(改悪)は、政権や公安警察にとって不都合なあらゆる現象・行動を治安維持法違反にしたという意味を持つ

---------補足おわり------

 

第1の思想弾圧事件(3.15事件)

 

 1928年3月15日:第一回普選(1928年2月)での無産政党共産党)の進出に脅威を持った政府は,選挙直後の3月15日,全国いっせいに日本共産党・労農党・労働組合評議会・無産青年同盟の関係者を多数検挙し,さらに労農党以下3団体の解散を命じた。(3.15事件)
(逮捕者の中に学生150名が含まれていた)

 

治安維持法違反被疑者の弁護人も逮捕される

 3・15事件の弁護人のリーダー格となった布施辰治は、大阪地方裁判所での弁護活動が「弁護士の体面を汚したもの」とされ、弁護士資格を剥奪された。

 さらに、1933年(昭和8年)9月13日、布施や上村進などの三・一五事件、四・一六事件の弁護士が逮捕され、前後して他の弁護士も逮捕された。

 日本労農弁護士団事件》1933年9月~11月,日本労農弁護士団に属する左派系弁護士30人が検挙された。

 その結果、治安維持法被疑者への弁護は思想的に無縁とされた弁護人しか認められなくなり、1941年の法改正では、司法大臣の指定した官選弁護人しか認められなくなった。

 

1928年7月には,内務省に保安課が新設され,思想取締まりにあたる特別高等警察を全国に設置し,憲兵隊に思想係を設置するなど,その権力は思想にまで介入することになり,反体制運動への弾圧が強化されたのであった。

 

1928(昭和3)年12月1日,政府は教学振興・国体観念養成を声明して,「思想善導(青少年健全育成)」への方向で,翌29年8月に,文部省は教化総動員の運動を企画し,これを全国的規模で推進した。

(当ブログのコメント:思想善導は、現代の日本の青少年健全育成に対応する概念です。)

 

  この教化総動員を打ち出すにあたって,文部官僚の危機感は,思想国難,経済困難として表現されている。 教化総動員は,田中内閣に変わって,1929(昭和4)年7月に成立した浜口民政党内閣の施政方針にしたがうことになった。 それは、 一方で,共産党以下反体制運動を抑圧し, 他方で,金融恐慌後の経済危機を克服しようとする, 資本の産業合理化を支援する経済緊縮政策を援助するために, 政府(権力)の支配下にある全官僚・団体の機構を総動員して展開した一大教化運動であった。

 

★1928年に、文部省内に学生課(後の1934年の「思想局」の前身)を設置し、組織的に学生の思想を取り締まった。

その業務は:

「一 内外における社会思想の調査研究に関すること」

「二 学生生徒の思想の調査研究に関すること」

「三 学生生徒の思想的運動に関すること」

「四 その他、思想問題に関する調査研究に関すること」

であった。

 

1929年3月:国会議員の山本宣治(死後に共産党員に加えられる)が、国会で思想善導(「青少年健全育成」に対応する)について質問した後の3月5日に暗殺された。

 

(当ブログのコメント:思想善導は、現代の日本の青少年健全育成に対応する概念です。

 

 また、戦後の日本政府は、(弾圧した国民の復讐を恐れ)、日本占領軍に逆らってでも治安維持法を守ろうとした

(1945年10月4日、GHQから治安維持法の廃止を要求された東久邇内閣は、それを拒絶し総辞職した)

 しかし、戦後にアメリカから与えられた民主主義体制によって日本の治安が良好に保たれたので、

戦前の治安維持法も、共産主義者の暗殺行為も、思想善導も必要無かった。)

 

第2の思想弾圧事件(4.16事件)

 

1929 S(4)4.16事件

・3.15の思想弾圧後に再度、全国規模で全国一斉検挙 700名検挙

 報道禁止されていた

・知識階級の子弟が多く支配者層はショック

共産党にとっては壊滅的な打撃 活動は以後地下にもぐる

・日本軍の山東出兵反対運動主流派逮捕される

・1929.11.5 新聞報道を解除し「共産党事件」と発表

・幹部党員には無期懲役などの重い刑

 

1929年に、文部省内の学生課を学生部に昇格させ(後の1934年の「思想局」の前身)、学生の思想の取り締まりを強化した。

 

1930年:世界恐慌(1929)の影響により、日本が「昭和恐慌」に入り経済が危機的状況に陥る。

 

1931(昭和6)年:満州事変

 

第3の思想弾圧事件(司法官赤化事件)

 

1932年:司法官赤化事件:

 1932年11月12日、東京地方裁判所判事・尾崎陞が日本共産党員であるとして、治安維持法違反により同地裁の書記4人とともに逮捕された

翌1933年2月から3月にかけては 

長崎地方裁判所の判事と雇員各1人

札幌地方裁判所の判事1人

山形地方裁判所鶴岡支部の判事と書記各1人

も相次いで逮捕された

 逮捕された9人の容疑内容はいずれも

研究会を開いた

カンパに応じた

連絡を取り合った

などの行為だったが、

日本共産党の目的遂行のためにおこなった行為とみなされ、全員が有罪判決を受けた。

 

(これらの行為は、政権や公安警察にとって不都合なあらゆる現象・行動を罰する治安維持法の逮捕要件を満足する) 

 

これらは、共謀罪の逮捕要件 を、満足する。

 

第4の思想弾圧事件((長野県と)全国教員赤化事件)

 

1933年 2月4日:

 長野県で教員が思想問題で多数(66校、230名)検挙される(長野県教員赤化事件)。

 この事件を契機に、全国各地で同様の弾圧が行なわれ、1933年12月までに岩手県福島県香川県群馬県茨城県、福岡県、青森県兵庫県熊本県沖縄県で多数の教員が検挙された。

 

第5の思想弾圧事件(滝川事件)

1933年:滝川事件

 1933年3月になり共産党員およびその同調者とされた裁判官・裁判所職員が検挙される「司法官赤化事件」が起こった。
 この事件をきっかけに、5月26日、文部省は文官分限令により
京都帝国大学法学部の滝川幸辰教授の休職処分を強行した。
滝川の休職処分と同時に、京大法学部は教授31名から副手に至る全教官が辞表を提出して抗議の意思を示した。

 

 この様に、日本の戦前には、共謀を罪に定める共謀罪が猛威を振るっていました。

 以上の共謀罪の猛威の例はほんの一部の抜粋です。詳しくは、日本の治安維持法の歴史を自分で調べて学んでください。

 

(当ブログのコメント)
母子家庭の原因の離婚の原因は貧困
を参照。

http://sightfree.blogspot.jp/2012/10/1995.html

(家計の金融行動に関する世論調査:2人以上世帯調査)時系列データ(問2(a))

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html

 

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000026271631

厚生労働省の毎月勤労統計調査の統計表一覧、季節調整済指数及び増減率11(実質賃金 季節調整済指数及び増減率、現金給与総額(5人以上))から(1月-3月)データを抽出

 

 

http://www.stat.go.jp/data/gousei/soku10/zuhyou/1s.xls

総務省統計局家計消費指数 結果表(平成22年基準)の、総世帯の家計消費指数のデータから、実質家計消費指数を抽出

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/index.html

 

(貧困家庭が離婚し母子家庭になると考えられる。離婚しなかったらもっと貧困。)

http://www.jil.go.jp/press/documents/20150630.pdf

 

 先進国の北欧をはじめとするヨーロッパでは、大学の授業料が無料というだけでなく、大学生に生活費が支給されます。つまり、大学に行きたい人は誰でも生活が保障されて通学することができるのです。 

 

 それに対して、最近の日本では:

(1)安倍晋三政権は2013年から、貧困層への生活保護基準引き下げ(保護費削減)を実施。

(2)来年度(2015年)は子育て給付金中止、低所得者向けも圧縮ですって。 

(3)「無料塾」継続困難に 来年度(2015年)から国の補助減
琉球新報 9月5日(金)配信
(4)生活保護世帯の学習支援事業 2015年度から国庫補助半減

(5)生活保護のうち家賃として支払う「住宅扶助」について2015年度から引き下げ、2017年度には2014年度と比べ約190億円減額する。
(2015年度予算で食費など生活費に充てる「生活扶助」の約260億円減額も決まっている。そのため、2015年度は実質では計約320億円の減額となる。)
(6)東京都渋谷区が,年末年始の貧困者への炊き出し(食事の提供)をさせないことを目的に宮下公園など3公園を閉鎖

(7)防衛費、補正予算倍に 「経済対策」名目に拡充(2015年1月8日)

 アメリカでは、「徴兵制はいらない。貧困があるから」と言われていて、まさに国家規模の「貧困ビジネス」が戦争になっているわけです。 

(コメント終わり)

 

日弁連は共謀罪に反対します(共謀罪法案対策本部)

 

1945年

 占領軍の指揮官のマッカーサーは、日本の徹底改革&天皇制維持の姿勢を決めていた。ワシントン政府は、日本の改革・天皇制いずれにもフラフラしてた。結局はマッカーサーが独断専行で決めていく。

 そのマッカーサーを、日本国民は熱烈歓迎する。
ここで労働基準法を作り組合活動を合法化し、戦前・戦中に拘束されていた社会主義者・共産主義者が釈放される

1945年10月4日、

 マッカーサーから治安維持法共謀罪)の廃止を要求された日本の東久邇内閣は、それを拒絶し総辞職した。

 すなわち、日本の支配層は、敗戦後に、弾圧した国民の復讐を恐れ、日本占領軍に逆らってでも治安維持法を守ろうとした

 

 しかし、戦後にアメリカから与えられた民主主義体制によって日本の治安が良好に保たれたので、

戦前の治安維持法共謀罪)も、共産主義者の暗殺行為も、思想善導も必要無かった。

 

「児童を保護するため」と言った児童ポルノ規制法は、実際は、

「児童ポルノ単純所持罪は児童を逮捕するための法律かも」

でした。

http://sightfree.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

(このグラフの元データは、警察庁の生活安全の確保に関する統計のうち、「平成25年中の少年非行情勢について」の報告による)

 

同様に、「国民をテロから保護するため」と言うテロ準備罪は、

「国民を逮捕するための法律」のようです。

 

また自民党は、テロ準備罪(治安維持法)の成立に向けて、以下の憲法改悪案で運用したいと考えているようです。

憲法36条)公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。

自民党案では:「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、これを禁ずる。」に変えます。
テロ準備罪(治安維持法)の運用等で止むお得ないと総理大臣(安倍)が判断した場合は、拷問を許可するようです。 

 

【話題】「3年前と比べても今のアニメつまらなくなりすぎ!

【話題】「3年前と比べても今のアニメつまらなくなりすぎ!大量にアニメ観てその差異で楽しむって完全に「オタク的」な楽しみ方で、そんなのばっかりやってたら内輪で閉じて滅びるだけ」

2016.07.05


10年前のアニメは良かったのは当然として、3年前と比べても今のアニメつまらなくなりすぎだよね。

別に老害とかじゃなくて、最近アニメ見始めた若い人でもそう思ってると思う。

まどマギ」「ラブライブ」レベルのものすらもう生まれなくなってるでしょ。

 

2016年7月2日 12:21 名前:名無しさん 投稿日:2016-07-05 17:40:14
やらおん 2016.06.29
歴代の春アニメ1巻売上合計
2013春:336,567枚
2014春:290,204枚
2015春:245,050枚
2016春:49.267枚(現在)

 

(当ブログのコメント)表現を規制したので、日本の創作物がつまらなくなったと考えます。面白い創作物も少しは残っているとは思いますが、その数がどんどん減っていると思います。 

 

(世の親たちはどうしたら良いかの勧め)

 1963年以前は、日本にテレビのアニメ放送がなく、子供達・小学生の心を落ち着かせる手っ取り早い娯楽が無かった。その当時は、13歳以下の少年犯罪が現在の10倍程ありました。

 しかし、当時の子供達・小学生の娯楽が無かったわけでは無く、賢い親は子供達に童話を読ませるという娯楽を与えて子供達の心を落ち着かせていました。それは、今でも変わりはありません。

 

 子供達に、今後どんどんつまらなくなるアニメで娯楽を与えるよりも、子供達には童話の本という安定した娯楽を与える方が安心できると思います。

 

 童話は、近くに図書館が無くても、インターネットで童話の文が読めます。

 

「アンデルセン童話」(ここをクリック)

等があります。

 

 

 以下の文は http://www.j-magazine.or.jp/opinion_004.html をコピーさせていただきました。

 

私たちは、再提出される「東京都青少年健全育成条例改正案」に反対します!

平成22年(2010年)11月26日
出版倫理協議会
議長 鈴木富夫

 

 私たち、出版4団体【(社)日本雑誌協会、(社)日本書籍出版協会、(社)日本出版取次協会日本書店商業組合連合会】で構成する出版倫理協議会は、本年3月、条例改正案に対する緊急反対声明を発表しました。6月の都議会でこの改正案は反対多数で否決され、マンガ・アニメーションへの不当な表現規制を阻止することができたと認識しています。

 ところが都当局は都民への情報公開も十分な議論もないまま、来る11月30日に開会予定の次期都議会に、再度改正案を提出しようとしています。

 

 新たに提出される改正案では、最大の問題であるマンガ・アニメーションへの「規制強化」という点ではまったく変わっていないだけではなく、さらに曖昧で危険な条項が加えられています。

 一例をあげれば「著しく不当に賛美・誇張」「著しく社会規範に反する」等の記述は、きわめて抽象的で、行政当局の恣意的解釈・運用によって、規制の範囲をいかようにも拡大することができます。また、前改正案にあった「18歳未満として表現されていると認識されるもの」という描写人物の年齢が削除されていますが、これは逆に規制の範囲を広げることになる、と強い懸念をもちます。

 

 漫画家をはじめとする多くの表現者が、これらの規制によって、性に関する表現に際して逡巡・躊躇を余儀なくされる事態が容易に予期され、その「萎縮効果」は計り知れないものがあります

 

 さらに、携帯電話端末の規制に関しても、機能等をチェックした上で「携帯電話端末等で、青少年の健全な育成に配慮していると認めるものを、青少年の年齢に応じて推奨することができる」としており、これは家庭教育への行政の介入を招きかねません

 

 青少年の健全育成はきわめて重要な課題であり、私たちの責任が重いことも十分認識しています。しかし、その責任は私たち出版人が自主的に負うべきであり、現に第三者機関であるゾーニング委員会を設け、月2000万冊に及ぶ雑誌に小口シール止めを施すなど、青少年を守るためのさまざまな自主規制を実施しているところです。

 

再度提出された改正案は、私たちのこうした自主規制の努力を踏みにじるもので、到底認めるわけにはいきません。

 

 なお、青少年の健全育成というならば、性暴力等で現実に人権を侵害されている児童の救済こそ行政の急務であり、これらに関して何ら有効な方策を出さぬまま、コミック規制ばかりを進める都当局の偏った姿勢には、極めて大きな問題があることも、付言しておきます。

 

以上

 

リンク: 

東京都の青少年条例改正案(第2版)11月22日公開版 

アニメやインターネットが少年非行(恐喝)を減少させたかも 

少年非行とインターネットは関係無い 

マンガを規制すると13歳以下の少年による強姦犯罪が増す 

表現・コミュニケーションを規制すると犯罪が増えるという法則

 

以下に示す、2009年以降の小学生の暴力爆発の原因について、いろいろな仮説を考えてきましたが、

以下の仮説3がその直接的な原因を示す最も有望な仮説ではないかと考えます。

 

(仮説3)小学生が貧困であっても、小学生への影響力の大きいテレビのアニメが面白ければ小学生の心にうるおいを与え、心を落ち着かせると考えます。

 しかし、近年、そのアニメがつまらなくなったので、小学生の心が荒れるようになったのではないかと考える。

(このグラフの元データは、警察庁の生活安全の確保に関する統計の、各年度の「少年の補導及び保護の概況」の報告による)

(注目)2015年の小学生の家庭内暴力の増加率は児童虐待件数の増加率の2倍以上あり増加率が大きく異なるので、小学生の家庭内暴力の原因は家庭内には無く、家庭外に原因があると考える。

(当ブログのコメント)

 1999年以降の、「日本会議関連団体による教育再生運動」による青少年健全育成(思想善導)運動が、日本の表現規制を進めてきている。

 その表現規制の結果、 日本の創作活動(アニメ制作)が打撃を受けて衰退して来ている。その衰退の結果アニメ作品がつまらなくなり、それが、小学生の暴力爆発を加速度的に増加させている、と考えます。

 

(参考)

1984年に生まれたアダルトアニメ等が蔓延していた状況下で1989年に連続幼女誘拐殺人事件の犯人が逮捕されたことをキッカケにして有害コミック騒動が始まった。1990~1993年にかけての有害コミック騒動で、
1991年に東京都が青少年健全育成条例の規制強化に乗り出す等、
マンガやアニメの表現規制をする青少年条例を強化した。
その結果、かえって 、少年犯罪が増したように見える。

日本のアニメがつまらなくなれば、少年非行は、1963年以前と同じレベルに増加するのではないか。

 

(この家庭内暴力の増加の原因の推測)

※1、やりたい事・言いたい事・思っている事を心の内に秘め続けた事・我慢
※3、社会の中で、自分の環境が作れない 孤立する、

※4、自立心を根こそぎ奪われ無力な自分と対面した空虚な心
※5、本能的に向けられる家庭への責任追及・ここまで放置してきた事への復讐

 

(仮説1)小学生の親の2009年以降の家庭経済悪化が、お金の問題で児童が他の小学生と同じ行動が出来無いことから友達を作れない、いじめを受ける等の虐待・抑圧を生み、その抑圧が児童の心を荒らしている可能性がある。下のグラフでも、2009年に急速に実質賃金が低下してから小学生の暴力が急増した。 

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000026271631

上のグラフのように、2009年以降は過去に無い実質賃金の低下がある。

 しかし、下のグラフのように、不幸を表す指標としての「青年の自殺率」は2009年以前の1997年から増えてきています。

 

http://president.jp/articles/-/17058

舞田敏彦の著作:武蔵野大学、杏林大学兼任講師

 

自殺する年齢の青年の悩み(例えば就職の悩み)と、小学生のいじめや疎外による抑圧による悩みとは、種類が違うので、同じ時期に発現するとは限りません。また、親の貧困に比例して子どもがいじめられるとも限りません。

 小さな貧困ならば、児童が他の児童と同じ行動を取れ友人も作れるので、子どもが幸せでいられるとも考えられます。

「貧困=不幸」というわけでは無いとも考えます。

しかし、2009年の貧困レベル程に貧困が限界を超えて大きくなると、生活が破たんして他の児童と行動をともに出来ず友人が作れず、生きることが困難になり、身近な親に八つ当たりするとも考えられます。

 

母子家庭の原因の離婚の原因は貧困
を参照。

 

(仮説2)携帯フィルタリングが原因ではないか。

 2008年は、携帯フィルタリングに関連する青少年の逮捕件数急増の分岐点である。2008年からの携帯フィルタリングが青少年を抑圧する特別な分岐点になったのではないかとも考える。それが小学生の暴力爆発の原因になったのではないかとも考えられる。

http://sightfree.blogspot.jp/2010/10/blog-post_31.html

(上のグラフは、 平成24年版 犯罪白書 の資料3-4から作成)
(2012年のデータは、警察庁の生活安全の確保に関する統計のうち、「少年非行情勢(平成24年1~12月)」の報告による)

 

安倍内閣には、以前(2007年)からこどもの貧困の問題が指摘されていました。その指摘への応答結果が以下のグラフです。)

 

(こどもの貧困率の逆転現象)

http://www.jec.or.jp/soudan/images/kikanshi/66-2-7.pdf

 子どもの貧困率は、世界的な経済状況よりも、国内の政策という人為的かつ意図的なものに左右される度合いの方がはるかに大きい。これを示すのが、上の図である。

 上 図は、先進諸国における子どもの貧困率を「再分配前」(就労や、金融資産によって得られる所得)と、それから税金と社会保険料を引き、児童手当や年金など の社会保障給付を足した「再分配後」でみたものである。再分配前の貧困率と再分配後の貧困率の差が、政府による「貧困削減」の効果を表す。
 先進諸国においては、再分配前に比べて、再分配後には貧困率が大幅に減少している。つまり、政府の再分配政策(税制や社会保障制度など)によって、子どもの再分配前の貧困率を、大きく削減している。

 この図の衝撃的なところは、日本が、OECD 諸国の中で、唯一、再分配後の貧困率が再分配前の貧困率を上回っている国である。つまり、日本の再分配政策は、子どもの貧困率を削減するどころか、逆に、増加させてしまっているのである。

 

 

「黒子のバスケ」脅迫事件、渡辺博史(36)無職のネトウヨ逮捕 上智大硫化水素事件、コミケ会場爆破予告など威力業務妨害容疑 犯人在日説はデマ
2013/12/16

ネットでヘイトスピーチを垂れ流し続ける中年ネトウヨ「ヨーゲン」(57歳)の哀しすぎる正体【前編】
2014年11月17日

  

韓国の1997年から始まった表現規制は、以下の内容でした。

http://sightfree.blogspot.jp/2010/11/1700.html

(上のグラフは、報告サイト(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)2012年(8)2013年のデータを使いました)

 

ここがヘンだよ、改悪都条例!

の39番の書き込みを借りてきました。 

 

39 :公主祥瓊(管理人)★:2004/07/16(金) 22:50

韓国の「青少年保護法!」↓

http://lawschool-konan.jp/sonoda/korea/law/seishonen.html

以下、韓国の「青少年保護法」より抜粋致しますね。

第10条(青少年有害媒体物の審議基準)→青少年有害媒体物の定義!
①青少年保護委員会と各審議機関は、第8条の規定による審議において当該媒体物が
次の各号の1に該当する場合には、青少年有害媒体物に決定しなければならない!
1.青少年に性的な欲求を刺激する扇情的なことや淫らなもの
2.青少年に暴悪性や犯罪の衝動を起こすことができるもの
3.性暴力を含んだ各種形態の暴力行為と薬物の乱用を刺激したり美化するもの
4.青少年の健全な人格と市民意識の形成を阻害する反社会的・非倫理的なもの
5.その他青少年の精神的・身体的健康に明確に害を及ぼす恐れがあるもの
(第8条→青少年保護委員会のこと!)

第14条(表明義務)→表示義務!
①青少年有害媒体物に対しては、青少年に有害な媒体物であることを表す表明
(以下「青少年有害表明」という)を行わなければならない!
②第1項の規定による青少年有害表明をするべき義務者、青少年有害表明の種類と
時期・方法その他必要な事項は、大統領令に定める。

第15条(包装義務!)→ここが最大のポイントですね。
①青少年有害媒体物(有害図書?)に対してはこれを「包装しなければならない。」
ただし、媒体物の特性上、包装出来ないときはその限りではない。
②第1項の規定による包装をするべき媒体物の種類、包装義務者、包装方法
その他包装に関して必要な事項は、大統領令に定める。

第16条(表明・包装の毀損禁止)
何人も第14条の規定による青少年有害表明及び第15条の規定による包装を毀損しては
ならない!

ちなみに青少年有害媒体物(有害図書?)を包装しなかった者は2年以下の懲役、
または1000万ウォン以下の罰金になりますよ!→第51条(罰則!)
又、青少年有害媒体物(有害図書?)の包装を破ったりすると500万ウォン以下の罰金に
なりますよ!→第52条(罰則!)

1997年7月1日からこの「悪法」が施行されたおかげで

1700種類くらいのまんがが有害図書に指定された上に、

 

折角育ちつつあった韓国のまんが、アニメ業界は、
ほぼ壊滅状態に追い込まれました!
 

韓国のまんが家さんの中にも逮捕者が出ました!

 

なお、韓国のブロッキング規制を導入した日本で、更に韓国に類似する青少年条例で青少年抑圧を開始した東京都も4年間で青少年による強姦が3倍に増加しています。

 

東京都でも携帯インターネットの急増後に強姦件数が減りました。

http://sightfree.blogspot.jp/2011/06/blog-post_29.html

http://sightfree.blogspot.jp/2011/06/blog-post_29.html

 

【 特定秘密保護法、自由主義社会からの脱落への途を歩み出した日本 】
AP通信 / ワシントンポスト 2013年11月26日
(自由・平等を保障する民主主義に、キバをむき始めた安倍政権
「日本の報道の自由に対する深刻な脅威」国外の有識者からも深刻な懸念
国民の監視の目が届かないところで、国民の目に触れることなく、自分たちが望む形にこの国を変えてしまうための環境づくり)
・・・
 この法律が施行されれば、政府は原子力発電所に関する情報について、テロリストの攻撃目標になる恐れがあるとの理由で、大切な情報のほとんどを機密扱いにしてしまうことも可能である、このような批判的な意見もあります。


日弁連は共謀罪に反対します(共謀罪法案対策本部)

 

1945年

 占領軍の指揮官のマッカーサーは、日本の徹底改革&天皇制維持の姿勢を決めていた。ワシントン政府は、日本の改革・天皇制いずれにもフラフラしてた。結局はマッカーサーが独断専行で決めていく。

 そのマッカーサーを、日本国民は熱烈歓迎する。
ここで労働基準法を作り組合活動を合法化し、戦前・戦中に拘束されていた社会主義者共産主義者が釈放される

1945年10月4日、

 マッカーサーから治安維持法共謀罪)の廃止を要求された日本の東久邇内閣は、それを拒絶し総辞職した。

 すなわち、日本の支配層は、敗戦後に、弾圧した国民の復讐を恐れ、日本占領軍に逆らってでも治安維持法を守ろうとした

 

 しかし、戦後にアメリカから与えられた民主主義体制によって日本の治安が良好に保たれたので、

戦前の治安維持法共謀罪)も、共産主義者の暗殺行為も、思想善導も必要無かった。

 

「児童を保護するため」と言った児童ポルノ規制法は、実際は、

「児童ポルノ単純所持罪は児童を逮捕するための法律かも」

でした。

http://sightfree.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

(このグラフの元データは、警察庁の生活安全の確保に関する統計のうち、「平成25年中の少年非行情勢について」の報告による)

 

同様に、「国民をテロから保護するため」と言うテロ準備罪は、

「国民を逮捕するための法律」のようです。

 

また自民党は、テロ準備罪(治安維持法)の成立に向けて、以下の憲法改悪案で運用したいと考えているようです。

憲法36条)公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。

自民党案では:「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、これを禁ずる。」に変えます。
テロ準備罪(治安維持法)の運用等で止むお得ないと総理大臣(安倍)が判断した場合は、拷問を許可するようです。 

 

障がい者大量殺害、相模原事件の容疑者はネトウヨ? 安倍首相、百田尚樹、橋下徹、Kギルバートらをフォロー

障がい者大量殺害、相模原事件の容疑者はネトウヨ? 安倍首相、百田尚樹、橋下徹、Kギルバートらをフォロー

2016.07.26


 相模原の障がい者施設で起きた大量殺人事件は、死者19人という戦後最悪の事態となった。しかも、容疑者は「障害者なんていなくなればいい」と供述していると伝えられており、その差別思想に基づいた残虐な行為には憤りを禁じ得ない。


 ところが、このニュースに、ネトウヨたちがまたぞろ「犯人は在日」「在日によるテロ」などという根拠のないデマをわめきたてている。


「聖は在日韓国人が好む漢字だろ」「松という字は、キムを姓とする在日が好む姓だよ」「元職員だそうだな、在日雇ってたんだか」「いかにも在日っぽい風貌」「在日によるテロが毎日のように行われているのに、その元締めの民団総連をなぜ放っておくんだ?」


 凶悪事件が起きるたびに繰り返されるこの差別的なデマの拡散、ヘイトスピーチはどうにかならないものか。


 そもそも、今回の事件に関しては、「容疑者はネトウヨ」というほうがまだ事実に近いのではないか。


 たとえば、容疑者がツイッターでフォローしていた有名人を見てみると、安倍晋三百田尚樹橋下徹中山成彬、テキサス親父日本事務局、ケント・ギルバート、上念司、西村幸祐つるの剛士高須克弥村西とおると、ネトウヨが好みそうな極右政治家、文化人がずらりと並んでいる。


 また、その中身も、最近、右派発言が目立つ村西とおるの「米軍の沖縄駐留は平和に大きく貢献している、米軍がいればこその安心なのです」という発言をリツイートしたり、「在日恐い」「翁長知事にハゲ野郎って伝えて!!」といった、ネトウヨ的志向がかいま見えるツイートも散見される。


 もちろん、ネトウヨ思想を持つものがすべて凶悪事件に走るわけではないし、この事件については、障がい者施設の職員の劣悪な労働環境という根深い構造的な問題もある。また、責任能力の問題というのも今後は焦点になるだろう。これらの問題については追って報道するつもりだ。


 しかし、容疑者は一方で、衆院議長公邸に「私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活および社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です」といった手紙を届け、「障害者なんていなくなればいい」と供述している。今回の犯行は、その弱者を社会から排除するという思想の延長線上に出てきたもので、“ヘイトクライム”的な側面があるのは明らかだろう。


 そして、これはネットで在日韓国人や弱者に対して、「死ね」「日本から出て行け」などと叫んで排除しようとしている、ネトウヨ的なメンタリティと決して無関係ではないはずだ。


 ネトウヨたちは、この凶悪事件に「在日の仕業」などと無根拠なデマを喚き立てる前に、自分たちの内部にひそむ排除思想のヤバさに気づくべきではないのか。

(編集部) 

 

 

「黒子のバスケ」脅迫事件、渡辺博史(36)無職のネトウヨ逮捕 上智大硫化水素事件、コミケ会場爆破予告など威力業務妨害容疑 犯人在日説はデマ
2013/12/16

ネットでヘイトスピーチを垂れ流し続ける中年ネトウヨ「ヨーゲン」(57歳)の哀しすぎる正体【前編】
2014年11月17日

 

植松容疑者の衆議院議長公邸宛て手紙の全文 障害者抹殺作戦を犯行予告 

2016/7/26

  神奈川県相模原市緑区千木良の障害者施設「津久井やまゆり園」で45人を殺傷した連続殺人・殺人未遂事件で、逮捕された元職員の植松聖容疑者(26)が、衆議院議長公邸に「障害者が安楽死できる世界を」とする手紙を渡していたことがわかりました。

 発表によると植松容疑者は今年2月14日、東京都千代田区永田町にある衆議院議長公邸を訪れ、手紙を渡そうとしたということです。

 しかし受付で手紙を受け取ってもらうことはできず、翌2月15日になって再度訪れたとのこと。そこで座り込みを行ったことなどもあり、警備にあたっていた警察官が衆議院事務局に確認したうえで、しかたなく手紙を受け取っていました。

 渡した手紙はA4サイズのリポート用紙複数枚(合計で10枚にもわたるという情報もあり)で、手書きで書かれていたといいます。

 そのなかには犯行予告ともとれる内容が含まれていたことなどから、管轄する警視庁麹町署はその日のうちに、神奈川県警津久井署に情報提供していました。

 以下、植松容疑者が衆議院議長公邸に渡した手紙のうち3枚の全文です。

植松容疑者が書いた手紙(全文)

以下は1枚目の内容。

衆議院議長大島理森様(1枚目)

この手紙を手にとって頂き本当にありがとうございます。

私は障害者総勢470名を抹殺することができます。

常軌を逸する発言であることは重々理解しております。しかし、保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳、日本国と世界の為と思い居ても立っても居られずに本日行動に移した次第であります。

理由は世界経済の活性化、本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐことができるかもしれないと考えたからです。

障害者は人間としてではなく、動物として生活を過しております。車イスに一生縛られている気の毒な利用者も多く存在し、保護者が絶縁状態にあることも珍しくありません。

私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です。

重複障害者に対する命のあり方は未だに答えが見つかっていない所だと考えました。障害者は不幸を作ることしかできません。

フリーメイソンからなる●●●●が作られた●●●●●●●●を勉強させて頂きました。戦争で未来ある人間が殺されるのはとても悲しく、多くの憎しみを生みますが、障害者を殺すことは不幸を最大まで抑えることができます。

今こそ革命を行い、全人類の為に必要不可欠である辛い決断をする時だと考えます。日本国が大きな第一歩を踏み出すのです。

世界を担う大島理森様のお力で世界をより良い方向に進めて頂けないでしょうか。是非、安倍晋三様のお耳に伝えて頂ければと思います。

私が人類の為にできることを真剣に考えた答えでございます。

衆議院議長大島理森様、どうか愛する日本国、全人類の為にお力添え頂けないでしょうか。何卒よろしくお願い致します。

以下は2枚目。

植松聖の実態

私は大量殺人をしたいという狂気に満ちた発想で今回の作戦を、提案を上げる訳ではありません。全人類が心の隅に隠した想いを声に出し、実行する決意を持って行動しました。

今までの人生設計では、大学で取得した小学校教諭免許と現在勤務している障害者施設での経験を生かし、特別支援学校の教員を目指していました。それまでは運送業で働きながら●●●●●●が叔父である立派な先生の元で3年間修行させて頂きました。

9月車で事故に遭い目に後遺障害が残り、300万円程頂ける予定です。そのお金で●●●●の株を購入する予定でした。●●●●はフリーメイソンだと考え(●●●●にも記載)今後も更なる発展を信じております。

外見はとても大切なことに気づき、容姿に自信が無い為、美容整形を行います。進化の先にある大きい瞳、小さい顔、宇宙人が代表するイメージ それらを実現しております。私はUFOを2回見たことがあります。未来人なのかも知れません。

本当は後2つお願いがございます。今回の話とは別件ですが、耳を傾けて頂ければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。

医療大麻の導入

精神薬を服用する人は確実に頭がマイナス思考になり、人生に絶望しております。心を壊す毒に頼らずに、地球の奇跡が生んだ大麻の力は必要不可欠だと考えます。何卒宜しくお願い致します。私は信頼できる仲間とカジノの建設、過すことを目的として歩いています。

日本には既に多くの賭事が存在しています。パチンコは人生を蝕みます。街を歩けば違法な賭事も数多くあります。裏の事情が有り、脅されているのかも知れません。それらは皆様の熱意で決行することができます。恐い人達には国が新しいシノギの模索、提供することで協調できればと考えました。日本軍の設立。刺青を認め、簡単な筆記試験にする。

出過ぎた発言をしてしまし、本当に申し訳ありません。今回の革命で日本国が生まれ変わればと考えております。

以下は3枚目。

作戦内容

職員の少ない夜勤に決行致します。

重複障害者が多く在籍している2つの園【津久井やまゆり、●●●●)を標的とします。

見守り職員は結束バンドで身動き、外部との連絡をとれなくします。職員は絶対に傷つけず、速やかに作戦を実行します。

2つの園260名を抹殺した後は自首します。

作戦を実行するに私からはいくつかのご要望がございます。


逮捕後の監禁は最長で2年までとし、その後は自由な人生を送らせて下さい。心神喪失による無罪。

新しい名前(●●●●)、本籍、運転免許証等の生活に必要な書類、美容整形による一般社会への擬態。

金銭的支援5億円。

これらを確約して頂ければと考えております。

ご決断頂ければ、いつでも作戦を実行致します。

日本国と世界平和の為に何卒よろしくお願い致します。

想像を絶する激務の中大変恐縮ではございますが、安倍晋三様にご相談頂けることを切に願っております

植松聖(うえまつ さとし) 

 

-----(当ブログのコメント)-----------------------

 この多量殺人犯人の言い分は、

安倍晋三の青年親衛隊の結成のあかつきには、殺人専門の汚れ仕事を何でもしますから、是非良い地位を安倍晋三総理に用意して欲しい。」

と名乗りを上げているように思います。


この犯人の発想は、

「1000円ランチ」女子高生をたたく人たちが、

貧困女子生徒という貧困者仲間をたたくのと同じで、

 

自分勝手な禁欲的倫理観に従って、自分と同じく社会的弱者の身近な仲間で、その倫理観に従わない社会的弱者(障害者・貧困者)をたたいた(殺害した)様に見えます。

 その倫理観とは、

「非行少年はどのように生み出されるか」総理府が調べた「非行少年の持つ禁欲的倫理観」に近い倫理観を持っているように思います。

その禁欲的倫理観が爆発して、

多量殺人犯罪を実行したように見えます。

-----------コメントおわり------------------------


日弁連は共謀罪に反対します(共謀罪法案対策本部)

 

1945年

 占領軍の指揮官のマッカーサーは、日本の徹底改革&天皇制維持の姿勢を決めていた。ワシントン政府は、日本の改革・天皇制いずれにもフラフラしてた。結局はマッカーサーが独断専行で決めていく。

 そのマッカーサーを、日本国民は熱烈歓迎する。
ここで労働基準法を作り組合活動を合法化し、戦前・戦中に拘束されていた社会主義者・共産主義者が釈放される

1945年10月4日、

 マッカーサーから治安維持法共謀罪)の廃止を要求された日本の東久邇内閣は、それを拒絶し総辞職した。

 すなわち、日本の支配層は、敗戦後に、弾圧した国民の復讐を恐れ、日本占領軍に逆らってでも治安維持法を守ろうとした

 

 しかし、戦後にアメリカから与えられた民主主義体制によって日本の治安が良好に保たれたので、

戦前の治安維持法共謀罪)も、共産主義者の暗殺行為も、思想善導も必要無かった。

 

「児童を保護するため」と言った児童ポルノ規制法は、実際は、

「児童ポルノ単純所持罪は児童を逮捕するための法律かも」

でした。

http://sightfree.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

(このグラフの元データは、警察庁の生活安全の確保に関する統計のうち、「平成25年中の少年非行情勢について」の報告による)

 

同様に、「国民をテロから保護するため」と言うテロ準備罪は、

「国民を逮捕するための法律」のようです。

 

また自民党は、テロ準備罪(治安維持法)の成立に向けて、以下の憲法改悪案で運用したいと考えているようです。

憲法36条)公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。

自民党案では:「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、これを禁ずる。」に変えます。
テロ準備罪(治安維持法)の運用等で止むお得ないと総理大臣(安倍)が判断した場合は、拷問を許可するようです。 

 

-----(当ブログのコメント)-----------------------

 この多量殺人犯人は、

安倍晋三の青年親衛隊の結成のあかつきには、殺人専門の汚れ仕事を何でもしますから、是非良い地位を安倍晋三総理に用意して欲しい。」

と名乗りを上げているように思います。


この犯人は、自民党のテロ準備罪と憲法改悪により、国民への拷問が解禁になった場合に、拷問の実行を担当したいと望んでいるように見えます。

-----------コメントおわり-----------------------


安倍首相の盟友・曽野綾子も野田聖子議員に障がい者ヘイト!「子どもの治療に税金を使っているのを申し訳なく思え」 

2016.08.01 伊勢崎馨


(参考)「曽野綾子のアパルトヘイト賛美、海外メディアが安倍首相の恥と報道」


 神奈川県相模原市で起きた障がい者大量殺害事件をめぐって、一昨日、安倍政権支持のネトウヨの間で、

「植松容疑者の主張は間違ってない」

「障害者は税金を使う金食い虫」

といった障がい者ヘイトが広がっていることを指摘した。

 さらに、自民党のネット応援部隊であるJ-NSC自民党ネットサポーターズクラブ)会員にいたっては、

「植松が言うように障害者はいなくなるべき」

全面的な賛同を示し、障害者の子どもがいる野田聖子衆議院議員にまで「自民党改憲案との矛盾をなくすために障害者の子ども殺せ」と迫っていたことがわかった。

 しかし、ネトウヨやネトサポ、そして植松容疑者にこうしたトンデモない障がい者差別意識を植え付けたのは、間違いなく、自民党政治家や保守系の知識人たちだ。

 たとえば、くだんのネトサポの野田聖子攻撃の元になっていたのは、実は作家の曽野綾子の発言なのだ。

安倍政権が道徳の教科書にも起用したこの保守知識人は、このネトサポよりずっと前に、野田に対して「障害者の子どもに税金を使っているのを申し訳なく思え」と、ひどい差別的な説教を行っていた。

 曽野が問題にしたのは、2012年12月1日に放送された高齢出産ドキュメント『私は母になりたかった〜野田聖子 愛するわが子との411日〜』(フジテレビ)と、「婦人公論」(13年5月7日号、中央公論新社)の野田インタビュー。

周知のように、野田聖子の息子は複数の病気や障がいを抱えているのだが、その治療費について野田はこう答えていた。

「生まれてからの息子の医療費は、医療制度によって支えられています。高額医療は国が助けてくれるもので、みなさんも、もしものときは安心してください」

 障がいのある子どもをもつ国会議員として、自分のことだけでなく国民のことも考えたごく普通の発言に思えるが、曽野は13年に出版した『人間にとって成熟とは何か』(幻冬舎新書)のなかで、こう噛み付いた。

「この野田氏の発言は、重要な点に全く触れていない。それは自分の息子が、こんな高額医療を、国民の負担において受けさせてもらっていることに対する、一抹の申し訳なさ、感謝が全くない点である(略)私自身が、まず野田氏の言葉に違和感を覚えたのは、野田氏はこのことを、当然の権利の行使と考え、その医療費を負担している国民への配慮が全く欠けていることであった。」

 曽野は、障害をもって生まれた野田の子どもにかかる治療費は小児ICUや何度もの手術費を含めれば数千万円となる。それは国民が支払う国民健康保険から捻出されているのだから、感謝しないのはおかしいというのだ。

 いったいこの人は何を言ってるのだろう。難病や障がいを抱える子どもが医療を受けるのは、当然の権利であり、ほどこしではない。

それをなぜ、申し訳ないなどと謝罪しなければならないのか。

 野田が高額医療について、自分だけが享受するのではなく、

「高額医療は国が助けてくれるもので、みなさんも、もしものときは安心してください」

と周知したのは、国会議員としてごく当たり前の行為だろう。

むしろ、国会議員である野田が公の場で謝ったり過剰に感謝したりすることは、一般市民にとって「高額医療を受けるのは申し訳ないこと、悪いこと」という意識を植え付け、福祉を受けるべき人が受けられなくなるという弊害を生むことになる。

 しかし、曽野は“周囲の話”としながら、さらにトンデモない理論を展開する。

「私の周囲には『どうしてそんな巨額の費用を私たちが負担するんですか』という人もいる。『野田さんの子供さんがお使いになるのは、ご病気なんですから仕方ありませんけど、ありがとうの一言もないんですね』と言った人もいた。『もしもの時は安心してください、というのは。遠慮もせずにどんどん使えということですか? そういう空気を煽るから、健康保険は破産するんですよ』という意見もあった。
 増税論が始終話題になるこの時期に、仕方ないとは思いつつ、皆、健康保険料を払うのも大変なのだ。私も後期高齢者医療制度の保険料を年額五十万円以上支払っているが。私にできる唯一のこととして、できるだけ医師にかからないようにしている」

 曽野は「周囲」の意見をもち出して、さもそれが正論であるかのように語るのだが、

たんに曽野のような人間の「周囲」にはグロテスクな差別思想の持ち主ばかり集まってきているだけの話なのだろう。

それをあたかも一般化された真理のように語るこのばあさんの頭の中はいったいどうなっているのか、これで作家などとよく言えたものだ。

 しかも、他人には医療にかかるな、などと脅しておいて、自分は

「できるだけ医師にかからないようにしている」

という程度で大自慢を繰り広げる。

その唯我独尊ぶりには、ほとほとうんざりさせられるが、曽野の野田攻撃は止まらない。

「言い方は悪いが、夫婦の自然の生活の中でできた子に、こうした欠陥があるのは仕方がない。しかし野田夫妻は、体外受精という非常に計画的なやり方で子供を作った。
 その場合は、いささかご自分の責任において、費用の分担もされるのが当然という気がするのだ」

 子どもに対して「欠陥がある」という差別意識丸出しの表現も最低だが、

体外受精でできた子どもの障がいや病気は自己責任だとワケのわからない論理をもち出すのだ。

だいたい「体外受精という非常に計画的なやり方」などと言うが、体外受精不妊治療のひとつであって、誰も自然妊娠より体外受精を好き好んで選択しているわけではない。

自然妊娠で生まれたか体外受精で生まれたかによって、なぜ子どもの医療費が差別されなければならないのか。

 しかし、曽野はそんな当たり前のこともわからないようで、さらにお得意の「権利」批判に踏み込んでいく。

「野田氏のように権利を使うことは当然という人ばかりが増えたから、結果として日本社会、日本経済はどうなるのだろう、という全体の見通しに欠けるのである」

 つまり障がい者は高額の医療費がかかる。そしてその医療を負担することは国の健康保険を障がい者が破綻させる、国に迷惑をかけていると言っているのだ。

相模原事件の植松容疑者の主張とまったく同じではないか。

 もっとも曽野の差別意識丸出し、弱者排除の発言はいまに始まったものではない。昨年2月にはアパルトヘイトを擁護する発言で世界的に非難を浴び、近年も、産休制度を利用する女性社員を「迷惑千万」と切り捨て、エリート男性のセクハラを全面肯定し、中越地震東日本大震災の被害者を国に頼り過ぎだと叱っていた。

 しかもこのとんでもない差別思想の持ち主は、こうした思想を個人的に書き散らしているわけではない。

安倍政権のもと教育再生実行会議などに名を連ね、自己責任や愛国教育を推し進めているのだ。

 安倍政権は、教育政策の目玉としてこれまで「教科外活動」だった「道徳」を、成績評価対象の「特別教科」に格上げすることを決定した。

教科化に向け、2014年から文部科学省は『私たちの道徳』なるタイトルの教科書を制作し小中学校に配布しているのだが、その中学生版に、このおぞましい差別思想の持ち主・曽野綾子が「誠実」のお手本として登場しているのだ。

 自分の恵まれた環境を顧みることなく、弱者を叩き、国家に頼るなと自己責任を要求する。

国家に貢献しない弱者は排除する。

これは、まさに一昨日取り上げたネトサポをはじめとした安倍支持者と共通する心性であり、安倍政権としては、こんな曽野綾子こそが、学ぶべき教材、お手本とすべきモデルなのだ。

 実際こうした差別思想は、曽野綾子だけに限ったことでない。石原慎太郎石原伸晃麻生太郎らは、過去に障がい者や高齢者に対して安楽死を口にしたり、

「いつまで生きているつもりなのか」

などといった暴言を吐いてきた。

公職にある大物政治家や大物作家たちが公然と障がい者差別や排除を声高に叫ぶ日本。

その歪んだ考えが蔓延した末に起こったのが今回の事件なのだ。

 曽野やネトサポに批判される野田は、相模原事件発生後の7月26日のブログで、こう記している。

「亡くなられた方々に、弔意を。
だけど、私の心は穏やかではない。
自ら望んで障害と共に産まれてきたわけではない。
こどもの障害を平気で受容出来る親はいない。
しかし、健常者を名乗る人たちの一部には、老若男女問わず、有名無名問わず、この世に障害者はいらないと考えている。
経済合理性やら優生思想やら、いろいろ。
容疑者も産まれたときには、こんな考えなかったはず。
社会のどこかで誰かの話に食いついたのだ。
同日、
厚化粧の年増女、なる発言。
全く脈絡が違うようには思えるが、根っこは繋がっている。
この国で活躍すべきは男性であり女性は不要、小賢しいだけ。
最近はそんな発言する男を正直とほめる人たちがいる。単にデリカシーない無礼な所作だけど。
先進国を標榜しながら、人は成熟しきれていない。
正直、今のままの日本で、息子を残しては逝けない。
大東京よ!
健常者という曖昧な言葉を捨て、都民同列の優しい大人の都市になっておくれ。ダイバシティ上等!」

 障がいをもつ子どもを育てる野田は、障がい者排除の思想が植松容疑者個人のものなどでなく、日本社会全体に蔓延していることを敏感に感じ取っている。植松容疑者に影響を与えた者がいた、と。

そして、石原慎太郎の「厚化粧の年増女」発言も同根のものであると野田が指摘しているように、その排除の空気は、障がい者に対してのみ向けられるものでなく、女性、高齢者、外国人、あらゆる弱者、あらゆる人間に向けられ得るものだ。

 野田の「ダイバシティ上等」の言葉もどこか空しく響く。日本はもう後戻りできないところまで来ているのかもしれない。
(伊勢崎馨)

【歪んだ愛国心】相模原大量殺人、「殺せ」「駆除しろ」とヘイトスピーチを行うネトウヨと何が違うのか?
2016/07/27

相模原市で19人の犠牲者を出した戦後最悪レベルの大量殺人事件。植松聖容疑者(26)の発言が波紋を呼んでいます。

植松容疑者は障がい者たちを殺害したことについて「後悔も反省もしていない」と発言しています。その一方で「遺族に心から謝罪したい」と発言しています。

一見矛盾する2つの発言ですが、歪んだ愛国心・正義感による犯行と考えれば矛盾はしていません。 

 

歪んだ愛国心と正義感。ネトウヨと何が違うのか?

植松容疑者は典型的な差別主義者(レイシスト)であることは以下の手紙を読めば明らかです。そして、日本における差別主義者の代表格がネトウヨです。

ネトウヨの解釈は人によりズレがあるので、ここでは「人種差別を行う一部の右翼・保守」と定義します。

植松容疑者がネトウヨかどうかは分かりませんが、植松容疑者の主張がネトウヨヘイトスピーチと一致しているんですよね。つまり、ネトウヨも一線を越えかねないということを意味します。

植松容疑者が衆議院議長大島理森氏に宛てた手紙を引用して考察してみます。

「日本国と世界の為と思い居ても立っても居られずに本日行動に移した次第であります。」

手紙の中では「日本国の為に」と何度か書かれているように、植松容疑者は愛国心または自分の中の正義感をもとに無差別殺人を実行したと思われます。

一方、韓国人・朝鮮人ヘイトスピーチを繰り返すネトウヨも、愛国心を誇示したり、日の丸を掲げたりしているわけです。それは植松容疑者と同様、歪んだ愛国心・正義感によるものだと考えることが出来ます。

「障害者は人間としてではなく、動物として~」

植松容疑者は障がい者を人間として見ていません。「動物として~」と書いていますが、実際はそれ以下にしか思っていないはずです。動物と同等だったらわざわざ殺害する必要性がないからです。

一方、ネトウヨも韓国・朝鮮人に対して「ゴキブリ」呼ばわりしているわけです。言葉だけ見れば植松容疑者以上に卑劣な言葉を使っています。

「障害者は不幸を作ることしかできません。障害者を殺すことは不幸を最大まで抑えることができます」

基本的に植松容疑者は障がい者を「悪」としか思っていないようです。だから殺すことに罪悪感を感じることも無く、まるで社会貢献かのように言えるのでしょう。

そして、遺族も「悪」の被害者というのが彼の考えなのでしょう。「悪」であっても遺族を殺害したことには変わらないわけですから、そのことに対する罪悪感だけはあって「遺族に心から謝罪したい」という言葉が出たのだと思います。

ネトウヨが「殺せ」「駆除しろ」というのも韓国・朝鮮人を「悪」だと思い込んでいるからです。悪を滅ぼすことが日本の国益になると考えているからヘイトデモが行われるわけです。

障がい者、韓国・朝鮮人に限らず日本人にだって悪人や危険人物はいます。しかし、それはごく一部でしかありません。それを全てがそうであるかのように解釈することが差別なのです。

ネトウヨが無差別殺人を起こさない保証はない


障がい者」を「韓国・朝鮮人」に置き換えれば植松容疑者もネトウヨもほぼ同じ主張をしているわけです。

ネトウヨであったとして殺人なんてするわけがない」と思われるかも知れませんが、そんな保証はどこにもないわけです。

日本では年間1000件もの殺人事件が起きています。これだけの殺人事件が起きていて「ネトウヨが殺人をしない」なんて言い切ることが出来るでしょうか?むしろ、他の人よりも動機となりうるものを持っているわけです。

そもそも、無抵抗な人間に対し「殺せ」「駆除しろ」などと平然と言えてしまう事自体が「普通じゃない」のです。

こういう異常者でも自分の命は大切ですから、逮捕・死刑のリスクを恐れます。それが抑止力になって、”一線”を越えず留まらせているわけです。

しかし、ヘイトスピーチが法規制された今もヘイトスピーチが止まない現状を考えると、その”一線”を意外と簡単に越えてくる可能性もあります。 

 

差別は”思い込み”。取り締まり強化&更生プログラム実施すべき

差別は一部の情報を自分の都合よく解釈することで生まれると思うんですよね。つまり、思い込みなんです。

例えば在日韓国人朝鮮人が差別される理由に、「在日特権」というものがあります。これによって、「在日韓国・朝鮮人は日本人よりも優遇されている」という噂が広まったことで今のような状態になったわけですが、在日特権がデマであることは、言い出した本人が認めています(そもそも、証拠すら示せていなかったのに信じてしまうのは・・・)。

一度でも思い込んだら、それが間違っていても、自分の判断を正当化する為に、都合の良い情報を探すのです(これは全ての人間に共通する行動心理です)。

大切なのは殺人という最悪の手段に至る前に、”思い込み”を払拭して差別感情を緩和することではないでしょうか。

その為には、ヘイトスピーチの取り締まりを強化して厳重に処罰し、更生プログラムを作り実施することだと思います。

ナチスドイツの過ちを繰り返すな


今回の事件の最終形と呼ばれるのがナチスドイツの大虐殺です。今でいうならIS(イスラム国)のテロも近いものがあります。そして、日本もそういったものを生み出しかねない差別が存在することを重く受け止めなければなりません。

 

「人種差別」判決と憎悪表現禁止の議論

(ブログ目次はここをクリック)

 

http://sightfree.blogspot.jp/2012/12/blog-post.html エコノミスト誌が在特会の暴力を詳説

 

 

差別被害者の表現の自由

 

 

 

街宣は人種差別と賠償命令、京都  在特会ヘイトスピーチ、初判決(2013/10/07 12:15 【共同通信】)

http://www.47news.jp/CN/201310/CN2013100701001598.html


 朝鮮学校の周辺で街頭宣伝し、ヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれる差別的な発言を繰り返して授業を妨害したとして、学校法人京都朝鮮学園が「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などを訴えた訴訟の判決で、京都地裁(橋詰裁判長)は7日、街宣禁止と1200万円の賠償を命じた。


 橋詰裁判長は、在特会側が実施した街宣と、一連の行動を動画で撮影しインターネットで公開した行為について「(日本も批准する)人種差別撤廃条約で定めた人種差別に当たり、違法だ」と指摘した。

 原告弁護団によると、特定の人種や民族への差別や憎しみをあおり立てるヘイトスピーチ訴訟の判決は初めて。

朝鮮学校へのヘイトスピーチ 禁止命じた判決が確定
 ヘイトスピーチと呼ばれる民族差別をあおる街宣活動で授業を妨害されたとして、京都市朝鮮学校を運営する学校法人が在特会=「在日特権を許さない市民の会」などを訴えた裁判で、
最高裁判所在特会側の上告を退け、違法な人種差別に当たるとして学校周辺での街宣活動の禁止や賠償を命じた判決が確定しました。
 京都市朝鮮学校を運営する「京都朝鮮学園」は、学校の周辺でヘイトスピーチを繰り返され、その様子をインターネットで公開されて授業を妨害されたとして、在特会=「在日特権を許さない市民の会」などに賠償などを求めていました。
 裁判で在特会側は、「表現の自由の範囲内だ」と主張しましたが、1審と2審はいずれも「著しく侮辱的、差別的な発言を伴うもので人種差別に当たり違法だ」と判断し、学校周辺での街宣活動の禁止と1200万円余りの賠償を命じました。
 これに対し、在特会側は上告していましたが、

最高裁判所第3小法廷の山崎敏充裁判長は10日までに退ける決定をして、学校周辺での街宣活動の禁止と賠償を命じた判決が確定しました。

 

2013年10月8日琉球新報社説より


<「人種差別」判決 憎悪表現禁止へ議論急げ>


 ヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれる差別的発言を人種差別と認定する初の司法判断が出た。

差別的な活動に対する一定の抑止効果が期待される意義深い判決だ。

 

 京都朝鮮第一初級学校(京都市)周辺で大音量の街宣活動を繰り返して授業を妨害したとして、運営する学校法人が在日特権を許さない市民の会」(在特会などを訴えた訴訟で、京都地裁は学校の半径200メートル以内での街宣禁止と約1200万円の賠償を命じた。

 

 橋詰均裁判長は街宣とその様子を撮影した映像をインターネット上で公開した行為に関し「著しく侮蔑的な発言を伴い、人種差別撤廃条約で禁止した人種差別に当たり、違法だ」と認定した。

「示威活動で児童らを怖がらせ、通常の授業を困難にし、平穏な教育事業をする環境を損ない、名誉を毀損した」とも指摘した。

 

 ヘイトスピーチは人種や民族、宗教などを理由に激しい言葉で憎悪をあおり立てる。在日韓国・朝鮮人が多く住む地域などで、「殺せ」「たたき出せ」「レイプしろ」と叫ぶデモが繰り返されている。

 

 おぞましい言葉の矛先は沖縄にも向けられた。

1月に41市町村の首長らがオスプレイの配備撤回を訴えて東京都内を行進した際には、日章旗旭日旗、米国旗を手にした団体が「売国奴」「日本から出て行け」などと数時間ののしった。

 

 自分と立場や属性が異なる人々のもとへ突然現れ、差別的発言を浴びせ続ける。常軌を逸した行動だが、ドイツや英国、フランスなどの欧米では「犯罪」に該当するのに対し、日本にはヘイトスピーチを規制する法律がない。

 

 ヘイトスピーチに対して日本政府は「禁止法が必要になるような差別は存在しない」との立場だ。

NGOのヘイトスピーチ対策に関する国会議員アンケートでは、回答率が1割以下だった。

政府や国会の関心の低さが、憎悪表現が増幅する温床になってはいないかと深く憂慮する。

 

 判決が言及した人種差別撤廃条約に、日本は1995年に加入している。

ヘイトスピーチの法規制に対しては権力側の乱用により表現、言論の自由が奪われるとして警戒感も強いが、人権差別など対象を絞った法制化の議論も必要ではないか。

ヘイトスピーチは、個人や民族の尊厳を否定するもので断じて許されない。

現行法の厳正な運用による規制も検討すべきだ。



2013年10月12日琉球新報特集記事より


<メディア時評・ヘイトスピーチ規制>求められる予防と救済 独立した人権救済機構を


 今週はじめ、ヘイトスピーチ(憎悪表現)をめぐる民事裁判で、損害賠償や行動の制限が認められる判決があった。

これを受け、本紙社説をはじめ、これらの聞くに堪えない言動を、法によって規制すべきだという声が高まっている。


■差別の歴史と対応


 これまでも日本国内で、差別表現が問題になってこなかったわけではない。

法の下の平等が保障された現憲法下に限定しても、被差別部落に対する言動は日本社会の根深い差別構造と結びつき、過去も現在も大きな問題を抱えている。

外国人、とりわけ韓国・朝鮮人や中国人に対しては、過去の植民地意識の影響や政治的敵対関係の情勢のなかで、新たな差別意識が助長され、絶え間ない差別表現の対象となってきた。

 

 そしてこうした差別言動は、日常の生活レベルでも、そして政治家の公的な場においても、繰り返しなされ、当事者や人権団体等によってその解決が求められてきた経緯がある。

もちろんそれ以外にも、女性や障害者など、いわば社会のマイノリティーは常に差別にさらされ、そして差別表現を浴びてきた。

 

 では、なぜ「いま」新たに法によって表現を規制する必要があるのだろうか。

一つには、インターネットによって心ない表現が広範にしかも瞬時に拡散することを止めるには、強力な「法」という力を借りる必要があるとされる。

二つには、一部の民族主義市民グループが、一般市民を巻き込む形で市中において自由に堂々と差別的街宣活動を行うことで、当事者に恐怖を与え続けており、こうした行動を止めるためには既存の「法」では対応できないとされる。

さらに三つ目としては、国際社会から人権後進国との烙印(らくいん)を押されないためにも、人種差別撤廃条約の締結国として、いち早く国際標準に沿った「法」制度を整備すべきだとされる。

 

 もちろん、これまでも政府はこうした差別言動に対し無策であったわけではない。

被差別部落に対する差別構造の解消のためには、各種の特別法をもって対応してきたわけで、その流れは現在の人権啓発法に引き継がれている。

また、法務省の人権擁護制度は、行政による個別の人権侵害救済を実施してきた。その延長線上に、人権擁護法(人権救済法)構想が存在するといえるだろう。

女性差別や障害者差別に対しては、男女雇用機会均等法や障害者差別解消法によって、分野別に差別の禁止に伴う形ではあるが、その言動も部分的に制約をかけてきた。


■法規制回避の理由


 一方で、意図的に表現の自由を優先させてきた背景を、いま一度考えておきたい。

一つには、現憲法における表現の自由の絶対性である。

 

 国連人権規約や欧州人権条約にも見られるが、多くの国では表現の自由は絶対ではなく、例外が定められている

例えばそれは、「公の利益に反しない限り」といった但(ただ)し書きである。

そしてこの具体的な領域として、人種差別表現子どもポルノは、最初から憲法の保障外、すなわち表現の自由の土俵からはずしている

 表現物の発表は認められ、それが事後的に司法の場で是非が審査されるのではなく、はじめから社会に存在することが許されない表現行為であるということだ。

だからこそ、ナチズムはその思想自体が許されないのであるし、子どもポルノは単純所持と呼ばれ、持っていること自体が罪となるのである。

 

 日本は戦後、こうした法による例外を認めることを許さない憲法体系にした。

それはまさに戦争の反省によるものだ。

「法律ノ範囲」という言葉によって、憲法よりも治安維持法等の言論立法が優先され表現の自由がことごとく踏みにじられたからである。

 

 そして二つには、これとの関係から日本は表現の自由モデルとして「対抗言論」(思想の自由市場理論)を採用してきている。

もちろん、こうした考え方が楽観的に過ぎるという批判はあるにせよ、少なくとも戦後60年間において、破綻なく表現の自由市場が維持されてきたという事実は重いだろう。

 

 もちろん、この間、部落差別言動については、当事者団体による監視と責任追及によって、少しずつではあるが減少してきたという歴史がある。

 

 しかも日本の場合、こうした対抗言論によって表現の淘汰(とうた)がなされてきた背景には、社会における主たる表現の自由の担い手であった、マスメディアによる強力な自主規制が一定程度正常に機能してきたということが挙げられるであろう。


■憎悪表現への対処法


 以上の経緯からすると、なぜいま、一足飛びに法規制をしなくてはいけないか、について十分説得的であるとは思えない。

 

 むしろ、これまでの日本の表現の自由モデルを壊すことで、表現規制の口実を公権力に与えるものといえるのではないか。

例えば「差別」や「公の利益」に反する表現を誰が判断するのかを考えると、そうした表現規制の危険性は想像に難くない。

 

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ヘイトスピーチ規制を理由にマイノリティから表現の自由を奪う危険」を参照してください。) 

 先月8月28日に始まった人種差別的な街宣活動「ヘイトスピーチ」の規制策を検討する自民党のプロジェクトチーム(PT)で高市早苗議員が

「(街宣やデモの音で)仕事にならない状況がある。批判を恐れず議論を進める」

と強調。

 自民党プロジェクトチームはヘイトスピーチ規制と併せ、右翼団体の大音量の街宣や、毎週金曜日に行われる市民らの反原発デモなど国会周辺の街頭活動に対する音量規制も検討課題とすることを確認した。

国会周辺での拡声器使用を制限する静穏保持法の運用状況を調べることも申し合わせた。

 

 すなわち、高市早苗議員は、ヘイトスピーチ規制法を、(行儀正しく振舞い、紳士的に行動して)国会外をデモ行進をする人々が「大きな声」を出す迷惑な行為を取り締まるために使用すべきだと述べた。

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 あるいはまた、新大久保における在日コリアンに対するヘイトスピーチに対しては、

それに反対するグループによる対抗的抗議行動が実行され

「お散歩」と称されるヘイトスピーチを繰り返しながら路地を練り歩く行為は中止に追い込まれている

いわば、ある種の対抗言論によって、実態は変わっているといえるだろう。

 

 さらには、こうした差別的言動を、法によって押さえつけたとしても、その根本的な差別構造や差別意識は残り、むしろ押さえ込まれることで内心においてより確信的になる可能性すらある。

 

 そうであるならば、原点に戻り、さらなる教育や啓発にまず、力を入れるべきではないか。

 

 その第一歩は、公的な場で繰り返される政治家の心のない差別発言を、社会がより厳しく糾弾することの必要性である。

 

こうした政治家の歴史認識差別意識を改めさせることこそが先決であって、彼らのもとで新たな規制法を作り、彼らの意思のもとで法を運用するなど、まさに本末転倒というほかはない。

 

 あるいはなんらかの一歩進んだ制度整備をするのであれば、まずは政府から真に独立した人権救済機構の整備に努めるべきであろう。

 

 こうした努力をすることなしに、「集団的名誉毀損(きそん)罪」等の新設や、公安目的にデモ規制を強化するといった、安易な法規制に走ることは許されまい。

山田健太 専修大学教授・言論法)

 

以下のサイトを参照

桜ゆみこ在特会副会長

山本優美子「なでしこアクション」代表

→「慰安婦問題を糺し、毅然とした国の対応を求める国民集会」開催


桜ゆみこ(山本優美子)、桜井誠の写真がこれ。

 奥に写っている桜ゆみこ在特会副会長が、

 山本優美子となって「なでしこアクション」代表に。


慰安婦問題を糺し、毅然とした国の対応を求める国民集会」開催。

 2012年11月6日衆議院第一議員会館

 参加した「極右」国会議員

 基調講演 山谷えり子

 (2012年11月6日山谷えり子議員が在特会系の「なでしこアクション」で基調講演) 

 

在特会副会長の呼びかけに参集した議員ども

古屋圭司

稲田朋美

衛藤晟一

塚田一郎

宇都隆史

 

『現・国家公安委員長』の山谷と『前・国家公安委員長』の古屋圭司が共に『なでしこアクション』(元在特副会長が主催するヘイト団体)のイベントでスピーチしていた。・・・ついでにネオナチ稲田朋美も一緒だ。

 

在日特権を許さない市民の会(在特会) - 呟き : 【拡散希望】「なでしこアクション」 の行動に参加を!

 2012年7月13日(金曜日)

 【拡散希望】「なでしこアクション」 の行動に参加を!

 

 山谷えり子が塾長をしている「立て直そう日本・女性塾(女性塾)」に、2013年にネオナチ団体「NSJAP」と共闘している維新政党・新風の角田晶生神奈川青年部長が参加した。

 

【動画】自民党・山田賢司衆院議員がヘイトスピーチ規制PTで国連批判 ヘイト団体を全力擁護 

 なお、2014年11月23日には兵庫県西宮市で在特会と共闘してヘイトスピーチデモに携わっている、在特会の大阪支部長が立ち上げた「凛風やまと・獅子の会」が主催し、在特会元副会長の立ち上げた「なでしこアクション」や在特会と共に過激なデモを行う「そよ風」「尊皇隊」等の複数のヘイトスピーチデモ団体や右翼団体が協賛している行事が予定されており、山田賢司議員が特別講演を実施することになっていることが、在特会サイト上の「行動する保守運動カレンダー」で告知されている。

~検証~いわゆる従軍慰安婦展in西宮11月23日

(衆議院議員#山田賢司 さんの特別講演あります。) 

~検証~いわゆる従軍慰安婦展in西宮(在特会推薦)

 

 

国連の人種差別撤廃委員会の委員からは「日本の警察は在特会のデモ隊に付き添って(ヘイトスピーチを妨害する者から守って)いるように見える」との批判がある。

在特会のデモに抗議するカウンターの学生が警察に公務執行妨害罪で逮捕された。在特会のデモに抗議のため座り込んだ参加者をゴボウ抜きにする警察。) 

(当ブログのコメント: 警察が在特会ヘイトスピーチを守るというのは悪いニュース。一方、在特会が警察に守られなければならないほど、ヘイトスピーチ団体に抗議する者の力が強いということは頼もしい。良いニュース)
(参考)警察が在特会のデモを守るようになる以前は、暴力団住吉会系の右翼「日本青年社」が在特会のデモを守っていた。
(「日本青年社」のブログ: ここ数年前から昨年暮れまで日本青年社本部や埼玉懸本部に在特会や行動保守に関する問い合わせが毎月相当多く来ていました。問い合わせは「日本青年社在特会との関係」を聞いて来られるのですが。ある一時期(*)を除いて本部も埼玉も[在特会とは”友好関係”]と答えてくれていたのです。
(中略)
以前、「在特会のデモで警護することになっているよーめん親衛隊の代表よーめんなるものは日本青年社の人間だ」として在特会の中で大反対するのがいましたが。

そやつらに言いたい「ならばおまえが桜井会長のボデーガードをして変わりに逮捕されてみなよ」と言いたい。)

 

若手思想家の東浩紀氏が在特会ヘイトスピーチデモに抗議する活動に参加
 (こちらがヘイトスピーチに抗議するカウンター。向こうが在特会。とにかく、これは在特会が警官に守られているようにしか見えないのは確かだ
警察的には、在特会は合法的なデモで、
ヘイトスピーチに抗議するカウンターは暴徒予備軍の群衆ってことなんだろう。確かにそう見える。通行人もそう思ってるのがわかる。しかし主張は。。)

2014/01/17
【毎日新聞】ヘイトスピーチ:反対有志、独自のラジオ番組 言論での対抗活発化 /大阪

◇消えぬヘイトスピーチ

 排外主義団体による在日コリアンなど特定の民族への差別を扇動するヘイトスピーチ(憎悪表現)を含んだ街宣やデモが、関西各地でほぼ毎週繰り返されている。

ヘイトスピーチに街頭で直接抗議するカウンター活動を続ける市民有志は、インターネット上でも差別反対を発信する独自のラジオ番組など新たな手段を用いて、言論で対抗し始めている。

【栗田亨】

「外国人を優遇する必要があるのか」「レイシストは帰れ」「歩道で立ち止まらないでください」

 今月11日昼、京都市中心部の四条河原町交差点では、在日特権を許さない市民の会在特会)などによる街宣と、抗議するカウンター勢力、京都府警の3者の怒号が入り交じり、騒然としていた。

交代でマイクを握る在特会メンバーら約10人の前を警察官が二重に壁を作って隔離

その前を40人ほどのカウンター勢が往復しながら抗議を続けた。

 その日の夜、大阪市であったインターネットラジオ番組「凡(ぼん)どどラジオ」の公開生放送。

京都でカウンター活動を終えた関西在住のぼんさん(28)とどぅーどぅるさん(30)=ともにハンドルネーム=の在日コリアン男性2人が放送に臨んだ。

東京を中心にしたカウンターグループ「レイシストをしばき隊」(現・CRAC)を立ち上げた野間易通さんやジャーナリストの安田浩一さんらをゲストに、約100人の聴衆が集まった。

 ぼんさんとどぅーどぅるさんは、ヘイトスピーチやデマが横行する現状を憂慮して、昨年9月から月1、2回、「凡どどラジオ」を放送している。

 番組で、ぼんさんは、自身の祖母ら在日コリアンのお年寄りが利用する福祉施設在特会らが押しかけた際に施設に詰めた体験を話し、

「怖かった。何をされるかわからないと思って震えてきた」

と振り返った。

長年、在特会を取材してきた安田さんは

「(在特会らは)相手が抱く恐怖心を力に運動を進めてきた。

自分も歯止めがないという印象を持っていた。

今は直接一人一人に向き合えばいいことがわかった」

と指摘した。 

 

(当ブログのコメント: ヘイトスピーチへの対抗者であるカウンターは、どいう人であると位置付けたら良いのか。カウンターは、虐げられている人を積極的に助けています。市民を守る義理に厚いので、市民を守る責任がある「武士」と考えると行動パターンが理解し易いと考えます。

 

 

(参考資料)

 稲田朋美内閣府特命担当大臣高市早苗政調会長西田昌司参議院議員が2011年に、

議員 会館で国家社会主義日本労働者党(NSJAP)の代表者と会談し、記念撮影を行っていたことが分かった。NSJAPは1952年に発足、反ユダヤ主義や外 国人労働者の排斥を訴えているネオナチ団体

更新日: 2014年09月03日

 

問題の画像がこちら

 

 

http://matome.naver.jp/odai/2140963578944305601

出典nsjap.com

高市早苗政調会長山田一成

 

http://matome.naver.jp/odai/2140963578944305601

出典nsjap.com

稲田朋美内閣府特命担当大臣山田一成

 

  http://matome.naver.jp/odai/2140963578944305601

出典 nsjap.com

西田昌司参議院議員山田一成

西田氏、自民参院副幹事長辞任へ 選挙改革協議会代表も

 

国家社会主義日本労働者党(NSJAP)とは

http://matome.naver.jp/odai/2140963578944305601

 

NSJAPは1952年に発足したネオナチ団体。ナチ党と同様、国家社会主義思想や反ユダヤ主義を掲げ、ホロコーストの否定や外国人労働者の排斥などを訴えている

 

国家社会主義日本労働者党

(こっかしゃかいしゅぎにほんろうどうしゃとう、ドイツ語:Nationalsozialistische Japanische Arbeiterpartei)

は、日本の国家社会主義思想を掲げる極右団体、いわゆるネオナチである。略称はNSJAP

出典国家社会主義日本労働者党 - Wikipedia

 

主な主張としてネオナチ主義を掲げ、GHQなどによって(再)構築された現代日本の戦後体制の脱却、反シオニズムを掲げ、アメリカやイスラエルへの反目も表明している。またニューカマーなどに代表される外国人労働者の排斥を訴えている

 

出典国家社会主義日本労働者党 - Wikipedia

 

「日本国内の外国人労働者にとっては脅威となっている」と主張している。また、ナチス・ドイツによるユダヤ人へのホロコースト(絶滅計画)は無かったと主張している

出典国家社会主義日本労働者党 - Wikipedia

 

数よりも質が大問題。極右揃いの安倍改造内閣女性閣僚【9月8日】 

 

高市氏らはネオナチ非難すべき 在米ユダヤ系団体(9月10日)

(当ブログのコメント:

 このユダヤ系団体の言うことが理にかなっていると思います。高市早苗大臣らは、ハッキリとネオナチを非難すべきと思います。それが出来なければ、大臣はもちろん辞めるべきだし、また、自民党も辞めるべきと思います。) 

 

ネオナチ写真きっかけとなった高市・稲田議員ら寄稿の『撃論』 在特会御用達雑誌だったことが判明

 

統一協会から流出した内部文書
2009年2月22日10:00~
山谷えりこ(参)議員と今後の西宮問題の作戦会議 松江市ホテル一畑

在特会増木重夫 2009年2月22日 
「山谷先生の宿泊されているホテルへ押しかけ、少々遅い「夜明けのコーヒー」。諸々の事案を相談。いつものことながら、先生ハイテンション。あのエネルギーはどこから来るのか。「えりこ先生ホの字の会」(勝手応援団)の設立を検討中。」


http://jump.2ch.net/?userdisk.webry.biglobe.ne.jp/008/181/20/N000/000/002/128188167057916321967_DSCF2582.jpg

山谷えり子を取り囲む在トク会
前列
右から1番目 増木重夫在特会関西支部長、2009年4月4日逮捕、2010年10月20日逮捕)
右から2番目 山谷えり子センセー(自民党参議院議員
右から3番目 増木直美(2010年10月20日逮捕)
右から4番目 F少年
後列
右から1番目 荒巻靖彦(在特会チーム関西リーダー、2010年8月10日逮捕、9月8日逮捕)
右から2番目 遠藤健太郎真・保守市民の会代表、2009年4月4日逮捕)
右から3番目 西村斉(在特会京都支部長、2010年8月10日逮捕、9月8日逮捕)
右から4番目 O氏(維新政党・新風兵庫県本部事務局長) 

山谷えり子は在特会の増木が事務局長を務める「NPO法人教育再生・地方議員百人と市民の会(百人の会)」の顧問を務めており、百人の会のHPのTOPに山谷の写真が掲載されているような関係なのである(増木が2009年4月に小学校長脅迫で逮捕された直後こそ慌てて削除されたが)。 
【山谷えり子国家公安委員長が在特会系行事に参加しまくっていたことが判明】

http://matome.naver.jp/odai/2141104806894782201

山谷国家公安委員長、2010年12月8日に、増木(元在特会幹部)を議員会館に招いて写真撮影していた

(増木は、2009年4月の逮捕を機に、在特会解任されていた。2009年6月26日を最後に、「百人の会」は在特会とは行事を共催しなくなった。

 なお、増木は、この12月の撮影の2か月前の2010年10月20日に街宣車の車庫飛ばし容疑で逮捕されている。

(増木が事務局長をしている「百人の会」の理事に2012年9月に就任した、川西の在特会のおつること中曽千鶴子が2010年4月に行った在特会の活動が、高裁でも有罪判決)

(この在特会の中曽千鶴子の活動を対抗勢力(カウンター)が阻止している)

 

2014年9月25日の、山谷えり子国家公安委員長への外国特派員協会の記者会見において、外国記者から、

 「警察のトップの大臣として、在特会を知らないということはおかしいではないか」

と質問された。

その質問に対して山谷えり子国家公安委員長何も答えられなかった。
  警察を管轄する大臣として、ヘイトスピーチの問題に対して、警察がきちっと対応していくと、現行法でできる限りのことをやっていくという考えは、ここで提示していただけるでしょうか。
という質問に対し、
  山谷えり子国家公安委員長は、ヘイトスピーチが特に問題があるとは思っていない旨の回答をした。


首相から地方議員までこんなにいた!ネオナチ・在特会論考でおなじみの『撃論』に執筆した政治家一覧

(以下では一々指摘しないが、日本会議の議員が多数いる)
中川八洋筑波大学名誉教授
西田昌司議員は3度、
稲田朋美議員と高市早苗議員は1度
この雑誌に自身の記事を掲載している。
松原仁議員(2007年6月号)
土屋たかゆき東京都議(2007年10月号)
平沼赳夫議員(2007年12月号)
城内実議員 土屋たかゆき都議(2008年3月号)
稲田朋美議員(2008年8月)
吉田康一郎東京都議※現在は落選(2008年9月)
 

(2008年10月23日に在特会の集会で講演)

(2009年1月10日に在特会全国大会で講演)

鈴木宗男議員(2009年1月号)
三井田孝欧新潟県柏崎市議(2009年5月号)
中川郁子議員、安倍晋三首相、西田昌司議員、平沼赳夫議員、山田宏議員(2010年5月号)
石破茂議員、仲間均沖縄県石垣市議(2011年4月号)
平沼赳夫議員、松宮勲議員、佐藤正久議員、佐藤栄佐久福島県知事(2011年7月号)
新藤義孝議員、町村信孝議員、西田昌司議員、西村慎吾元議員(2011年10月号)
平沼赳夫議員、西田譲議員※当時は前千葉県議(2012年3月号)
中田宏議員(2012年3月号撃論+)
麻生太郎元首相、大島理盛議員、松本純議員(2012年7月号撃論+)
片山さつき議員、町村信孝議員(2012年8月号)

(コメント:近年、片山さつき議員が在特会の活動への支援を強めている右翼が街宣活動をして片山さつき議員を応援する

山谷えり子議員、宇野裕千葉県議(2012年10月号)
三原じゅん子議員、東祥三議員、中津川博郷議員、小坂英二東京都荒川区議(2012年10月号撃論+)
西村康稔議員、片山さつき議員、佐藤正久議員(2012年12月号)
高市早苗議員(2013年2月)
西田昌司議員、中山成彬議員(2013年2月号撃論+)
西田譲議員(2013年10月号撃論+)


参考資料
教育再生 地方議員百人と市民の会(百人の会)
理事と役員
<2006年6月26日現在>
≪役 員≫
理事長    北川悟司  豊中市議会議員 平成15年8月~
         辻 淳子 大阪市会議長(平成19年8月就任)
監査      佐保博文          平成17年4月~
同       樋口理香子         平成18年4月~
事務局長   増木重夫          平成11年1月~


初代理事長 木下吉信 大阪市会議員 平成11年1月~平成13年6月
2代目理事長 大前繁雄 衆議院議員(現) 平成13年6月~平成15年8月
  ≪理  事≫
中曽千鶴子  在特会 (2012年9月に理事に就任)

(2010年4月の川西の在特会・おつること中曽千鶴子の犯行を高裁でも有罪判決)
伊藤玲子   鎌倉市議会議員

(2011年1月23日 在特会のビラ配りを支援)
中村実     船橋市
宍倉清蔵   千葉市
土屋敬之   東京都

(2008年10月23日に在特会の集会で講演)
古賀俊昭   東京都

2013年8月4日在特会の加藤哲史集会に共催し参加
田代博嗣   東京都

(在特会関係者の著作が多い「展転社」で著作)

梶山 茂    九州、沖縄

つくる会長崎幹事。1989年7月に本島長崎市長に実弾入りの脅迫状を送った。)

(以下略)

顧問
国会議員
特別顧問
中山成彬 衆議院議員

(2014年3月11日在特会系のなでしこアクションの集会に登壇)

(2003年11月6日、統一教会の関連団体「世界平和連合」から100万円の政治献金を受け取っていた)

大前繁雄 衆議院議員 2代目理事長
顧問

向山好一 衆議院議員(元) 

田沼隆志 衆議院議員

(2014年3月11日在特会系のなでしこアクションの集会に登壇)

2014年9月23日統一協会の大集会に参加し祝辞

西田昌司  参議院議員 

(2011年にネオナチと親交写真)

左藤章  防衛副大臣 
佐藤正久 元防衛大臣政務官

(2013年6月29日に在特会のイベントで講演)

清水誠一  衆議院議員
泉信也   参議院議員  伊吹文明 衆議院議員

板垣正  元参議院議員
亀井郁夫  参議院議員  

高市早苗 衆議院議員

(2011年にネオナチと親交写真) 

塚本三郎 元衆議院議員
中根一幸  衆議院議員

西村眞吾  衆議院議員

(2013年5月19日の在特会のデモ行進に参加)
森岡正宏 前衆議院議員

(2005年3月に暴力団住吉会の傘下の右翼「日本青年社」と連携)
渡部篤   衆議院議員  小林正  元参議院議員
阪上善秀*3 元衆議院議員宝塚市
山谷えり子 参議院議員

(2012年11月6日在特会系の「なでしこアクション」で基調講演)

松原仁  衆議院議員

(2005年3月3日暴力団住吉会系右翼「日本青年社」会合出席)
二の湯智 参議院議員
大塚高司  衆議院議員  北神圭朗 衆議院議員
川条志嘉 衆議院議員
鴻池祥肇  参議院議員  

(暴力団住吉会系右翼「大日本朱光会」で講演)

大江康弘 参議院議員
≪学識経験者、オピニオンリーダー
関東上越以北
小田村四郎  元拓殖大学総長 日本会議副会長
加瀬英明   外交評論家

(2014年3月11日在特会系のなでしこアクションの集会に登壇)

(統一協会の国際勝共連合主導で1979年2月24日に結成されたスパイ防止法制定促進国民会議の発起人に連名)

(統一協会の日刊紙「世界日報」に頻繁に執筆)

片岡正巳  評論家

(在特会関係者の著作を出版する「展転社」で著作)

小山和伸   神奈川大教授

(2011年10月30日の在特会系の大集会でパネルディスカッション)
小堀桂一郎  明星大教授   日本会議副会長
清水馨八郎 千葉大名誉教授

(統一協会に賛同)
名越二荒之助 高千穂大前教授   

(在特会関係の出版社「展転社」から本を出版)

田中正明   歴史家
高橋史朗  明星大教授
中村粲    獨協大教授

(在特会関係の出版社「展転社」で著作)     
長谷川三千子 埼玉大学教授 NHK経営委員

(2010年5月4日に在特会系の集会に参加)

(2011年12月6日に統一協会系の集会に参加)
東中野修道 亜細亜大教授

(在特会関係の出版社「展転社」の著作)
藤岡信勝   前東京大学教授

(2014年3月11日在特会系のなでしこアクションの集会に登壇)

(在特会関係の出版社「展転社」から本を出版)

(2008年4月7日8日に統一協会の「世界日報」の座談会に参加)

服部朋秋   拓殖大学
藤井厳喜  外事評論家

(2014年1月5日に在特会系団体なでしこアクションで講演)
本間正信   旭川大名誉教授   松田義幸   実践女子大教授

三輪和雄  日本世論の会会長

(2010年11月3日:在特会の街宣に参加)
八木秀次   高崎経済大教授   

(在特会系の集会に何回も参加2014年5月3日も参加)

吉原恒雄   拓殖大学教授  

(2003年2月14日統一協会の日刊紙「世界日報」の会合で講演)

吉川智   国士館大助教
山田恵久   国民新聞  殿岡昭郎 元東京学芸助教
中澤茂和 元月曜評論社
倉林和男   英霊に答える会   

相澤宏明   展転社社長

(在特会関係者の著作が多い出版社「展転社」) 

安藤豊    北海道教育大教授
酒井信彦   東京大学教授

(2008年10月23日に在特会の集会で講演) 
水島総 日本文化チャンネル桜代表 「頑張れ日本!全国行動委員会」を設立 (2010年11月3日:在特会の街宣に登壇)

小田晋  国際医福祉教授  泉谷双蔵 東京医科歯科大助教
栗原宏文  愛媛大教授
湯澤貞    前靖国神社宮司   クライン孝子 拓大客員教授

米田健三  帝京平成大教授

(2005年3月に暴力団住吉会の傘下の右翼「日本青年社」と連携) 

田母神俊雄 航空幕僚長(元)
(2010年4月3日に在特会の講演会で講演) 

(2009年5月30日、統一協会機関紙・世界日報主催の集会で講演) 

 

(以下略)
(補足:百 人の会のメンバーの中には在特会に加入しているものも多く、在特会の関西方面での活動での中核部隊となっている。2010年(平成22年)8月10日、京 都市南区の京都朝鮮第一初級学校の前で昨年2009年12月、市民団体「在日特権を許さない市民の会(在特会)」(本部・東京)が、拡声器を使って抗議活 動をした問題で、京都府警は8月10日、威力業務妨害容疑などで、主に関西方面で活動する在特会の活動家4人を逮捕したがうち2名は百人の会の会員であっ た。)  

 

◆著名人と売名図るおつるに痛打!(来年10月川西市議選)仲間のママや辻淳子って?
ちょいマジ掲示板より
戸田 - 13/11/9(土) 14:02 -

 こんなザイトクと連むママや辻淳子って?
   http://www.asyura2.com/13/senkyo156/msg/156.html

 「おつる」=中曽千鶴子といえば、ザイトクの「極悪スター」として極めて悪質な女だ。
 ザイトクのヘイトスピーチ行動には当初から数限りなく、日本全国を飛び回って積極参加しており、京都朝鮮学校へのヘイトデモにも1回は参加している、ヘイトスピーチ犯罪勢力の一員である。
・・・

・・・
■その1週間後の4/14(2010年)にはわざわざ徳島に渡って、徳島県教組事務所に押し入って襲撃するという蛮行にまで加わっている。

  中曽千鶴子はなぜか公安と仲良しらしく、どんな蛮行を働いても逮捕されずにきたのだが、徳島県教組の執念の追及によって、ついに検察審査会が動かされて強制起訴され、今は「刑事被告人」として裁判に引き出される身の上になっている。
  (逮捕はされていない) (民事賠償請求の被告にもなっている)

■「不逮捕特権」(?)を満喫して世渡りしてきた中曽千鶴子は、国会議員平沼赳夫(現在は日本維新の会)とも親しくなり、驚くべき事に「国会の院内集会での司会役」までやっている!
・・・

・・・
▲それにしても、今現在も徳島県教組事務所襲撃事件を居直り、自分の言動を正当化し続け、京都朝鮮学校事件での「ヘイトスピーチ有罪判決」を不当判決だとして罵倒している、こんな悪楽なザイトク女と仲間になって「教育」を語り合う「うるさいママたち」って、どんなママ達なんだよ?

  こんなザイトク「おつる」=中曽千鶴子と懇意な「辻淳子:大阪市会議員」って、どんな人権感覚をしいる議員なんだよ?
    
  この「うるさいママたち」だとか、「辻淳子:大阪市会議員」や仲間の維新の会議員や、「増木重夫」の実態について知っている人がいれば、ぜひ書き込んで欲しい。

■それにしても、こんな連中がやっている「法人教育再生地方議員百人と市民の会(百人の会)」が、「NPOでござい」、としてヌケヌケと資金集めや活動をしている事に釈然としないものを感じる。


ザイトクと維新が結託した渾身の「11/16中原府教育長講演」が中止された!

  橋下の早稲田同窓生の渡米弁護士にして「君が代口元監視」の中原府教育長が、
悪名高き「ザイトクおつる」(中曽千鶴子=ヘイト行動常連、徳島県教組事務所襲撃一味で刑事被告人!)の司会で
「教育を語る」11/16講演会を実施・・・・という、天人共に絶対に許せない計画があって、
 それがザイトクら極右勢力と維新の会結託の重大イベントとして、早くから準備宣伝されてきていたのだ。

 ◎これが証拠の案内ビラだ!↓↓↓
http://www.hige-toda.com/zaitoku/img3/nakaharakouen.pdf

 主催者は「NPO法人」を謳う「教育再生地方議員百人と市民の会(百人の会)」
http://www1.ocn.ne.jp/~h100prs/
 という団体だが、

 ・理事長が、維新の会の大阪市議:辻 淳子、
 ・事務局長が、
元「在得会関西支部長」で、小学校校長脅迫・車庫飛ばし・保険金詐欺で3回も逮捕されている右翼ゴロの
増木重夫
 ・理事にヘイト行動常連、徳島県教組事務所襲撃一味で刑事被告人の「おつる」こと
   中曽千鶴子が入っている、

という、まさに「ザイトクと維新の会の結託をあからさまに晒している」とんでもない団体だ。

非行少年はどのように生み出されるか

(ブログ目次はここをクリック)

 

創作表現による児童ポルノを合法化すると、子供への性的虐待が低下する(米研究) 

の記事も参考にしてください。

 

総理府による非行少年と一般少年の比較調査(2000年5月)

によると、

(7)非行少年は、「将来のために今の楽しみをがまんするのは、ばかげている」とは考えない禁欲的傾向が顕著。

 

(6)非行少年は、「暴力がはびこるのは大人がだらしないからだ」とは考えない傾向が顕著。非行の原因を自己責任と考える傾向が顕著。

 

 大人社会の責任で生み出された非行少年ほど、自己の非行の原因を大人社会のせいにできず、また、虐げられている現状を否定することができない弱い心を持つように思われる。

 

(5)非行少年は、(非行少年なので)「むかついて見知らぬ人をなぐる」非行行為をしたことがあると回答。

 

むかついて見知らぬ人をなぐる

 非行少年は、禁欲的であり、現状も否定できない弱い心ゆえに葛藤が多いので、その葛藤が爆発して非行行為が生じるように思う。


 携帯フィルタリングによる抑圧は、青少年を禁欲的にし、その禁欲による葛藤を爆発させることで、少年を非行に走らせていると考えられます。

http://sightfree.blogspot.jp/2010/10/blog-post_31.html

 


 愛知県が、2013年7月から、親が子供の携帯電話のフィルタリングをしない場合に「理由書の提出」を義務化しフィルタリングを強化しました。その愛知県では:
2013年の1月から11月の強姦犯少年の検挙人数は、2012年の同時期に比べて、7人/3人で、2.3倍に急増しました。
 愛知県の2013年の1月から11月の強制わいせつ犯少年の検挙人数は、2012年の同時期に比べて、15人/7人で、2.24倍に急増しました。

 

 

(ハワイ大学 Milton Diamond, Ph.D., et al., International Journal of Law and Psychiatry 22(1): 1-22. 1999)
 ポルノを許容する国は性犯罪が増えるかもしれないという懸念や、ポルノを許容したら青少年が悪影響を受けるか、あるいは、社会が何か悪い影響を受けるかもしれないという懸念は、立証されていません。
 我々のデータから、明らかに、日本では利用可能なポルノの大幅増加は性犯罪の劇的な減少と相関している。特に、若者の加害者と被害者との間の性犯罪の劇的減少が顕著。

 「青少年の健全育成のために」という「善意」の下に働けば「必ず良くなる」という夢を持つ事が悪いとは言いません。しかし、本気で、真面目に、青少年のためを思う人は、人の、特に知恵者の意見や助言を真摯に受け止めると思います。
 「青少年のため」と言う人で、もし、その人の行動に、反対意見に回答しようとする真摯さが無ければ、そして、「話が通じない」「考えない」でただ、信念 で決めた事を実行するだけを優先しているなら、その人はとても真摯に青少年のためを思ってはいない「自分のパフォーマンスを人に見せるネタに青少年を利用 しているだけ」と思います。

 

 

http://sightfree.blogspot.jp/2010/11/1700.html

(韓国では1997年の青少年保護法の制定で、漫画の表現を大幅に制限した以降に、性犯罪が(自殺率も)急増しました)



 青少年保護のためにわいせつ出版物を規律する法律が憲法に違反しないかどうかついては、 憲法学者の奥平が、以下のように述べている。


『青少年保護条例・公安条例』(奥平康弘)1981年 学陽書房ISBN 9784313220072 参照。

 

日本国憲法は、青少年も含め、年齢のいかんを問わず、全ての日本国民に基本的人権を保障している。

(1)そのため、青少年保護育成条例が表現の自由を制限することが憲法に違反する問題が生じる余地がある。

(2)青少年保護育成条例が青少年保護のためにわいせつ出版物を制限することは、合理的な基礎づけがある場合に限って合憲となる余地がある。

(3)表現の自由を制限する法律は、単に合理的な根拠があるだけでは合憲とはならない。もっときびしい要件を充足しなければ合憲とはいえない

しかし、青少年に限っては、有害物から保護されることが許されるべきであり、合理的に必要なかぎりで、こどもにとって有害なものから保護することが許される

 

  第3回京都学園大学臨床心理学セミナー      2008年8月30日

非行少年や犯罪者から学ぶ子ども時代に大切なこと

           奈良少年刑務所 教育専門官 竹下三隆 氏
                            (臨床心理士
<目次>
■は じ め に
■愛されたい気持ち
■心のごはんと心のウンチ
■反省・居場所
■我慢・ホンネでつきあえない・自信のなさ
■男性に犯罪が多い理由
■ツヨガリータ・オトナブリータ・カッコツケタリーノ
■非行少年のストレスや寂しさなどに関する調査の結果
■子どものときに身につけてほしいこと
■子育てで私が大切にしていること
■質疑応答

 

■は じ め に
 みなさん、こんにちは。私はいま53歳で、妻と中3の息子、中1の娘がおります。子育てについては、私自身、頭ではわかっているつもりでも、いろいろと失敗し修正しながら今に至っています。
 私は今、奈良少年刑務所に勤めております。最初は,昭和60年に播磨学園という初等中等の少年院に赴任しました。そこは,非行や犯罪を起こした子どもたちが一番最初に入る半年間の少年院です。そして、平成11年から京都医療少年院、平成18年から奈良少年刑務所で働いています。
 こういう講演会のお声がかかるとできるだけお応えするようにしているのは、私がこれまで「わかった」と思ってきていることを、ぜひみなさんにお伝えしたいからです。
 少年院や刑務所に入ってくる子どもたちの親はいいかげんに子育てをしてきたのではなく、日々一生懸命に子育てをされてきていらっしゃいます。ただ,その一生懸命さが少年院や刑務所に入る子にするための努力であることがよくあります。つまり,親の努力やがんばりが足りなかったのではなくて、逆に親の一生懸命さが子どもを少年院や刑務所に入るように追い込んでいっている場合が多いように感じます。
努力する方法を知っているか否かで全く違った人生になると思います。
 何を大切にしたら非行や犯罪にいかない、あるいは引きこもりにならない子育てができるのか、そういうことのヒントをお伝えできたらいいかと思ってここにきました。
学生さんには、親になったときに大切なことは何かというヒントを得ていただけたらうれしいですし、子育て真最中の方には、少し力を抜いて子育てをしていただけるようになればいいかなと思います。
またお仕事で子どもたちに関わっていらっしゃる方には、子どもたちとの接し方のヒントを得ていただければうれしいです。

■愛されたい気持ち
 私はこの2年間で約500名の受刑者と面接しました。これまでの少年院での面接を含めると、30分以上の面接を行なった被収容者は2,000人以上に及ぶのではないかと思います。
その2,000人以上の子どもたちに例外がないいくつかのことがあります。
 ひとつは、誰もが愛されたいという気持ちを潜在的に持っているということです。
この子はそうじゃないなと思ったことは一度もありません。
どう愛されなかったのか、どう愛されたいという気持ちがどう傷つけられて育ってきたのかを見ていけば、その子のことがだいたいわかるような気がします。
 この愛されたいという欲求は心の本能だと私は思います。私たちの原点は赤ちゃんですよね。
私は、被収容者によく「赤ちゃんのイメージを言ってごらん」と尋ねます。そうすると「よく泣く」と答えた者がいます。私は、「そうやなあ。赤ちゃんはよく泣くよなあ」と答え、「赤ちゃんは悲しいときには泣くように教えられたのかなあ? 誰にも教えられていないのに生まれたときから泣くことを知っているよね」と返します。また、「赤ちゃんは一人では生きられない」とい言う者もいます。
私は、「いいことを言うなあ。そうだよなあ。赤ちゃんは一人じゃとても生きられないよな。じゃあ大人になったら人間は一人で生きられるのかなあ。たぶん違うよな。知らないうちにいろいろな人の助けをもらいながら生きているよな。大人になっても一人では生きられないのが人間なんじゃないかな?」と返します。 「赤ちゃんは可愛い」ということを言う者もいます。私は、「可愛いねえ、なぜ可愛いんだろうね。あやしてあげたらニコニコしている感じだよな。人をだまそうなんて少しも考えてなさそうだよな。そういうのは生まれたときから持ってるようで何か不思議だね。人間って、きっと生まれたときから『人に愛されたい』という気持ちを持って生まれてくるんじゃないだろうか?」と返します。

■心のごはんと心のウンチ
 私が今日お話する大きなテーマは、「心のごはん」と「心のウンチ」です。身体がご飯を食べて大きくなるのと同じように心にもごはんが必要だと思います。身体がウンチをするように心も上手にウンチをしないと健康は維持できないのだと思います。心のご飯を食べること……
つまり、愛されたいという気持ちが十分に満たされることが大切ではないかと思います。それを無視しては人間は生きていけませんし、少なくとも心が健康でいることはできないのではないかと思います。
そして、身体がウンチをするように心も上手にウンチをすること、すなわちストレスのようなものを外に出してやらないとこれもまた健康を損なうのではないかと思います。
 私は被収容者には、
「生きていると知らず知らずの間に心にもウンチがたまってくる。それを我慢するだけではなくて上手に吐き出して行かないと自分でコントロールできないようになって爆発したり病気になったりするのだと思う。君たちの非行や犯罪もこの心のウンチとすごく関係していると私は思います。もっと心のウンチを上手に出しておけば非行や犯罪をせずに済んだ人は多いと思いますよ。ただし、ウンチもトイレという許可された所で出しているように心のウンチも許される方法で許される場所や人に対して出すということが大切だと思うよ」
と話します。そして続けて
「心のごはんは、自分の話をきいてもらったり、気持ちをわかってもらったり、自分のことを認めてもらったり、かまってもらったり、一緒に遊んでもらったりなどで、
心のウンチを吐き出すというのは、愚痴をいったり誰かに相談したり辛い気持ちを聴いてもらったりすることや、カラオケに行ったり身体を動かしたりして好きなことをやるということなどがそうだと思います」
と説明します。
 非行や犯罪に走ったり引きこもったりする子たちは、心のごはんを上手に食べてこなかったり、心のウンチを上手に出せなかったりした子たちだと思います。非行や犯罪は一つのでかいウンチが吹き出た状態だとも思います。ストレスを溜め込まない生き方と溜まったストレスを上手に吐き出せる生き方を身につけることが大切かと思います。

■反省・居場所
 いろいろと事件があると、加害者が反省しているかどうかに世間は関心を持ちますが、私は
「反省」は犯罪を抑制することには大して大きな力にはならないと思っています。逆に「反省」すると一時はその問題行動が出なくなりますが、また新たな心のウンチすなわちストレスを溜めていくことにもなります。つまり「反省」がまた次の問題行動のエネルギーにもなるということです。深く反省すればするだけ、次の問題行動を起こしたときには激しい問題行動となっていることがあります。
そういうことも知っておくことが大切かと思います。問題行動を起こす人たちの中には、「反省」と「問題行動」を交互に繰り返している人がいます。つまり、「反省」や「決意」を強く持つということだけでは問題行動は無くなってはいかないのです。それまでの生き方やものの考え方、人間関係の持ち方等を見直し、それらを少しずつ変えて行くことが大切かと思います。
 私が接した少年の中にこういう子がいました。中学生の時頃に幼児猥褻をした子です。そのことで被害者の家に家族で謝りに行ったのです。そこで被害者の父親から殴る蹴るの暴行を受けて大変辛い目にあったのですが、その後2、3年してからまた性犯罪をしてしまったのです。
その子が再犯をした直接のきっかけは女の子に振られたことでした。
もともと自分に自信が無かったところに女の子に振られたことで、「もうどうでもいいや」という自暴自棄の気持ちになってしまったのです。
最初の事件の後に、なぜ自分がこのような事件を起こすことになったのかということをみつめることが十分できていなかったのだと思います。
そして,自分を大切にするということができていなかったのだと思います。
 人を傷つける人はその前に自分が傷ついている人であり、人を大切に出来ない人はその前に自分を大切にすることができていない人です。
繰り返し申し上げますが、「反省」と「決意」では何も変わらないと思います。
余計に悪くなることの方が多いかもしれません。
大切なことは、それまでの生き方や人間関係の持ち方等を見直し、自分や他の人を大切にした生き方ができるということだと思います。
 他に、交通事犯で何回も捕まった子がいます。何回捕まっても「今度は見つからんやろう。大丈夫やろう」と軽く考えていたようです。
こういう一見、世の中を甘く見ているような犯罪者が時々いるのですが、こういう人の中には、何かしら重たいものを背負ってしんどい生き方をしている人がよくいます。
きっと重たいものを背負っているから時々それを放り投げたくなるのだと思います。
この子はこう言っていました。「家に居場所がなかった。帰っても親父にガミガミ言われるし、最近では悪いことをするから余計に家にいづらかった。車は動く自分の部屋のような感じでした」と。
人間は、汗をかいたら水が欲しくなるように、甘いものを食べた後には辛いものがおいしく思えるように身体と同じように心もどこかでバランスを取ろうとするのだと思います。
激しい抑圧は激しい爆発でバランスを取ろうとします。非行や犯罪も抑圧された心のバランスを取ろうとした行動であることも多いと思います。
非行や犯罪でバランスを取らないように日常的にバランスを取った生活をすることが大切なのだと思います。
わかりやすく言えば、ガス抜きをすることやガスをためないようにすることだと思います。気持ちをコントロールできなかったことを責めるだけでは、非行や犯罪はなくなっていかないと思います。


■我慢・ホンネでつきあえない・自信のなさ
 我慢する経験をしておれば我慢する力がつくかというと、決してそうではないところがあります。逆に我慢し続ける生活では我慢する力は全然つきません。
 たとえば、お姉ちゃんのお下がりばっかりを与えられて着たいものを着せてもらえなかった妹がいたとしましたら、その妹はお金が入ったら次々に服を買っていく「買い物依存症」になったりします。家が貧しくて欲しい物を買ってもらえなかった人のなかにはお金が手に入ったら、すぐ使ってしまって貯金ができないという人もいます。
 つまり、我慢できているということと抑圧されているというということとは全然違うのです。
「我慢」はそれが解放されることがあって初めて我慢する力がつくのだと思います。たとえば、おなかがすいても給食時間までは我慢するということです。
それに比べて「抑圧」は自分の気持ちを抑えつけた状態ですので、自分をコントロールする力はつかないのです。
 たとえば、わがままを抑圧している人がときどきとんでもない自分勝手なことをしてしまうのがそれだと思います。
私たちは、「我慢」なのか「抑圧」なのかをしっかり見極めることが大切なのだと思います。
家が貧乏でお金がなくても、そこに満足感を見つけて生活できていれば大きくなって買い物依存症にならなくてもすみます。お金がなくても心が満たされる生活をすることが大切なのだと思います。
 心が満たされるためには、人と人との暖かいかかわりがあるということは欠かせません。暖かいかかわりとは、一人の人間としてありのままに認めてもらえて本音で付き合えるかかわりがあることだと私は思っています。
 女性に痴漢行為をして捕まった50歳過ぎの男性がいるのですが、小さい頃からテレビで少しでもエッチなシーンがあると、お母さんがプチッとスイッチを切っていたということです。つまり、母親に性的なことを過度に抑圧されて生きてきたのです。
(過度にフィルタリングされていた)
性的なことを抑圧されたために女の子に過敏に反応し、女の子の前では緊張してしまい少しも話せなかったらしいのです。
国立大学を出て大手のメーカーに就職しても、女の人とうまく話せない。それで激しいバランスとりの行動に出て、街で女の人に片っ端から声をかけたりもしてみたらしいです。その後、痴漢行為で一回捕まりました。そしてまた再びやってしまいました。
小さいころの抑圧がずっと後々までその人の行動に影響を与え続けている例だと思います。
 愛されたいという気持ちが傷つけられ阻害されることが非行や犯罪に至る人たちに共通していることだと申し上げましたが、
 それと同様に共通しているのは、人に自分の気持ちを素直に伝えられないということです。
自分の気持ちを正直に出せないから人と人との関係を十分に楽しめないのです。
それはなぜかと言いますと、自分に自信がないものだから自分を否定されるのが恐いということもあります。
そのため、人の顔色を見て生活したり過剰に人に合わせたりして生活する習慣がついている人たちがいっぱいいます。
 この人たちの自信のなさについてですが、最近私がわかってきたことの一つが交通死亡事故と加害者の「自信の無さ」とが関係しているということです。
たとえば勉強で負けていてスポーツでも負けている。自分には何も誇れるものがない。そういう子たちがバイクや車に乗って無茶な運転をすること他あります。
そういう運転をしても事故を起こさなかったという経験をします。
そうすると事故を起こす奴は運転が下手なんや、俺はうまいから絶対に事故なんて起こさないというような自信を持ってしまいます。
自信のない人が「これは誰にも負けない」というのが出てくると天狗になるというか、過剰に自信をもってしまうんですね。
そうやって無茶な運転を繰り返すうちに大きな事故を起こしてしまうんです。
だから、不慮の事故のように見えても、実際は起こるべくして起こった事故であることが多いと思います。
自信のなさが死亡事故にまで至ることがあると言っていいと思います。
 先日、受刑者に対して自信についてこう説明しました。
「自信とは優越感じゃないぞ。
『あなたにはこういうことができるじゃないの、自信を持ちなさい』ってよく言われるけど、
これは本当の意味の自信には結びついていかないと思う。
自信というのは、自分が優れていようがいまいが、俺は俺でいいと思えること。
そして、俺は生きていてもいいと思えることやと思う。
これが一番大きな自信じゃないかと思うよ」と。
優越感や何か自分が人より優れているものがあると思うところからくる自信は本当の自信にはならないような気がします。

■男性に犯罪が多い理由
 日本人はすごく自信がないと言われます。それはなぜでしょうか。私は「ありのままの自分であってはいけない」というメッセージを小さいときから絶えずもらい続けるからだと思います。
「しつけ」もそうですし「期待」もそうですし「立派じゃないといけない」という刷り込みもそうだと思います。
これらは「ありのままのお前ではだめなんやぞ」というメッセージになってしまいがちです。
たとえば、小学校ではよく「偉人伝」を読まされましたが、あれは「人の中にはこんなに立派な人がいる。偉人伝に出てくる人は立派だけれども普通の人はだめだ。」
というメッセージにもなると思います。そして、それは「立派でないお前はだめだ」というメッセージになるような気がします。
もちろん、向上心のようなものを子どもたちにもたらしてくれるかもしれませんが、自分への自信をなくさせてしまうような教材になるところもあると思います。
そう考えると、褒め言葉というのも怖いですね。「褒められることをするあなたはOKだけど、そのままのあなたはだめ」というメッセージになることがあるからです。
 私も親になって周りのお母さん方が子どもを褒めている言葉を聞いたときにぞっとしたことがあります。
私の子どもと同じ3、4歳くらいの男の子が転んで膝から血を流しているのですが、
我慢して泣かないでいたんです。
そうするとお母さん方は「強いねえ~」と言って褒めたのです。
私はそれを聞いて男に犯罪が多い理由がよくわかった気がしました。
大人は「泣く奴は弱い奴だ。それは男としてだめだ。男は強くないとだめ」というメッセージを物心がついたときから常に送り続けているのですね。
 犯罪は男性に多いですよね。近畿地区に少年院が八つありますが、そのうち六つが男子だけの施設で、ひとつが男子と女子、ひとつが女子だけの施設です。
犯罪の種類で言えば、たとえば傷害、恐喝などは男のほうが似合う気がします。
たぶんそれは、男の子に「男は強くなければならない」という刷り込みがなされた結果ではないかと思います。
誰かを懲らしめることで自分の強さを証明できるからだと思います。
医療少年院に、「僕は有名な殺人者になりたかった」と言っている子がいました。
殺人者は人を殺すという恐いことをやれるから男らしいということです。かっこいいということです。
強い一番手は殺人者だということです。
「なんやおまえ、弱虫!臆病者!」となじられることからもわかるように、男にとって弱いことは男としてだけではなくて、人間としてだめなことにもなります。
「男は弱いのはだめ。強くないとだめ」という価値観を小さいときから刷り込まれ、プレッシャーを与え続けられて生きているのです。
そして、人に勝つことだけが男の生きる道なんです。勝つこと以外に価値観を見つけない人もいます。そういう生き方一生貫いて死んで行く人もいます。男は可哀想で寂しいんです。
人に勝たないといけないという気持ちが潜在意識にあるものですから、男はコミュニケーションをとるのが苦手なのだと思います。
子どもが幼稚園のときに幼稚園の行事に参加したときにも、お母さんがたはペチャクチャようしゃべってはりますが、お父さん方はどのお父さんを見ても一人でポツンとしていました。相手の職業や年収とかを気にしてなかなか話せないのだと思います。


■ツヨガリータ・オトナブリータ・カッコツケタリーノ
 彼らを理解するための三つの言葉があると私は思っています。その3つとは
「ツヨガリータ」
「オトナブリータ」
「カッコツケタリーノ」です。
 「ツヨガリータ」とは「俺は強い。弱虫やへたれなんかじゃない」と強がっている人たちのことです。
 「オトナブリータ」とは「俺は何でも1人でできる。人の助けなんかいらない」と頑張っている人たちです。
 「カッコツケタリーノ」とは「見栄を張ってええかっこして生きる」人たちです。
 この3つの言葉で非行や犯罪をする人たちのことをかなり説明できると思います。そして、この3つは「自分を認めて欲しい」という気持ちから出ているのだと思います。
男の場合、認められることが自分を愛されることになるようです。
強がって大人ぶってかっこつけた生き方は背伸びした無理した生き方になってしまいます。そういう無理した生き方と犯罪とはセットになっているような気がします。
私が少年院の子と一般の高校生を比較した調査結果にもそれが表れています。

■非行少年のストレスや寂しさなどに関する調査の結果(資料省略)
 各質問項目への評定結果を掲載していますが、上段が少年院の少年、下段が公立高校の男子生徒の回答です。
評定は、「とてもよくあてはまる」
「あてはまる」
「どちらとも言えない」
「あてはまらない」
「まったくあてはまらない」
の5段階になっていますが、「とてもよくあてはまる」と「あてはまる」に評定されたパーセンテージの合計値を、上段(少年院の少年)と下段(公立高校の男子生徒)で比較していきたいと思います。
 「親に対して迷惑をかけてはいけないという気持ちが強い」は上段が69%、下段が60%です。
少しだけ少年院が高くなっています。少年院の子らの中には離婚家庭の子がいたりするのですが、そういった子は、お母さんが頑張っている姿を見て、お母さんにわがまま言ってはいけないと小さい頃から頑張っている子が多いんです。そうやってがんばりきれなくなって非行や犯罪に走ってしまった子がいっぱいいます。
いわば、ためこんでためこんで爆発させたのだと思います。だから私は彼らにこう言います。「大迷惑をかけないために小迷惑をかけなさい。大きな世話をかけないために小世話にならなきゃいけない。大きくキレないために小ギレなきゃいけないのやで」と。
 「人に対して迷惑をかけてはいけないという気持ちが強い」は上段が40%、下段が73%です。
これは高校生のほうが高いですね。少年院の子は身内には気を遣うけど、「他人のことは知らんわ」という子が多いのかもしれません。身内と他人との壁が一般の子達より大きいのかもしれません。
 「人に甘えることはなかなかできないほうである」は上段が54%、下段が31%です。
これを見ると何か悲しくなってきます。彼らはなかなか人に頼むことができないんです。先日も受刑者の一人がトイレに行くときに、手に持っているファイルを預けさせようとして言葉を添えて私に頼むように指導したのです。私が「先生このファイルを持っていてもらえませんか?」と言い方の見本を示したのですが、「お願いします」とぎこちなく言うことしかできませんでした。人に助けを求めるときの言葉がなかなか上手に言えないんですね。人の助けを求められない生き方はとてもしんどくなります。人に助けを求めておれば防げる犯罪や非行は多いと思います。
 犯罪や非行がなければそれでいいのかというとそうではないと思います。犯罪や非行はないが精神や心に変調をきたすということがあってもいけないと思います。犯罪とか非行がなく、かつ健康で生きていけるということが大切だと思います。
 親からも虐待を受け,預けられた施設でもいじめも受けているのに非行歴がない子がいました。その子の受けた心の傷はどうなったのかというと、自分の心の中に傷を背負い込んでしまってうつ病になっていました。近畿にある少年院には大阪の子が半分以上いるのですが、医療少年院には大阪の子がすごく少なかったのです。なぜかということを私なりに考えて私が出した結論は、大阪は犯罪の街だからということです。例えばひったくりの数は日本で一番多いということです。非行や犯罪で発散できるところがあるからなのだと思います。田舎の方が近所の目があって悪いことができにくくその分気持ちを病んでいくことが多いと思います。
 「いやなことがあっても我慢して、人には言わないほうである」は上段55%、下段30%です。
少年院の子の方が我慢しているということだと思います。
「自分の気持ちをうまく表現できないほうである」は上段71%、下段48%です。
これも少年院の子の方が高くなっています。
 「どちらかというと悪い方に考えてしまうほうである」は上段73%、下段54%です。
私が医療少年院に勤めているときにこんなことがありました。掃除がよくできていたので私が一人の子をほめたら、その子が血相を変えて怒り出したんです。「今までダメだったっていうことですか?」と。びっくりしました。これまでの人生でほめられたことがないから、ほめられるという感覚がわからないということでした。別の子に、「ほめられたらどう思うか?」と尋ねると、「自分のことをおちょくられていると思います」という答が即座に返ってきたことがあります。それまでの人生で自分のことを認めてもらえたという体験が乏しいため、どんなほめ言葉も「愛されない回路」に結びついてしまうのだと思います。一般の大人の人にも相手のしたことを悪意に受け取るような傾向がある人の方が多いような気がします。例えば、子どもが自主的によかれと思ってやったことでもよく言いますよね。「勝手なことをするな!」と。子どもが人の意思を無視してやったみたいに決めつけてしまうのだと思います。「こちらに聞いてからやりなさい」で十分だと思います。
 「失敗を恐がる面がある」は上段76%、下段50%です。
失敗することにビクビクしてるんですよね。ミスすることに過剰に反応してしまう面があるんです。どういう体験をするとこうなるのでしょうか。ミスしたときに怒鳴られたり、殴られたりしているからだと思います。ミスをしないように集中力がつけばいいのですが、それよりも「ミスするかもしれないようなことは最初からやめとこう」と消極的な子にしたり、ミスしたことを素直に認めずミスをごまかそうというような子にしたりしてしまうことにもなります。
 「思いこみが強いほうである。」は上段69%、下段46%です。
 「だれかがひそひそ話をしていると自分の悪口を言われているような気がする」は上段66%、下段39%です。
「人に負けるのが嫌いである」は上段82%、下段60%。
率が高いですね、これは勝ち負けに対するこだわりというよりも、負けに対して挫折感を強くもちすぎるのかもしれません。
「一人でいることはとても嫌である」は上段65%、下段24%です。
これは非行をする子達が「群れ」を作りやすいということなのだと思います。
 私が意外だったのは、
「兄弟や家族の中で『自分だけが違うのではないか』と思うことが多かった」の上段50%、下段14%です。
非行の子がいたら、まずは兄弟姉妹への思いを聴いてあげることから話のきっかけを作っていけるかもしれません。
「『男は強くなければならない』とか『女は控えめでなければならない』という気持ちが強い」は上段40%、下段21%です。
また、「『男は外で働き、女は家庭を守るべきだ』という気持ちが強い」は上段50%、下段21%です。
これらだけでもわかりますよね、彼らの力んだ生き方、無理した生き方が。少年たちに私はこう言います。「マラソンでは全力で走ったら完走できひんやろ。全力がマルだとは限らへんのやで。どれくらいの力でやったら完走できるかを考えて生きていくんやで」と。なかにはこういう子がいました。1500メートル走をしましたら、最初から短距離走みたいにダッシュしていくんです。もちろん途中でバテてしまい歩き出します。そしてまた勢いよく走り出します。これも彼らのどこか力んだ生き方と通ずるところがあるのではないでしょうか。

■子どものときに身につけてほしいこと(資料省略)
 まずは、十分に親に甘えることが何よりかなと私は思います。甘えるとはスキンシップや話を聴いてもらうことです。みなさん、辛いことやくやしいことや悲しいことがあったとき、話を聴いてもらって元気になったという体験はないですか? また明日頑張ろうという気になります。私は「冬のお風呂」に例えるとよくわかると思っています。寒い冬にお風呂で暖まったらその温もりで裸のままでもしばらく持ちこたえられます。それといっしょで、甘えることができると心が暖まって精神的に持ちこたえる力を与えてくれるのだと思います。植物に例えると十分な栄養が太い幹を作ってくれるように、甘えられるという体験が精神的な図太さを作ってくれるのだと思います。
 それから同じようなことですが、他者から援助をもらって生きる生き方を身に付けて欲しいと思います。私は受刑者にもこう言います。「自立とは一人で立たないことや」と。そして「一人でずっと立ち続けて行くことはできない。人の力をもらうことができないと必ず行き詰る。
行き詰ったときに全部放り投げる。その結果が犯罪に結びつく。そういう経過をたどっている人が多い。犯罪に走らなくても目いっぱいの生き方は病気にもなりやすい。時には死に至る病もある。過労死もそうだと思う」と説明します。
 よく「子どもは褒めて育てなさい」と言われることがありますが、褒めることがそのまま人を良い方に導いてくれるとは限りません。褒めることで褒めていることと反対側のことを否定するメッセージを送ることにもなるからです。ですから、私自身は子どもを褒めるときには、価値観にまで高めて褒めないように気をつけています。「賢いねえ」とか「偉いねえ」とか「強いねえ」等とは言わないようにしています。そう言われ続けたら子どもはどうなるでしょうか。
賢くない人を馬鹿にするようになるでしょうし、「やーい弱虫」と言って弱い子をいじめるようになるかもしれません。少年院や刑務所に入る子たちは、ほとんどが弱いことはだめなことなんだと思っています。そこで私はこう言うんです。「弱さは魅力なんやで」と。「私なんぞは強い女の人には何の魅力も感じない。か弱くて寂しげで人恋しそうな雰囲気のある人に魅かれる」と。そして続けて「弱さは喜びを連れてくるんや。弱いから、人に助けてもらったときうれしくなるんや。強かったら嬉しくないやろ?」と。
 彼らは偏った価値観を刷り込まれて生きてきています。学校教育も価値観の刷り込みを行っていると思います。例えば「勇気」について考えてみたいと思います。「勇気」は時に人を残酷にします。「勇気」を証明するためには残酷であることが必要なことがあります。例えば、戦争で勇気があるというのは、人を一杯殺せるということでしょ。自分の命がどうでもよかったら、勇気は一杯出てきます。
 逆に「臆病」なことはだめなことでしょうか。そうでもないと私は思います。自分の命を本当に大切にしようとしたら人は臆病になると思います。危険なことがあって命を守ろうとしたらまずは逃げることが大事なことであることが多いと思います。
 私たちが良いと思い込んでいる価値観は、おそらく為政者が政治をするときに都合のいいような価値観が多いような気がします。そういう意味で、親や社会の価値観をそのまま鵜呑みにしないし、させないことが大切だと思います。そういう意味では常識やこれまで信じられてきたことに囚われないで、自分の頭で考える習慣が必要だと思います。
 そして、自己表現力を養うことが大切だと思います。自己表現力を養うことでストレスを溜め込むような生き方をしないで済みますし、溜まったストレスを発散することができるからです。
 よく「親の言うことを聞かない」と言う人がいますが、これこそ親の都合のいい見方だと思います。「親の言うことを聞かない」と言うとバツみたいだけど、「自分のことを主張できる」と言えばマルですよね。「反抗期」という言葉を誰が作ったんでしょうね。「自己主張期」とでも言えばまた違う印象になるでしょう。この「反抗期」という言葉にも私たちはだまされているんじゃないかと思います。
 ストレスの発散の仕方について学ぶことも大切でしょう。私は、職場で疲れてくると、「もうやめたやめた、仕事やめた」って言うんです。できるだけストレスをためないように、言葉にしています。一言いうだけでもだいぶ楽になります。
 それから、人間関係の持ち方について学ぶことも大事です。たとえば、コミュニケーション力がないと、結婚生活はもたないでしよう。それで離婚に至る場合もあると思います。
コミュニケーション力とは何かと言うと、人の甘えを受けとめられるということかと思います。「かまへんで」と許せる人。
でも、自分の甘えを受け止めてもらうという体験をしていないと人の甘えを受け止めることはできません。
しっかりしていても、ちょっと人間関係が苦手だという人がいます。
逆に全然しっかりしていないのに、友だち関係はじょうずにやっているとかありそうですが、それは結構うなずけることかと思います。しっかりしている人は他者にもしっかりすることを求めがちです。逆にしっかりしていない人は他者がしっかりしていないことも気にならないのかもしれません。
 自分を許して受け入れられると、人のことも受け入れられるんですね。その逆もそうだと思います。人を許せない人は、自分を許せないんですね。
 浮浪者を襲って懲役10年以上の子がいるのですが、その子が自分のやったことを振り返って「道徳観や正義感が強いことは人を悪魔にする」と言っています。
つまり、人を許せなくなるんですね。この子は人がちょっと嘘をついただけでも殴っていたと言っています。その子がこう言っています。「私の母はすばらしい人です。家事、仕事、子育ての3つを同時にこなしていました。怒っても翌日は笑顔。客商売なのでいつもニコニコ。やさしさを超えて仏教の慈悲の境地にいるのかと思うくらいいい人でした。そんな母を見ながら、私は人の心の悪い面からすべて目をそらし、誰の心にもあるモヤモヤとしたものを自覚せずに成長していきました。
つまり、心の裏側を抑圧して溜めていたんです。
母という道徳観の固まりみたいな人から自然に影響され、私も道徳観が強くなりモヤモヤが大きく膨らんでしまいました。
憎しみとかも同じです。抑圧すればするほど反動は大きかった。
道徳の裏にある抑圧に気づいたのは、一気に爆発したあと、すなわち人の命を奪ったあとでした。
私はいま、心地よい言葉に惑わされないよう、コツコツと罪を償っています」と。
 みなさん、子どもにいい価値観をいっぱい刷り込んでみてください。そうすると、その価値観と全く反対の子を作ることができます。そういう意味では学校教育は誤ったことをしているかもしれません。教室に「みんなに親切にしましょう」「いじめをなくしましょう」と理想をかかげるということは、そうじゃない子を「許さないようにしましょう」と言っていることにもなります。理想を掲げれば掲げるほど、人を責め人を傷つける人になるかもしれません。
 自分に自信がもてるようになることが大切だと言いましたが、そのための最も有効な方法は、
子どもに「ありのままのあなたでいいよ」というメッセージを伝えることだと思います。そのメッセージを伝える人が、ありのままの自分でいいと思っていないで、言葉だけで伝えても伝わりません。そういう意味では、大人である私たちが自分自身のことをいかに受け入れていくかということは私たちの課題でもあるかと思います。

■子育てで私が大切にしていること(資料省略)
 まず、応答することですね。「ただいま」と言ったら必ず「おかえり」と返すようにしています。人は自分にされたことを人にしていきます。人にしてほしいことはその子にしていけばいい。応答された子どもは人に応答できるようになります。応答できないと人といい関係が作れません。それから「ありがとう」の言葉です。親子であっても当たり前にならないように、
相手にしてもらったことには「ありがとう」を言うようにしています。「人にはやさしくしなさい」と教えられるからやさしくなるわけではないんですね。
 しつけは子どもを歪めてしまうことになることが多いので、気をつけなければいけないと思っています。しつけはよい習慣を身につけさせるぐらいの気持ちでいいと私は思っています。
 それから、子どもが自分自身のことを大切にできるように、素直に甘えられるように、そのために子どもにプレッシャーを与えすぎないようにしています。楽な気持ちになると何かやりたいと思うようになります。逆にガミガミ言われると嫌になります。勉強なんかそうですよね。
余分なストレスを除いて素直な気持ちを引き出していくと、学習意欲が出てくるんです。ストレスが少なくなれば、その分のエネルギーが出てくるんだと思います。
 私の息子が家のアイスクリームをこっそりと食べて、「食べたのはおらじゃない」と言い張ったことがありました。そのとき「嘘をつくな」と厳しく責めるという方法も思いつきましたが、そこでガツンとやったらたぶん自己嫌悪して自分を責めてしまったり、親に心を開かない子になったりするのじゃないかと思ったのです。結局、私は何も言いませんでした。息子を変えるより親である私が変わらないといけないと思ったからです。息子に本当の気持ちを出させないようしていたのだなと気付き、できるだけ子どもの声に耳を傾けるようにしていきました。
そして、息子の言うことを否定しないように気をつけました。がみがみ言わないということも子どもが育つためには大切なことのように思います。
 夫婦の関係をよくすることも大切にしています。いい関係を作る第一歩は妻のしてくれることを「当たり前」にしないことだと思っています。日本人は甘えるのが下手な分、自分のためにしてほしいことを「あたりまえ」という言葉や「常識」という言葉にすり替えるんですね。
俺が働いてるんだから、帰ったら風呂が沸かしてあるのがあたりまえ。ご飯ができていてあたりまえ。だから、「ありがとう」と言わない。「ありがとう」を言わないから妻もだんだん義務感でしかしなくなる。そうやってお互いの関係が冷え切って行くということになるのではないでしょうか。感謝の気持ちを持つためには「当たり前」のレベルをできるだけ低くすることかと思います。
 「自分の弱音と人の弱音を認めよう」、「親もストレスを溜めず無理のない生き方をしよう」、
「子どものためだけの人生にならないよう親も生き甲斐をもとう」ということも大切にしています。
 それから、「人の立場に立ってものごとを考えよう」というのはいいことのように思えますが、いつも人の立場だけに立って自分の意見を言えなくなっては困りますね。わがままはやめようというのも、わがままも枠を越えてしまえばいけないでしょうが、わがままを全く出せなくても困ります。受刑者にこう話します。「彼女とデートに行って、彼女に『何食べたい?』
と尋ねたら『何でも』、『どこに行きたい?』と聞いても『どこでも』。そんなんでは面白くないやろ。わがままは必要なんやで。わがままがないのは面白みがないよなあ」と。いろんな角度から価値観を見直すことが大切だと私は思います。
 最後に、今日は学校の先生方も多く来てくださっているとお聞きしていますが、保護者の方で学校側を責めて相手の言い分に耳を貸さないと思える人がいると思いますが、相手を責める傾向のある人は自分をよく責めているように思います。自分を責めるから、人を責めることで自分を少しでも楽にしたいんです。そして、不満を言う人はその不満の反対側には自分をわかってほしいとか、自分を愛してほしいという気持ちがあります。そういう人への対処の仕方としては、まずは話に耳を傾け不満をしっかり吐き出させることが一番有効かと思います。
本日は熱心にお聴きいただきましてありがとうございました。ご清聴ありがとうございました。

質疑応答
Q.それなりに決意をもって少年院を退院していくと思うのですが、再犯でまた少年院に帰ってくる率は高いのでしょうか。
A.2割から3割ぐらいだと聞いています。再犯で戻ってきた子を見ると、あまり変わってない子もいます。少年院はたいがい1年以内です。そうすると、その間「できるだけがまんして生活する」ということになることが多いように思います。再犯を少なくするためには、子どもの心の中の寂しさやストレスを抱えた生き方等に踏み込んで指導することが必要なのではないか
と私は思っています。

Q.警察の駐在所で最初に取り扱う(出会う)時の一言目は、必ずと言っていいほど嘘であるのは、なぜなのでしょうか。本人は嘘とは思っていないのでしょうか。
A.彼らは咄嗟にごまかすという回路ができてしまっている子が多いように思います。怒られるのが恐いから嘘を言う場合もあるように思います。また、自分のことを上手に言えず、思いついたことを言うということもあるように思います。いずれにしても、自分ことをわかってほしいという気持ちは持っていますので、じっくりと聞いてやってほしいと思います。少年のなかには、話を聴いてくれた警察官のことをすごく慕っている子もいます。少年の過去のつらかったこと、弱い面等をわかっていただくことで、本当のことを話せるようになるのだと思います。

Q.しつけの影響が大きくて犯罪を起こすようになった少年に対して、その影響から自由になったり、少年自身が自信をもてるようになっていくために必要なこと、大事なことはどういうことでしょうか。
A.しつけられた内容の事実を知るということですね。そこから自分がどういう影響を受けたかを考えることが大切です。そして、修正できることを淡々と修正していきながら、「愛されたい」という気持ちに素直になって生きられるようにすることが大切かと思います。彼らが自信を持てるためには、本音で話し、その話したことを相手から否定されないということがとても重要だと思います。

Q.反省と決意だけでは再犯は防げないと言われましたが、再犯を防ぐための生徒指導のコツを教えてください。
A.私が大切にしていることは、その子の今までの生き方を見つめさせるということです。生まれたときは赤ちゃんで真っ白ですから、そのあとに自分はどうなってきたかを辿らせることを大切にしています。そして、その子の「愛されたい」という気持ちを開かせることです。それから、反省文より効果のあることとして、たとえばその子がいじめっ子だったとしたら、いじめた側としての言い分、理由を思いっきり書かせるんです。ホンネを出させるわけです。そうすると書きながら、自分の書いたものを見ながら、もしかしたらこうだったかもしれないという異なる視点に気づいたりすることがあります。またその書いたものをいじめられた子が読んだらどう思うと思うかも尋ねたりします。この方法はロールレタリングという手法でもあります。

Q.犯罪への道を歩む人には、発達障害を持つ人がかなりの割合でいると聞きます。保育園や幼稚園、小学校の段階でその障害を発見し、それに応じた子育て、保育、教育をしていくことが大切だと思いますが、どうでしょうか。また、発達検査等を早期に行い、その結果に応じた子育て、教育がなされていたなら、このような犯罪が起こらなかったかもしれないという事例がありましたら、教えてください。
A.よくない行動をして叱られることばかりを繰り返されてきた子どもたちがいます。そういう子どもたちは自分を抑えつけながら生活しています。子どもの発達は子どもらしさに徹して生きることで促進されると私は思います。そして、人とかかわって、応答してもらって、甘えを受け入れてもらって進んで行くのだと思います。行動をどう教えるとかではなくて、気持ちを満たしてあげるていねいな対応が大事だと思います。それによって発達していくのだと思います。また、その子の中のストレスになっている状態をクリアーにしていく作業をする中で能力が伸びて行くという実感があります。もやもやとした頭をすっきりさせ、自分の気持ちを表現できるようになれば子供の能力は伸びます。無理に大人の行動をさせると、大人になれません。子どもの面が心に残ってしまうからです。アダルトチャイルドは小さいときに大人をやらされた人です。ジコチュウといわれる人は、実は小さいときはすごく大人を頑張った人なのだと思います。 

Q.子どもを一生懸命育てているのに子どもが罪を犯すというお話が冒頭にありましたが、その努力が間違っているというのは、「性的なものを過度に遠ざける」「過度に道徳的」あるいは「男らしさなどの価値観の押しつけ」といったことでしょうか。その他にもあればお教えください。
A.しつけはいい習慣を作ってくれることがありますので、しつけを全て否定はできないと思いますが、抑圧になることが多々あります。「してはいけない」と言われればしたくなるのです。正しいことを教えれば教えるほど不正をしたくなるのです。私が自分の子育てでも大切にしていることは、「子どもらしく生きられれば自然と大人になる」ということです。そして「人は自分にされたことを人にして行く」ということを信じて自分の子へも収容されている子たち
にも接しています。 

Q.幼稚園で一人の園児が蟻をいじめていたらしく、他の園児(男児)が「蟻も命があるんやから、いじめたらアカン!」と大声で怒鳴っていました。私はそのとき、その子にすごく感心したのですが、今日のお話をうかがって、その子は本当は自分も蟻をさわってみたいという気持ちを強く抑えているのではないかと感じました。子どもの頃のしつけで「命の大切さ」を教えることは、価値観の押しつけになるのでしょうか。
A.一つの見方だけじゃなくて、違う側面での見方も示していただいたようで、嬉しく思います。その男の子は、「命は大切にしなさい」と言われてそういう行動をしたのかなと思います。
私は、命の大切さは教えられてわかるものではないと思っています。原点は自分の命の大切さを実感することです。自分の大切さを実感するためには自分が大切にされるという体験を持つことです。自分の話を聴いてもらったり自分を認めてもらったり、自分のために時間を使ってもらったりすることです。また、自分を大切にするとは、自分の身体、自分の気持ち、自分の時間、自分のお金、自分の持ち物等を大切にすることかと思います。よく「お前、暇やろ?」と言って相手を誘う子がいます。そういう子は自分が暇だから相手も暇だと思うのです。それといっしょで、自分の命の大切さが実感できないと他人の命の大切さも実感できないんです。

Q.竹下先生ご自身、現在に至るまで、またこれから、どのような思いをもってお仕事をされるのか、お教えください。
A.その子が身に付けてきているもので余計なものは取っていって、本来のその子の姿に帰してやるということかと思います。そして、彼らにとっての人生が開けて行くための出会いの1人になりたいということです。彼らはよく「今まで自分の話を聴いてもらったことがありません」とか「甘えた記憶がありません」とかいうことを簡単に言い切ります。今まで「ゼロ」であったものが「1」になったらすごいことでしょう。その「1」になれればと思って仕事をしています。そしたら、その少年がまた誰かの「1」になるかもしれない。そうやっていい伝染をしていけばすごいことかと思います。少年との間でも、今日のみなさんとの間ででも、ひょっとしたら初めの「1」になるかもしれないと思って人とかかわります。

Q.子どもを叱るとき、ほめるときの区別はどうすればいいのですか。子どもに自信をつけさせるにはどうすればいいのですか。
A.むずかしいですよね。あまりほめたり叱ったりしないほうがいいのかなと、最近は思っています。褒めるときは価値観に高めて褒めないことには気をつけています。「立派だなあ」とか「賢いなあ」の言葉を使って褒めることはしません。それは「立派じゃないこと」や「賢くないこと」がだめだというメッセージを送ることにもなるからです。「やったね」ぐらいで済ませます。叱るときは、人間として否定されたり拒否されたりしたというように受け取らせないようにすることが大切かと思います。叱ってもほめても、相手がどのように受け取るかについては気をつけて、できるだけ確認するようにしています。ほめても叱っても「愛されない回路」に直結する子がいるわけですからね。自信については、必要とされている自分、愛されている自分、この2つの実感が必要だと思っています。

Q.愛着障害から問題行動を示している子と関係をつけるかかわりを行っていると、反抗的に相手を試すような行動を向けてくることがありますが、どのような対応が最善でしょうか。また、集団のなかでの対応が必要なときに留意すべきことは何か、教えてください。
A.少年院でも、職員の前でバタッと倒れる子がいます。そういう屈折した表現をするというか、ストレートに「愛してほしい」というメッセージを出せない子がいます。そういう場合にはそれを否定せず、少しずつストレートに出せるように持っていくことを個別の関係のなかでやります。そうしないと、ゲームになってしまいますよね。ゲームになるともう大変です。集団のなかでは、そういう屈折した表現に対してみんなで無視するような対応をとるところもあ
ります。バタッと倒れても誰も反応してくれなかったら、その行為は通用しないことになりますからね。でも私は、無視するという方法は危険を含んでいるように思います。「愛してほしい」というメッセージを出せなくなり、心を閉ざしてしまう可能性があるからです。やはり、個別の関係に持っていくことが大切かと思います。集団のなかでの問題行動を無視しても、誰か1人はどこかでちゃんと受け止めてやらないといけないと思います。「先生、変わるのではなくて元に戻ることが大切なんですよ」と教えてくれた子もいます。その子の本当の素直な姿に帰してあげることが大切だと思います。 

Q.子どもが自己表現をできるようにするには、どうすればいいですか。子どもと仲良くなるにはどうしたらいいですか。「悪いことをするな」「良いことをしなさい」などは言わないほうがいいと言われましたが、小学校ではどのようなことを教えればいいですか。竹下先生の描かれる理想の人物像は、一般的に描かれるそれとは異なるような気がしますが、どうすれば先生の思われるような「いい人」に成長していきますか。
A.自己表現とは本当は自然に出てくるものだと思います。自己表現すると何かしら相手からの反応があります。その反応で傷つけられることが多いと自己表現することをあきらめてしまったり自分の殻の中に閉じこもったりしてしまうのだと思います。心に傷を受けるから自己表現しなくなるのだと思います。自己表現した子どもの心を傷つけないような配慮が必要なのだと思います。
 子どもと仲良くなるためには、こちらもチャイルドの面を上手に出しながら子どものチャイルドの面を解放し否定しないということが最も有効ではないかと思います。
私は理想の人物像というのはあまり考えたことはありませんが、強いて言うならば、「人を受け入れることができ、人の気持ちを解放してやれる人」かもしれません。「愛情力」のようなものを持っている人でしょうか。気持ちよく生きて行くためには、人間関係に喜びを見出して生きていくということは不可欠な要素だと思います。そのためにも「愛情力」のようなものが必要だと思います。「愛情力」とは人を愛せる力でしょうか。この「愛情力」は、自らが愛情をもらうという体験をしないとこの力はつきません。子ども時代には人に十分甘えて、自分を受け入れてもらうという体験や自分の話に真剣に耳を傾けてもらうという体験を重ねることが「愛情力」を育ててくれるのだと思います。

Q.私は、嘘は子どもの成長にとても大切なものではないかと考えており、大人が子どもの嘘を叱責すると子どもの世界を育むプロセスを妨げてしまうのではないかと思います。先生は子どもにとっての嘘の意味をどのようにお考えでしょうか。
A.「本当のことを言ったら相手を傷つけてしまう」ということがわかるから嘘をつくのではないでしょうか。だから、嘘をつくのは人間として成長してきている証拠なのだと思います。

Q.痴漢行為に走る立派な大人の人は、どんなふうに考えているんでしようか。事件を知ってびっくりすることがあるので。
A.痴漢行為ができるために必要な要素がいくつかあると思います。まず1つに「女性を1人の人間として大切にする気持ちが育っていない」ということです。次に「ストレスフルな生活をしていて、一杯いっぱいの状態になっている」ということです。3つ目に「ばれないだろう」という自信。4つ目に「痴漢をすると相手の女性が喜ぶだろうという思い込み」などでしょうか。
こういう人の中には、小さいときに女の子と仲良くできなかったという人や、大人になっても女性と対等に付き合える自信がないというようなコミュニケーション障害を抱えている人もいます。 

Q.高校に入学してすぐに停学になり、そのまま学校をやめました。でもとくに仕事に就くこともなく、19歳になってしまいました。もう一度、夜間高校へ行かせたいのですが、自分の子どもでもないので積極的には言い出せません。これからの生き方についてとても心配ですが、その子どもの気持ちを優先させるべきか、かかわりをもって高校へ行くことを薦めたらよいか、とても悩んでいます。
A.子どものことをこうやって真剣に考えてくれる大人の存在は欠かせないと思います。どの子にもこういう大人が一人はいて欲しいと思います。ただし、助言よりもまず、彼が高校生活を続けられないという苦しみや辛さに耳を傾けることから始めてほしいと思います。自分の話を聴いてもらえないうちに助言をされても「俺のことをわかってくれない」という気持ちを持ってしまい、人の助言を聞き入れることはできません。この子自身、「高校は行っておいたほうがいい」くらいは思っていると思います。「わかっているのにできない」ところに正論を言われると反発したくもなります。こういう子たちに共通していることの一つが、人間関係づくりが苦手だということです。また、自分の理想が高すぎるために挫折感を感じやすいという面を持っていることもあります。要するに、その子の話にしっかり耳を傾けてその子を理解することやその子自身が気持ちを整理する手助けをしてあげることから始めたらいいと思います。
指導助言は一番最後でいいと思います。

Q.最近は「強い枠組み」が必要とよく言われますが、どう思われますか。
A.おそらく「強い枠組み」という発想は、「人間は自由にさせておけば何をするかわからない。だから、強い規制をしないといけない」という考え方から来ているのだと思います。確かに「強い枠組み」で人の行動を一時は規制することができると思いますが、全ての人をずっと規制し続けることはできないと思います。なぜなら、人は「愛されたい」という本能を持って生まれてくるからです。本能を無視し抑圧して生き続けることはできません。つまり、「強い枠組み」で規制すればするほど抑圧が強くなり、その抑圧が爆発して逆に大きな問題行動を引き起こす可能性は高くなると思います。もし「強い枠組み」で完全に規制されれば病気になったり早死にしたりすると思います。
(了)


参考サイト:弁護士会の読書「反省させると犯罪者になります」

ポイントは「反省すると犯罪者になる」ではなく、「反省させると……」だということ

(この本のタイトルは、あまりに刺激的なので、よくあるキワモノ本かもしれないなと、恐る恐る手にとって読みはじめたのでした。

すると、案に相違して、私の 体験にぴったりくる内容ばかりなので、つい、「うん、うん、そうだよね」と大きくうなずきながら、最後まで一気に読みすすめてしまいました。)

両親が厳格過ぎると子供は非行に走りがちとの研究結果
(欧州6カ国11~19歳の学生8000人を対象にアンケート調査を行い、子供達が「親からどのような教育を受けているか」といった質問に答えた。)

 

子供の貧困の原因の母子家庭は、

大部分が、離婚が原因のようです。

そして、その離婚の原因は、貧困のようです。

http://sightfree.blogspot.jp/2012/10/1995.html

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html

 先進国の北欧をはじめとするヨーロッパでは、大学の授業料が無料というだけでなく、大学生に生活費が支給されます。つまり、大学に行きたい人は誰でも生活が保障されて通学することができるのです。 

 

 それに対して、最近の日本では:

(1)安倍晋三政権は2013年から、貧困層への生活保護基準引き下げ(保護費削減)を実施。

(2)来年度(2015年)は子育て給付金中止、低所得者向けも圧縮ですって。 

(3)「無料塾」継続困難に 来年度(2015年)から国の補助減
琉球新報 9月5日(金)配信
(4)生活保護世帯の学習支援事業 2015年度から国庫補助半減。
(5)防衛費、補正予算倍に 「経済対策」名目に拡充(2015年1月8日)

 

 アメリカでは、「徴兵制はいらない。貧困があるから」と言われていて、まさに国家規模の「貧困ビジネス」が戦争になっているわけです。 

 

 

リンク:
マンガを規制すると13歳以下の少年による強姦犯罪が増す
東京都の少年非行の推移(13歳以下の刑法犯罪が急増)
アニメやインターネットが少年非行(恐喝)を減少させたかも
東京都の強姦犯罪件数
スウェーデンの表現規制
群馬県でも携帯フィルタリングを開始したら少年による強姦が増えた
神奈川県でも携帯フィルタリングを開始したら少年による強姦が増えた
ポルノの大幅増加が性犯罪の劇的な減少と相関関係がある。特に青少年の間の性犯罪において顕著。
創作表現による児童ポルノを合法化すると、子供への性的虐待が低下する(米研究)
山本弘さんのMIXI掲載の論証
長野県で13歳以下少年非行が改善されつつある

「1000円ランチ」女子高生をたたく日本人の貧困観

「1000円ランチ」女子高生をたたく日本人の貧困観

藤田孝典 / NPO法人ほっとプラス代表理事 2016年8月31日


貧困バッシング(1)


 貧困について語り、NHKニュースで取り上げられた女子高生に対するバッシングが止まりません。
ネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には「貧困をたたいてるんじゃない、貧困のふりをしてることをたたいているんだ!」
「映画やランチを楽しんでいるのに貧困? 支援? ふざけるな」
「NHKは捏造(ねつぞう)をやめろ」
といった声があふれています。


 18日放送のニュースで女子生徒は、母子家庭の経済事情で専門学校進学をあきらめたことを明かしました。


 アパートの部屋に冷房がないこと、パソコンの授業のために母にキーボードだけを買ってもらって練習したことなど、番組は母と2人暮らしの女子生徒の暮らしぶりも伝えました。
その映像にイラスト用の高価なペンが映ったことから、女子生徒のものとされるツイッターが特定され、1000円の昼食を食べていたこと、好きな映画を見に行っていたことが攻撃されました。


 女子生徒をたたく人たちは、「彼女は本当の貧困ではない。飢餓寸前になるまで助けるべきではない」
と主張しているように見えます。

 

-----(当ブログのコメント)-----------------------

 この女子生徒をたたく人たちは、自分たちが共有すべきと考える倫理観に従って、その倫理観に従わない自分たちの仲間(貧困者)をたたいている様に見えます。

 その倫理観とは、

「非行少年はどのように生み出されるか」総理府が調べた「非行少年の持つ禁欲的倫理観」に近いように見えます。

-----------コメントおわり------------------------


ある国会議員もその論調に乗ったツイートをしました。ここに、貧困問題を考える上で重要なポイントがあります。


 つまり、「貧困とはどのような状態を指すのか」「貧困であるかどうかを決めるのはいったい誰か、そしてその基準は?」という問題です。


子どもの貧困問題について報じた18日のNHKニュースの一場面=NHKのホームページより

その社会の「普通の暮らし」ができているかどうか


 「貧困」の言葉から何を想像するかは人それぞれですが、多くの人は、貧困とはものを食べられず、服も買えず、住むところにも困っているという状態をイメージするでしょう。


 このように、肉体・生命維持で精いっぱいの極限状況を「絶対的貧困」と呼びます。発展途上国で見られるタイプの貧困で、国連は、低所得、栄養不良、健康不良、教育の欠如など、とうてい人間らしく生きられない状態と定義しています。


 貧困について、特に欧州では、19世紀半ばから議論が始まりました。絶対的貧困は社会が対応しなければいけないという認識が広がり、20世紀に入ると、社会保障で貧困をなくす動きにつながりました。その意味では、先進諸国では絶対的貧困は解決された、とも言われています。


 1960年代になって、英国の社会学者ピーター・タウンゼントが「相対的剥奪」(Relative Deprivation)という概念を提唱しました。「最低限のものを食べられて、着る服があれば貧しくないのか、人間的な生活と言えるのか」と問題提起をしたのです。これが「相対的貧困」という概念です。


 タウンゼントはいくつかの「剥奪指標」を示しました。ちゃんと食事をしているか、外食をしているか、友人関係を維持しているか、習い事や教育にお金をかけているかといった指標です。


 冷蔵庫を持っているか、ホームパーティーを開いているか、という項目もありました。国によって違いますが、通常の人が享受しているこれらの指標がもし剥奪され、その社会の人間が考える「普通の暮らし」ができていなければ、その人は「相対的に貧困である」と考えられます。


 社会生活から剥奪されたものをとらえ、先進国の貧困、普通の暮らしを定義しようとしたわけです。そして、国民の半数から60〜70%ほどが実現している指標が欠けている場合、何らかの支援、所得補償が必要と判断されます。


 この概念は「貧困を再発見した」と言われました。欧州ではこうした議論が半世紀以上続き、貧困を巡る議論はすでに成熟しています。絶対的貧困と相対的貧困の混同は起きません。


女子高生へのバッシングに抗議し、約500人がデモに参加した=東京都新宿区で2016年8月27日、宮間俊樹撮影


「支援を受けたいなら貧乏人らしくしろ」は傲慢だ


 ところが、今回の貧困バッシングでは、女子生徒の1000円ランチがたたかれました。「貧困であることをアピールし、支援を求める高校生がランチに1000円もかけるとは何事か」という偏狭な批判です。貧困なのだから映画を見てはいけない、アニメグッズをそろえてはいけない、と求める批判者は、支援されるべき貧困を「絶対的貧困」と考えています。そして、「貧しい者は貧しくしていろ」という懲罰的態度を無自覚に相手にぶつけています。


 「貧乏人は貧乏人らしく」という目線は、貧者を「劣った者」と見なし、隔離した16世紀英国の貧者隔離思想に近いものです。


 昔の英国社会では貧困は罪でした。本人が怠惰で、なまけていて、努力する意思もないから貧しくなったのだと見なされました。貧困の「個人原因説」です。貧困者はムチで打ってでも働かせるべきだと考えられ、懲役にも近い形の収容所に送り込まれていたのです。


 日本の憲法第25条は、相対的貧困の考え方を先取りする形で、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とうたっています。にもかかわらず、日本ではいまだに貧困バッシングが続いています。2012年の生活保護バッシングでも同じことが起きました。

 

「黒子のバスケ」脅迫事件、渡辺博史(36)無職のネトウヨ逮捕 上智大硫化水素事件、コミケ会場爆破予告など威力業務妨害容疑 犯人在日説はデマ
2013/12/16

ネットでヘイトスピーチを垂れ流し続ける中年ネトウヨ「ヨーゲン」(57歳)の哀しすぎる正体【前編】
2014年11月17日

 

植松容疑者の衆議院議長公邸宛て手紙の全文 障害者抹殺作戦を犯行予告 

2016/7/26


片山さつきも参戦! NHK貧困JKバッシングの嫌な感じ

2016/8/31

「なんであそこまでやるのか。高校生相手にですよ」

 神奈川県子ども家庭課の小島厚課長(55)は憤りを隠さない。
8月18日、NHKの「ニュース7」内で報道された話題が、ネット上で“炎上”したことだ。

 ニュースは県の「かながわ子どもの貧困対策会議」が開いたイベントを紹介したもので、ある女子高生が実名で自身の窮状を話す様子も映し出された。
母子家庭に育ち、母親の仕事もアルバイトで経済的に厳しいこと、キーボードだけを購入してパソコンの練習をしたこと、専門学校進学を諦めたことなどが報じられた。

 だが、報道後まもなく、ネット上では、画面に映った女子高生の画材が高額だとか、彼女がツイッターでつぶやいた映画・舞台の鑑賞や、千円以上のランチを食べたことなどをあげつらい、
「これで貧困といえるのか」
NHKのねつ造報道」などの批判で溢れた。
個人情報もさらされ、人権侵害といえる状況に発展。

 さらに20日、この“炎上”に参戦したのが、片山さつき参議院議員だ。
自身のツイッターで、「チケットやグッズ、ランチ節約すれば中古のパソコンは十分買えるでしょうからあれっと思う方も当然いらっしゃるでしょう」
NHKに説明をもとめ、皆さんにフィードバックさせて頂きます!」
と、女子高生バッシングに加担した。

 前出の小島課長は、

「女子高生は『問題解決につながるから実名で話します』と、大変な勇気をもって臨んだんです。
今、本人はかなり消沈していますよ」

 と肩を落とす。騒動は、

「食べ物や着る物がないなど目に見える『絶対的な貧困』と、親の経済的な事情で進学を諦めざるを得ないなど目に見えない『相対的な貧困』を混同して起きてしまったのではないか」(同)

「片山議員の言動は、二つの意味で軽率だ」と指摘するのは、放送ジャーナリズムに詳しい砂川浩慶立教大学教授だ。

「片山議員が自覚するべきは、本来政治が解決するべき若年層の貧困という問題から目をそらすことに政治家が加担したと言われても仕方がない状況をつくったこと。
また、ツイッターを見る限り非常にバイアスのかかった情報に基づいてNHKに説明を求めている。
高度な公共性が求められるべきだが、それがあったのか疑問。
権力の乱用と言われても仕方がない」

 片山議員の本意を聞こうと取材を申し入れたが、「ネット上に出ているコメントが全て」(片山事務所)だそうだ。
週刊朝日  2016年9月9日号

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5013.html
【不愉快】片山さつき議員の問題発言に批判殺到!「ホームレスが(食べ過ぎで)糖尿病になる国ですよ。」
2015.01.01
  片山氏は糖尿病になるほど貧困層は裕福だから生活保護などは削減するべきという論調で話しています。
 一方で、専門家からは
貧困層ほど糖尿病が多い。貧困な国ほど糖尿病が多い。そんな議員には世界のデータを見せたらいいんです」
というような指摘が相次ぎました。

 

安倍首相から地方議員までこんなにいた!ネオナチ・在特会論考でおなじみの『撃論』に執筆した政治家一覧

(以下では一々指摘しないが、日本会議の議員が多数いる)
中川八洋筑波大学名誉教授
西田昌司議員は3度、
稲田朋美議員と高市早苗議員は1度
この雑誌に自身の記事を掲載している。
松原仁議員(2007年6月号)
土屋たかゆき東京都議(2007年10月号)
平沼赳夫議員(2007年12月号)
城内実議員 土屋たかゆき都議(2008年3月号)
稲田朋美議員(2008年8月)

・・・

 片山さつき議員、町村信孝議員(2012年8月号)
西村康稔議員、片山さつき議員、佐藤正久議員(2012年12月号)

(コメント:

片山さつき議員が在特会の活動への支援を強めている。 

右翼が街宣活動をして片山さつき議員を応援する

2012/07/11

片山さつきをレイシスト(排外主義者)と認定


安倍首相の盟友・曽野綾子も野田聖子議員に障がい者ヘイト!「子どもの治療に税金を使っているのを申し訳なく思え」 

2016.08.01 伊勢崎馨


(参考)「曽野綾子のアパルトヘイト賛美、海外メディアが安倍首相の恥と報道」


 神奈川県相模原市で起きた障がい者大量殺害事件をめぐって、一昨日、安倍政権支持のネトウヨの間で、

「植松容疑者の主張は間違ってない」

「障害者は税金を使う金食い虫」

といった障がい者ヘイトが広がっていることを指摘した。

 さらに、自民党のネット応援部隊であるJ-NSC自民党ネットサポーターズクラブ)会員にいたっては、

「植松が言うように障害者はいなくなるべき」

全面的な賛同を示し、障害者の子どもがいる野田聖子衆議院議員にまで「自民党改憲案との矛盾をなくすために障害者の子ども殺せ」と迫っていたことがわかった。

 しかし、ネトウヨやネトサポ、そして植松容疑者にこうしたトンデモない障がい者差別意識を植え付けたのは、間違いなく、自民党政治家や保守系の知識人たちだ。

 たとえば、くだんのネトサポの野田聖子攻撃の元になっていたのは、実は作家の曽野綾子の発言なのだ。

安倍政権が道徳の教科書にも起用したこの保守知識人は、このネトサポよりずっと前に、野田に対して「障害者の子どもに税金を使っているのを申し訳なく思え」と、ひどい差別的な説教を行っていた。

 曽野が問題にしたのは、2012年12月1日に放送された高齢出産ドキュメント『私は母になりたかった〜野田聖子 愛するわが子との411日〜』(フジテレビ)と、「婦人公論」(13年5月7日号、中央公論新社)の野田インタビュー。

周知のように、野田聖子の息子は複数の病気や障がいを抱えているのだが、その治療費について野田はこう答えていた。

「生まれてからの息子の医療費は、医療制度によって支えられています。高額医療は国が助けてくれるもので、みなさんも、もしものときは安心してください」

 障がいのある子どもをもつ国会議員として、自分のことだけでなく国民のことも考えたごく普通の発言に思えるが、曽野は13年に出版した『人間にとって成熟とは何か』(幻冬舎新書)のなかで、こう噛み付いた。

「この野田氏の発言は、重要な点に全く触れていない。それは自分の息子が、こんな高額医療を、国民の負担において受けさせてもらっていることに対する、一抹の申し訳なさ、感謝が全くない点である(略)私自身が、まず野田氏の言葉に違和感を覚えたのは、野田氏はこのことを、当然の権利の行使と考え、その医療費を負担している国民への配慮が全く欠けていることであった。」

 曽野は、障害をもって生まれた野田の子どもにかかる治療費は小児ICUや何度もの手術費を含めれば数千万円となる。それは国民が支払う国民健康保険から捻出されているのだから、感謝しないのはおかしいというのだ。

 いったいこの人は何を言ってるのだろう。難病や障がいを抱える子どもが医療を受けるのは、当然の権利であり、ほどこしではない。

それをなぜ、申し訳ないなどと謝罪しなければならないのか。

 野田が高額医療について、自分だけが享受するのではなく、

「高額医療は国が助けてくれるもので、みなさんも、もしものときは安心してください」

と周知したのは、国会議員としてごく当たり前の行為だろう。

むしろ、国会議員である野田が公の場で謝ったり過剰に感謝したりすることは、一般市民にとって「高額医療を受けるのは申し訳ないこと、悪いこと」という意識を植え付け、福祉を受けるべき人が受けられなくなるという弊害を生むことになる。

 しかし、曽野は“周囲の話”としながら、さらにトンデモない理論を展開する。

「私の周囲には『どうしてそんな巨額の費用を私たちが負担するんですか』という人もいる。『野田さんの子供さんがお使いになるのは、ご病気なんですから仕方ありませんけど、ありがとうの一言もないんですね』と言った人もいた。『もしもの時は安心してください、というのは。遠慮もせずにどんどん使えということですか? そういう空気を煽るから、健康保険は破産するんですよ』という意見もあった。
 増税論が始終話題になるこの時期に、仕方ないとは思いつつ、皆、健康保険料を払うのも大変なのだ。私も後期高齢者医療制度の保険料を年額五十万円以上支払っているが。私にできる唯一のこととして、できるだけ医師にかからないようにしている」

 曽野は「周囲」の意見をもち出して、さもそれが正論であるかのように語るのだが、

たんに曽野のような人間の「周囲」にはグロテスクな差別思想の持ち主ばかり集まってきているだけの話なのだろう。

それをあたかも一般化された真理のように語るこのばあさんの頭の中はいったいどうなっているのか、これで作家などとよく言えたものだ。

 しかも、他人には医療にかかるな、などと脅しておいて、自分は

「できるだけ医師にかからないようにしている」

という程度で大自慢を繰り広げる。

その唯我独尊ぶりには、ほとほとうんざりさせられるが、曽野の野田攻撃は止まらない。

「言い方は悪いが、夫婦の自然の生活の中でできた子に、こうした欠陥があるのは仕方がない。しかし野田夫妻は、体外受精という非常に計画的なやり方で子供を作った。
 その場合は、いささかご自分の責任において、費用の分担もされるのが当然という気がするのだ」

 子どもに対して「欠陥がある」という差別意識丸出しの表現も最低だが、

体外受精でできた子どもの障がいや病気は自己責任だとワケのわからない論理をもち出すのだ。

だいたい「体外受精という非常に計画的なやり方」などと言うが、体外受精不妊治療のひとつであって、誰も自然妊娠より体外受精を好き好んで選択しているわけではない。

自然妊娠で生まれたか体外受精で生まれたかによって、なぜ子どもの医療費が差別されなければならないのか。

 しかし、曽野はそんな当たり前のこともわからないようで、さらにお得意の「権利」批判に踏み込んでいく。

「野田氏のように権利を使うことは当然という人ばかりが増えたから、結果として日本社会、日本経済はどうなるのだろう、という全体の見通しに欠けるのである」

 つまり障がい者は高額の医療費がかかる。そしてその医療を負担することは国の健康保険を障がい者が破綻させる、国に迷惑をかけていると言っているのだ。

相模原事件の植松容疑者の主張とまったく同じではないか。

 もっとも曽野の差別意識丸出し、弱者排除の発言はいまに始まったものではない。昨年2月にはアパルトヘイトを擁護する発言で世界的に非難を浴び、近年も、産休制度を利用する女性社員を「迷惑千万」と切り捨て、エリート男性のセクハラを全面肯定し、中越地震東日本大震災の被害者を国に頼り過ぎだと叱っていた。

 しかもこのとんでもない差別思想の持ち主は、こうした思想を個人的に書き散らしているわけではない。

安倍政権のもと教育再生実行会議などに名を連ね、自己責任や愛国教育を推し進めているのだ。

 安倍政権は、教育政策の目玉としてこれまで「教科外活動」だった「道徳」を、成績評価対象の「特別教科」に格上げすることを決定した。

教科化に向け、2014年から文部科学省は『私たちの道徳』なるタイトルの教科書を制作し小中学校に配布しているのだが、その中学生版に、このおぞましい差別思想の持ち主・曽野綾子が「誠実」のお手本として登場しているのだ。

 自分の恵まれた環境を顧みることなく、弱者を叩き、国家に頼るなと自己責任を要求する。

国家に貢献しない弱者は排除する。

これは、まさに一昨日取り上げたネトサポをはじめとした安倍支持者と共通する心性であり、安倍政権としては、こんな曽野綾子こそが、学ぶべき教材、お手本とすべきモデルなのだ。

 実際こうした差別思想は、曽野綾子だけに限ったことでない。石原慎太郎石原伸晃麻生太郎らは、過去に障がい者や高齢者に対して安楽死を口にしたり、

「いつまで生きているつもりなのか」

などといった暴言を吐いてきた。

公職にある大物政治家や大物作家たちが公然と障がい者差別や排除を声高に叫ぶ日本。

その歪んだ考えが蔓延した末に起こったのが今回の事件なのだ。

 曽野やネトサポに批判される野田は、相模原事件発生後の7月26日のブログで、こう記している。

「亡くなられた方々に、弔意を。
だけど、私の心は穏やかではない。
自ら望んで障害と共に産まれてきたわけではない。
こどもの障害を平気で受容出来る親はいない。
しかし、健常者を名乗る人たちの一部には、老若男女問わず、有名無名問わず、この世に障害者はいらないと考えている。
経済合理性やら優生思想やら、いろいろ。
容疑者も産まれたときには、こんな考えなかったはず。
社会のどこかで誰かの話に食いついたのだ。
同日、
厚化粧の年増女、なる発言。
全く脈絡が違うようには思えるが、根っこは繋がっている。
この国で活躍すべきは男性であり女性は不要、小賢しいだけ。
最近はそんな発言する男を正直とほめる人たちがいる。単にデリカシーない無礼な所作だけど。
先進国を標榜しながら、人は成熟しきれていない。
正直、今のままの日本で、息子を残しては逝けない。
大東京よ!
健常者という曖昧な言葉を捨て、都民同列の優しい大人の都市になっておくれ。ダイバシティ上等!」

 障がいをもつ子どもを育てる野田は、障がい者排除の思想が植松容疑者個人のものなどでなく、日本社会全体に蔓延していることを敏感に感じ取っている。植松容疑者に影響を与えた者がいた、と。

そして、石原慎太郎の「厚化粧の年増女」発言も同根のものであると野田が指摘しているように、その排除の空気は、障がい者に対してのみ向けられるものでなく、女性、高齢者、外国人、あらゆる弱者、あらゆる人間に向けられ得るものだ。

 野田の「ダイバシティ上等」の言葉もどこか空しく響く。日本はもう後戻りできないところまで来ているのかもしれない。
(伊勢崎馨) 


「貧困たたき」の背景は? NHK報道めぐりネット炎上
仲村和代、伊東和貴 朝日新聞デジタル 2016年9月14日

 NHKの子どもの貧困に関する報道をめぐり、登場した高校生への中傷が、インターネットで広まった。「貧困たたき」といわれる風潮の背景には、何があるのか。

 発端は8月18日のNHK「ニュース7」。貧困問題を高校生らが話し合う神奈川県主催のイベントで、母子家庭の女子生徒が語る様子を取り上げた。自宅での取材も交え、冷房がないことや、パソコンを買うお金がないこと、進学をあきらめかけていることなどを伝えた。

 ところが放送後、「自宅にアニメグッズがたくさんあり、散財してる」「冷房みたいなものが映っていた」などの指摘が続々とネットに投稿された。女子生徒のものとされるツイッターの過去の投稿を元に、「何度も映画を見ている」「千円を超すランチを食べている」などと批判し、「貧困というのはNHKの捏造(ねつぞう)」と「炎上」した。

 片山さつき参院議員(自民)はツイッターに「節約すれば中古のパソコンは十分買えるでしょう」などと、NHKに説明を求めたと投稿した。ネットには学校や自宅をさらす書きこみも。県によると、実際に家の近くに人が来たり、嫌がらせの手紙が届いたりもしているという。

■NHK「放送内容は事実に基づく」

 放送内容に間違いはあったのか。NHKは取材に対し、「食べるものもないというレベルの貧困ではなくても、経済的困窮によって、高校生が希望する進路をあきらめざるをえない現実があることを伝えるもの。放送内容は、すべて事実に基づくものです」とのコメントを出した。

 「サイゾー」(東京都)が運営するニュースサイト「ビジネスジャーナル」も8月25日、「NHKがまたやらせ問題で揺れている」とする記事を配信したが、31日に事実誤認があったとして謝罪。「女子高生の部屋にはエアコンらしきものがしっかり映っている」と書いたものの実際には確認できず、NHKに対する取材の回答も架空のものだったという。
・・・・

 

近年、小学生の暴力爆発が加速度的に増加してきています。

(このグラフの元データは、警察庁の生活安全の確保に関する統計の、各年度の「少年の補導及び保護の概況」の報告による)

 

(当ブログのコメント)

 1999年以降の、「日本会議関連団体による教育再生運動」による青少年健全育成(思想善導)運動が、日本の表現規制を進めてきている。

 その表現規制の結果、 日本の創作活動(アニメ制作)が打撃を受けて衰退して来ている。その衰退の結果アニメ作品がつまらなくなり、それが、小学生の暴力爆発を加速度的に増加させている、と考えます。

 その小学生の暴力爆発と、ネット右翼人口の増加がリンクしているのではないかと考えます。

 

日弁連は共謀罪に反対します(共謀罪法案対策本部)

 

1945年

 占領軍の指揮官のマッカーサーは、日本の徹底改革&天皇制維持の姿勢を決めていた。ワシントン政府は、日本の改革・天皇制いずれにもフラフラしてた。結局はマッカーサーが独断専行で決めていく。

 そのマッカーサーを、日本国民は熱烈歓迎する。
ここで労働基準法を作り組合活動を合法化し、戦前・戦中に拘束されていた社会主義者・共産主義者が釈放される

1945年10月4日、

 マッカーサーから治安維持法共謀罪)の廃止を要求された日本の東久邇内閣は、それを拒絶し総辞職した。

 すなわち、日本の支配層は、敗戦後に、弾圧した国民の復讐を恐れ、日本占領軍に逆らってでも治安維持法を守ろうとした

 

 しかし、戦後にアメリカから与えられた民主主義体制によって日本の治安が良好に保たれたので、

戦前の治安維持法共謀罪)も、共産主義者の暗殺行為も、思想善導も必要無かった。

 

「児童を保護するため」と言った児童ポルノ規制法は、実際は、

「児童ポルノ単純所持罪は児童を逮捕するための法律かも」

でした。

http://sightfree.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

(このグラフの元データは、警察庁の生活安全の確保に関する統計のうち、「平成25年中の少年非行情勢について」の報告による)

 

同様に、「国民をテロから保護するため」と言うテロ準備罪は、

「国民を逮捕するための法律」のようです。

 

また自民党は、テロ準備罪(治安維持法)の成立に向けて、以下の憲法改悪案で運用したいと考えているようです。

憲法36条)公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。

自民党案では:「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、これを禁ずる。」に変えます。
テロ準備罪(治安維持法)の運用等で止むお得ないと総理大臣(安倍)が判断した場合は、拷問を許可するようです。